監察医朝顔１２話あらすじネタバレ
朝顔（上野樹里）たち興雲大学法医学教室のメンバーは、派遣要請を受け、長野で起きたトンネル崩落事故現場へ向かっていました。
巡回中に事故に巻き込まれていた桑原（風間俊介）が無事だったことを知って安堵した朝顔ですが、桑原の姉で刑事の忍（ともさかりえ）に任せていた保育園児の一人娘、つぐみ（加藤柚凪）が何を思ったのか、家を急に飛び出して行方不明になってしまいました。
朝顔は事故対策現場を光子（志田未来）、絵美（平岩紙）に頼んで、桑原と共に自宅へ戻りました。
特に、絵美は「家族の安全を確保できなきゃ、仕事を全うできない、問題が解決したら戻ってきて」と朝顔をフォロー。
手分けして家の周辺を探す朝顔たち。
桑原は遅れてきた忍に対し、もしもつぐみが家に帰ってきた場合を考えて、自宅に戻るように伝えるのでした。
保育園の警備員に呼び止められ、朝顔は事情を説明します。
桑原の同僚、森本（森本慎太郎）を含めた野茂山署の面々も仕事を終えると、つぐみの捜索に協力してくれました。
朝顔は、変質者注意のチラシを見て尚更、不安を覚えます。
もしも「怪我をしてしまったらどうしよう」、「どこかで震えてて動けなくなっていたら」と心配が募る朝顔を桑原はフォロー。
「あの子は賢い子だから大丈夫」と言います。
やがて、つぐみはパトカーに保護されました。
長崎の事故で、死者が誰もいないことを知った法医学教室の面々。
その夜、忍は自分が目を離したことに強く責任を感じ、涙ながらに、本音を打ち明けました。
桑原は珍しく声を低くし、つぐみを冷静に叱りました。
「つぐみ、どうしてお外出ちゃったの。パパもママも勝手にお外へ出ちゃだめだっていつも言っているよね。忍ちゃんも泣いていたし、パパもママも心配したよ」と言います。
つぐみは、新幹線で「じいじ」のところへ行こうとしたのです。
母が仕事で多忙な状況を知り、じいじのところへ行くことで、母の負担を減らそうとしていたのです。
つぐみは、彼女なりに母を気遣っていたのでした。
桑原はつぐみに「もう一回、一人で外へ行くことはしないと約束して」と、娘と視線を合わせます。
つぐみも納得し、今後同じことをしないように反省。
「炊飯器洗うから食べてくれたらゴハン食べてくれたら嬉しいな」と妻を気遣う桑原。
朝顔はつぐみがあんなに自分を追い詰めていたことを知らなかったと話します。
つぐみが行方知らずになった時に自分がもっと気付いてあげられればと後悔する朝顔に寄り添う桑原。
さらに、父の平（時任三郎）の物忘れや、脳の反応による怒りがあり、自身の仕事が多忙でつぐみを保育園で迎えまで長く待たせてしまうことが多いことを告げます。
また、里子の歯をめぐる問題でも、祖父、浩之（柄本明）が、里子の歯でなくても、里子の歯であってほしいと願っていること、浩之が安定しないことを伝えました。
桑原に負荷をかけると言って泣く朝顔に対し、「あなたを笑顔にすることだけが俺が一緒にいる理由じゃないんだ。つぐみと朝顔が毎日を元気に過ごせることが大事」とこぼします。
一方、藤堂（板尾創路）はバーで働いていたという若い男性、木崎和樹の解剖を行っていたところ、以前、検死を担当した遺体と同じように、薬物の過剰摂取が死因と発覚しました。
しかも、木島が使っていた薬物と同じ成分が検出。
その際、木島の資料を見た牛島（望月歩）は、彼が働いていたバーにプライベートで行ったことを話します。
さらに、松野紗英という女性が転落死していたことが発覚。
左後頭部に赤比色の痕、階段を踏み外したと思われる負傷も見つかりました。
また、顔には赤い点々模様の傷、白髪と抜け毛、強いストレスが影響している状態。
尿からメタンフェタミンとアンフェタミンが検出され、薬物によって脳出血が発生。
注射痕が別の時期につけられ、薬の常習者だった可能性が浮上。
岡島（斉藤陽一郎）曰く、１４階の領域らしく、木島とさやには薬のルートに関係する共通の知人がいることが分かりました。
さらに、県警組織対策課の八神（宇梶剛士）に頼む、山倉（戸次重幸）。
八神に対し、平もこの件で調べる担当であることを訴える山倉。
その頃、朝顔が仕事の熱心振りがハードなことを平に電話で相談しました。
警察を辞めた平にどう相談していいか分からない、朝顔の環境的にも、自分が神奈川県警に戻り、妻の負担を減らしたいと申し出ます。
さらに、里子の歯がないと家で捜索する平。
歯を朝顔が万木家に置いていることを忘れているのです。
平に朝顔が持っていたことを電話報告する桑原。
一人、仙ノ浦の家にいる平は散らかり放題の部屋で一人過ごしていました。
高橋はあくる日、愛菜（矢作穂香）のキッチンカー「ホワイトベーカリー」でパンを買いました。
そこで、愛菜の元へ向かう前に神奈川県警の刑事に呼び止められ、なんと、愛菜こそが２２歳の薬物中毒で亡くなった紗英と、木崎に薬の情報を伝えたキーパーソンだと伝えられました。
ショックを受ける高橋ですが、法医学教室に戻ると、案の定、忍を含めた桑原たち警察も含め、絵美や光子も知っていました。
高橋は夜も、愛菜に会いますが、愛菜に「薬物」について、木島や、友人だった紗英にルート情報を提供したことをどうしても聞けずにいました。
一見、興雲大学にて、移動販売パン屋をしている愛菜（矢作穂香）はとても薬に手を出しているとは無縁の存在に思えてならない、高橋。
しかし、愛菜は「黒」でした。
愛菜の友人、松野紗英は２年前に家出したっきりで、紗英と対面した両親は、父親はモラハラとDV疑惑がある性格に難があり、母親だけが変わり果てた娘と再会しました。
「薬物で転落して死んだなんて親戚にどう説明するんだ 一族の恥」とまで亡くなった娘を罵倒し、さらには、妻、松野翠（黒沢あすか）の頬を張る始末。
紗英が薬に手を染めた原因に、家庭の居場所のなさを感じた朝顔たち。
忍と朝顔は、母親はどんな状態でも子どもを心配するものだと母として共感し合います。
その後、松野夫妻は娘の遺体の火葬を業者に頼みました。
松野紗英の遺体は、薬物中毒で容姿に影響が出ているので、生前の姿に戻せないかと朝顔たち法医学教室のみんなは悩みます。
そこで、その手助けをするべく、なんと、茶子（山口智子）と茶子の協力者である謎の男（大谷亮平）が、興雲法医学教室に到着。
来週は、一人暮らしの高齢者を支える知人役に、過去ドラマ「美食探偵明智五郎」のギャルソン役をしていたことでも知られる、赤楚衛二さんがゲストです。
監察医朝顔２ １２話感想・みどころ
つぐみがすぐ見つかって良かった！私も親戚のおばさんのような気持ちで、つぐみの行方が心底心配でしたよ。
朝顔と桑原が捜索したなかで、不審者情報のチラシがあって、朝顔の不安に共感してしまう部分もありました。
あんな小さな子供が、しかも、女の子が一人でいたら気が気じゃないですね。
さらに、本日、視聴者の皆さんの注目ポイントは、なんといっても桑原くんの父として、夫としての優しさですね。
妻の朝顔に対しても、つぐみの捜索や仕事で疲れている妻を気遣い、炊飯器を洗いたいからおにぎりを作ってくれたり、娘のつぐみを頭ごなしに叱らず、落ち着き、冷静な口調で子供と目線を合わせて叱っている対応はなかなかできることじゃないですよ。
世の男性にも、桑原くんのような温厚で、人のことをちゃんと広い心で見れる女性に優しい男性が増えてほしいものですよ。
桑原の夫としても父としても「有能」ぶりに感動しました。
私も見ていて、桑原は理想の男性像だと思ってしまいました。
一方で、薬物中毒者だった木島の知人、松野紗英の父親は、桑原と対照的なモラハラで、妻に手を上げる最低な人物。
男としても人としても女性に手を上げたり、女性を非難する人は絶対に許されないと思います。
今の時代にも、少なからず、男尊女卑や女性を弱い立場に見ている紗英の父親のような男性のほうが桑原のような心真っ当な人よりも多いことが嘆かわしいと感じてしまいました。
ただ、紗英の両親のうち、黒沢あすかさん演じていた母は夫に逆らえない女性であるものの、娘の変わり果てた遺体と「母」として対峙した勇ましさはかっこよかったです。
母だからこそ、娘のピンチに気付けなかったと後悔している様子も、翠の表情から伝わりましたが、松野親子の最終判断は、茶子（山口智子）と、エンバーミングに詳しい男（大谷亮平）の活躍により、悲しみから立ち直るきっかけが一歩進めばと願います。
その紗英の友人で、薬物ルートを知る愛菜が関わっていることは予想通りでしたね。
矢作穂香さんが注目の人物として連続で登場するのは何か裏があると睨んでいました。
愛菜は一見、普通の大学で移動販売をしている普通の女の子にしか見えないから怖い。
高橋も優しすぎる性格から真実を愛菜から聞きだしにくいもどかしさが伝わりました。
高橋はせっかくできた「恋人」になりそうな女の子なのに、こんな普通に見える子が、木島と紗英に薬を？と私も疑ってしまうし、高橋の気持ちが分かります。
この子がどうか薬に関わっていないように・・・と。
でも現実は違いましたね、愛菜のことも来週のエピソードで追及されるので待ちきれません。
桑原が心配していたように、平の様子、非常に心配ですよね。
かろうじて、会話はできるものの、朝顔が里子の歯を持っていて、万木家にあることを忘れてしまっていることや、歯を探していて、仙ノ浦の家で散らかり放題の部屋にとても心が痛みます。
平は自身の異変に気付いているからこそ、彼自身も、認知症なのか別の脳の病気なのかをちゃんと知って、優しい万木家が、介護ということに直面したとしても、みんなが不幸にならないで明日を生きれますようにと切に思う１２話でした。
