監察医朝顔新春スペシャルあらすじネタバレ
朝顔の父、平は娘が中学生の頃を夢に見ました。
「朝顔は母親になったらどんな親になるんだろう」とぼやいていた平に対し、母、里子(石田ゆり子)は意味深なことを告げていました。
翌朝、朝顔、桑原、つぐみ、平でほのぼのしたいつもの朝食風景。
朝顔(上野樹里)と桑原(風間俊介)との出会い、愛娘、つぐみ(加藤柚凪)の誕生までを遡ります。
平が東北に引っ越す前のエピソードで、桑原も転勤していない時期でした。
8年前・・・。
朝顔はふと、自身が初めて執刀したケースについて思いを馳せました。
その当時、交番勤務だった桑原(風間俊介)は当時から、朝顔に淡い好意を胸に秘めていて、朝顔をデートに誘いましたが、その日、朝顔は残業でした。
初めて執刀助手として担当したケースは、特殊造形の作家をしている小林という男性で、第一発見者は小学2年の男児。
胸に皮膚変色、皮下出血がみられ、遺体発見時は、砂糖が体中についていて、蟻が群がっていました。
さらに、心タンポナーデという心臓の動きを止めてしまう状態に陥っていたことがわかりました。
死亡時は口を開いていた状態なのを何者かに無理やり、閉じられた可能性も。
体中に砂糖がふりかけられている異様な状況で、遺体の発見現場にあった砂糖ケースからは男児のものらしき指紋が検出されました。
登校する前に、神野幹人(吉田奏佑)という小学生は、小林と接触していたようです。
さらに、小林の家の前の植木鉢の下に鍵があるのを知っていました。
幹人は小林のアトリエに行き、小林の作品のお面を勝手に持ち出して遊ぶ、人形を遺体に見せかけて捨てるなどいたずらをすることで有名だったことも発覚。
朝顔はアトリエに残されていた幹人と小林が親子のように微笑ましく写るポラロイド写真を目にしました。
それだけでなく、朝顔は小林がヘルニアを患っていて、手術痕があったことや、アトリエに埃が残っていたことが。
朝顔はさらに推測を続け、ヘルニアの症状が仕事中に現れた小林は、必要な道具を取ろうとした時に眩暈が起き、金属製の道具が運悪く、彼の体にぶつかったと指摘。
幹人はその遺体を発見し、目的があって、砂糖を彼に振りかけたのではないかと言葉を続けるのでした。
平に幹人のことを話すと、恐らく幹人は大切な人が亡くなり、混乱した状態だったことからおかしな行動をとってしまったのではないかと答えるのでした。
翌日、法医学教室の前に、幹人が。
朝顔が声を掛けると、小林の遺体が見たいと強く訴え、小林から生前、人は亡くなれば、「バラバラ=解剖」にされると言われたことを確かめたいとのこと。
藤堂(板尾創路)は、幹人に対し、「遺体の口をこじ開けて砂糖を入れたり、体に振りかけるなどご遺体を遊び感覚でいじってはいけない」ときつく注意。
幹人の私物のきんちゃく袋に、アトリエで使っていた塩が包まれていたのです。
さらに、幹人の母、紗奈が後に現場に駆け付け、藤堂と同じように幹人を非難し、彼の言い分を聞かず、いきなり頬を叩いたのでした。
幹人は変わった子供だと言われ、そのことを気にしている紗奈。
桑原と朝顔は事情を聞き、幹人が生前、小林がアトリエに盛り塩をしていたことを調べ、幹人が塩と砂糖を間違えたことを指摘。
幹人は弔いのつもりだったのです。
まだ死後硬直前だったので、口が開いていたことから、幹人はアトリエにあった塩を手に取ったつもりが、砂糖を取って小林の体に振りかけたのでした。
朝顔と桑原は、幹人の行動は優しさからだと紗奈に伝え、紗奈と幹人は和解します。
こうして、朝顔が最初に執刀した事件は終わりを告げました。
朝顔は後に、遺体となった小林に、幹人が弔う時に砂糖と塩を間違えたことを幹人の代わりに伝えるのでした。
後日、訪ねてきた桑原は、幹人があれから学校もうまくいき、両親ともホラー映画を見に行くほど心身が回復したことを報告しに法医学教室へ。
桑原はあの後、ケアしたのです。
その後、桑原に対し、当初彼が提案した蟹の店は高いので、もんじゃ焼きを一緒に食べる約束をしました。
現代に少し戻り、桑原がつぐみの世話をしながら、同僚たちとお好み焼きを食卓で囲むなか、朝顔が温泉へ出かける話をしていました。
再び、8年前・・・
朝顔がつぐみを身ごもっていた頃の過去に戻ります。
朝顔は桑原と共に赤ちゃんの入浴教室へ平の車を借りて出かけました。
母親学級で、一緒にいた歩実という女性が桑原夫婦に声を掛けます。
朝顔と同じ一人目を妊娠中の歩実。
結婚を控えており、夫は仕事で忙しいとのこと。
父親には結婚を反対されたままだったと身の上話をこぼすのでした。
朝顔と桑原は、結婚にいい顔をしないのは照れ隠しの意味だと歩実をフォロー。
朝顔と桑原と平は微笑ましく夕食を囲みながら、朝顔の出産に桑原と平が分娩室に立ち会うかどうかを話し合っていました。
同じ頃、スーツ姿の男が知人と思われる遺体となった男性を工事現場へ引きずっていました。
翌日、遺体の依頼が入りました。
被害者はスーツ姿の男性で、空き地にあおむけになって亡くなった高校代理店勤務の大野雄太(福井成明)。
年齢は25歳で、自宅が亡くなった現場から200メートルの範囲にあります。
警察が遺体を発見したのは公衆電話からの通報によるもので、電話の主は名前すら名乗らなかったので、第一発見者の特定ならず・・・。
遺体を調べてみると、首に引っ掻いたような傷が。
元々、うつぶせだったのを何者かが引きずった形跡が発見され、顔には靴墨が。
朝顔たちは死因を突き止めるなか、大野の勤務先の広告代理店の先輩社員、本郷と田中(中川大輔)が浮かび上がります。
本郷と田中、そして、女子社員(かなで【3時のヒロイン】)。
彼らは、大野が亡くなる前に、会社の会食をしていて、田中と大野はもう一人の同僚、本郷を連れてなんと四次会まで食事をしていました。
特に変わった様子がなかったという二人。
嘔吐物が気道に詰まり、それゆえに、苦しさに首を掻きむしって傷ができました。
胃の内容物を調べた時、最後の4軒目ラーメン屋で嘔吐したことが店員の証言で明らかになっている事も分かります。
大野は3か月前に異動で、本郷や田中と仕事をすることになった状況・・・ストレスなのか?
健康診断には皮膚疾患があった記録はないので、朝顔はアレルギーがあったのではないかと推測。
案の定、アレルギー検査をしたところ、レベル6の重度の甲殻類アレルギー持ちだった大野。
小麦粉、ネギ、豚肉の他に、珍しい香辛料を使った料理を食べた可能性も出てきました。
香辛料を摂取した証拠が、大野の体内にも見つかりました。
大野が食べた居酒屋のレシートが出てきました。なんと、大野の体内には香辛料を食べたであろう証拠が残っていたのに、甲殻類やデスソースを使った料理を食べていない痕跡が。
しかし、光子のヒントから、大野は、桜えびを隠し味に使ったものを食べていたことが発覚。
やがて、決定的な真相が発覚!田中と本郷は、大野にパワハラをしていて、料理に香辛料をかけていました。
そのことから、甲殻類アレルギーの重度6レベルで、パワハラを辞めさせるために敢えて、無理をして食べれないものを摂取したことがわかりました。
同じ頃、平は母親学級で朝顔と桑原が赤ん坊の入浴体験をしていた時に出会った安西歩実の父、安西を訪ねました。
安西は娘、歩実の結婚式場にいましたが、なんと、歩実の父、安西氏こそが、大野の遺体の第一発見者だったのです。
大野は当初、安西家の玄関前で見つかりました。
警察に連絡しようとしたけれど、娘の結婚式を翌日に控えていたので、大野の遺体を工事現場へ移動させたのが、安西でした。
歩実は不幸なことに遭遇しやすいことがあり、中学の修学旅行時はインフル、高校入試の頃は交通事故に遭うなど災難に恵まれてしまうことが。
妻に今まで育児を任せっきりだったことから、歩実の為に結婚式ぐらい最高の晴れ舞台にしてやりたいという父の願いから、安西は大野の遺体を動かしてしまったのでした。
父の気持ちを汲み取った平は安西を歩実の結婚式までは参加させ、遺体を移動させた罪に関する逮捕などを後にする配慮をしました。
朝顔は過去のこれら2つの事件のことを振り返りながら、平と温泉旅行へ。
途中、饅頭屋の店主(シュウペイ【ぺこぱ】)の饅頭を買い、神奈川にいる夫の桑原から、つぐみ(加藤柚凪)が元気にしている様子をメールの連絡で知り、安堵します。
ふと、朝顔はつぐみを生む寸前の5年前のことを思い出していました。
5年前・・・外食をしようと朝顔に提案した桑原ですが、朝顔に陣痛が。
案の定、朝顔はそのまま病院でつぐみを出産しました。
平は元気に生まれたことを病院の廊下で大喜び。
そして、平と朝顔は翌日、墓参りへ。
里子は朝顔が中学生当時、朝顔が成長して親になることを夫の平と話していた際、彼女の口からは「朝顔は私たちの子どもだから大丈夫、きっと良い母になる、私が保障する」と言っていました。
そのことを聞かされた朝顔は母の優しさに胸が詰まるのでした。
朝顔は可愛いつぐみが生まれ、優しすぎるほど優しい夫の桑原に恵まれ、一歩前へ歩んでいきます。
話が現代に戻り・・・。
朝顔は父、平が自身との電話を切る際に、「じゃあな、里子、朝顔に宜しく」と認知機能の病気を疑う父の異変に気付き、桑原に連絡し、ショックを受けます。
次回、つぐみの反抗期?!さらに、光子が手首を切ったけど彼女に何が?!来週もお見逃しなく。
監察医朝顔新春スペシャル感想・みどころ
朝顔と桑原がつぐみを授かるまでの微笑ましく、心が癒される新春スペシャルでしたね。
最初の事件は、人と変わった個性や感性を持つ小学生、幹人が仕事で多忙な母、紗奈からもあまり理解を得られず、唯一の味方だった特殊メイクや、マスクを作る小林を亡くしたことで、彼なりの弔いをした切ないエピソードでしたね。
幹人ではないですが、私も周囲から変わっていることで理解に苦しみ、家にも居場所を感じることができない時期を過ごしていたことがあったので、幹人が藤堂にたしなめられて反発した様子は、幹人に寄り添いたいと思っていました。
周りの大人に理解されなくて、言葉もまだ幼いから反発しちゃうのだろうな・・・。
また、幹人の母、紗奈は彼の個性的な部分に、近所などから息子を非難されたことで気持ちがいっぱいいっぱいだったことがうかがえました。
ただ、子供を理由も聞かずに頬を叩くのはどうかなって感じでしたが、朝顔と桑原に出会えたことで本当の意味で、息子の優しさを知ることができてよかったですよ。
桑原や朝顔のように子供の目線に立って想像力を使ったことが幹人の心も救いましたね。
2つ目の事件も、胸が締め付けられました・・・。
アレルギーがあっても、症状が出ることを覚悟でパワハラに耐え続けていた大野がいたたまれません。
パワハラが少しでも無くなるように、自分の命を覚悟で本来、食べてはいけないものを食べて会食を続けたなんて・・・大野と同じ苦しみを経験し、今を生きている人や、亡くなってしまった方の状況への理解が少しでも深まりますように。
田中や本郷と同じ事を友達や会社の部下にしている人たちの目にとまり、罪の意識を実感してほしい。
パワハラやモラハラは職場でなくならないこそ、誰かの人生に自分たちがした「些細なこと」が影響することを今日の放送を見ていた人が少しでも意識してくれたらいいですね。
朝顔は私とあなたの子だから大丈夫、絶対に良い親になる、私が保障する・・・里子さん泣けるんですけど。
中学生だった朝顔、平と里子の賑やかなどこにでもある朝食風景・・・。
朝顔もやがて成長して親になることに想いを馳せる平と里子の温もりや、愛が朝顔を繊細で人の痛みがわかる母にしたんだなと納得。
過去の2つの事件を経験し、法医学者として成長した朝顔ですが、ラストシーンでは現代編に戻り、平が朝顔に電話をしているのに、里子と言った彼の病気を疑う前兆や、つぐみの反抗期が朝顔をどの母も直面する壁を乗り越えられるのか来週、楽しみですね。