家政婦のミタゾノ2話あらすじネタバレ
ケイスケという男の子が、父親を探し、慎太郎に抱き着きました。
「パパ!パパ!あっ、ごめんなさい」
「良いんだよ、パパって…もう一回言って」
「パパ?」
「もうすぐ僕もパパになるんだ!」
慎太郎は嬉々とケイスケにそう言いました。
結家政婦紹介所。
「うー」
「どうしたの?ひー坊、宇宙人みたいに唸って」
「僕、ミュージカル俳優になりたくて応募しようとしてるんですけど」
「じゃあ結家政婦紹介所を英語にすれば…」
「bindって結ぶより、縛る…」
「私、みんなを結び付けてないからね。今日の依頼人よ」
頼子は三田園と大門に、今日の依頼人の資料を渡しました。
小学校受験を控えた石橋麻里子(橋爪未萠里)か家事サポートを受けた、三田園薫(松岡昌宏)、大門桜(久間田琳加)。
愛想の良い麻里子と、パートナーの慎太郎、姑の美恵子がいました。
「は、なんですか?あなた、受験前日に縁起でもない、帰って頂戴。それと、お義母さんって、まだ早いんじゃない?丸の内の一等地に住んで働いているからって」
物を落とした大門を叱ったり、慎太郎を受け入れない麻里子に早速、タジタジな三田園達。
息子の颯太の試験が明日に迫るなか、家の中はてんやわんや。
麻里子から母親の美恵子(藤真利子)とパートナーの慎太郎(渡部豪太)を紹介されますが、家政婦に対しても慎太郎に対しても、美恵子は厳格な態度を崩しません。
「使えない人間はこの家にはいらない」
「実は慎太郎さんは、颯太の実の父ではないうえ、石橋家は代々、学歴や仕事への意識が高いので、未だに慎太郎との結婚許されていないの」
「うちは四井商船で働いています」
「前の夫がエリートなのでいちいち比べられちゃって」
「受験は親が合格に似合う人物であること」と三田園。
「この受験がうまくいけば、お義母さんにも認めてもらえるって思って」
なんとか明日の試験の「保護者面接」を成功させれば、認めてもらえるのではないかと考えるのですが…
「見て見て!」
「猛勉強しているかと思ったら、颯太、家政婦さんにご挨拶して」
「こんにちは」
「もうすぐお昼だからあと少し勉強に戻って」
「はーい」
「見て、颯太が僕のこと絵に入れてくれた…」
「ここまで頑張った甲斐があったのよ」
「今日のお弁当はハンバーグだよ」
「ホント?」
「慎太郎さんが颯太に嘘付いたことある?」
「ない!」
颯太は、麻里子のパートナー、慎太郎とも良好な関係を築けていました。
そんななか、颯太の実の父、朝霧良一(金児憲史)が突然帰宅します。
「見てみて、この絵、パパ描いたんだ」
「有難う。」
「なんで、帰って来るのよ」
「いいじゃないか」
「失礼、刑事かぶれの家政婦が贖罪を買いすぎてしまって…カツカレーはいかがですか?」
有名大学を出て、ニューヨークで勤務していた超エリートの良一を気に入った美恵子は、明日の「保護者面接」に父親として良一を行かせようと考えていました。
「どうして急に帰ってきたの?」
「私が呼んだの。颯太のこれからを考えると、必要だと思って。慎太郎さん、気を悪くして悪いわね」
「えっと、ゆうじろうさんでしたっけ」
「慎太郎です」
「面接は僕が行く」と慎太郎。
その矢先、慎太郎に一本の電話がありました。
そして案の定、電話をきっかけに三田園によって、慎太郎の秘密が暴かれてしまいました。
なんと、慎太郎はアルバイトです。
「説明してもらおうか!四井商船で働くあなたが何故、弁当屋の制服をお持ちなんでしょう?」
「それは…」
「あなたは経歴を偽り、奥様の好意を利用して近づいた。これは…お受験前日経歴詐称事件です!動機はこの家のお金ですか?」
「違います!第一こんな名札なにも証拠にならないでしょう。」
「まだお電話がつながってます」と三田園。
「聞かせてもらおうか、どうして過ちを、偽りの人生を歩んだのか?」
大門桜に問いただされ、三田園からは彼のバイト先の制服をばらしました。
「あの、四井商船のビルから就職先から出て来た時に、離婚して泣いている麻里子さんに出会いました。麻里子が四井商船で僕が働いていると勘違いしてしまって。見栄を張りました。本当のことを言おうと思ったのですが、子供がいるって言われて。幸せだと思ってしまったんです。幼い頃、両親が離婚した僕には…」
「こんなにも家族が温かものだと知らなかった。2人と家族になりたいと思って、その純粋な思いで嘘をついてしまった!ウソだとばれてしまったら、面接には朝霧さんが行くでしょう」
揺さぶりをかける、桜。
「だから四谷商船に本当に合格して…家政夫さん、黙っていてほしい」と三田園に懇願しました。
「なんとかばれないように今日を乗り切りましょう。」
「有難う御座います」
「ただし一つ約束してください!これ以上、嘘を重ねることはしないと」
みんなの元へ戻った、慎太郎。
「遅かったじゃない」
「家政婦さんと地元が一緒でね」
「通っているジムも一緒で御座いました。慎太郎さんのベンチプレスの記録は150キロ。慎太郎様も地元で有名なラガーマンでしたからね」
「慎太郎さん、ラグビーをしていて」
「ポジションは?」
「タックル専門で」
「じゃあパパと慎太郎さんどっちが強いの?」
颯太は目を輝かせて期待しました。
そこで、「パパ対決」をして、日本代表のタックルを知ろうとが受けるとどうなるかを挑戦。
「ヘイシリ、素人が日本代表のタックルを受けるとどうなる?」
「骨折や打撲、人体損傷、最悪死に至ります」音声通話が三田園に解説します。
間もなく、慎太郎は負けてしまいます。
「覚えておきなさい、相手が本気で押して来たら。敢えて吹き飛び、衝撃を和らげる。大切なのは力より柔らかさなんだよ」
慎太郎は慌てて、颯太に誤魔化します。
「全然本気じゃなかったんですけどね。まだ20%くらいかな。これから100%出しますね?」
しかし、三田園に朝霧は勝てません。
「あ、お腹空いた」と、颯太。
「何か食べたい?」
慌てて颯太に何かしようとする、慎太郎。
「じゃあワッフル」
朝霧は料理できないので、慎太郎が作る事に。
慎太郎はクックパッドのレシピを参考に、颯太に手作り料理を作っていました。
「ワッフルならこちらで作れます」
三田園は切り餅をワッフルメーカーで焼いて、なんとか切り抜けました。
「あっ、来た!ワッフル来たぞ」
朝霧は有名ワッフルを買って、颯太を笑顔にします。
「え?ななピッピが結婚?」
「パパ、アイドル好きなの?」
「違うよ。ロボットみいちゃんの声優でしょ」
「さすがね」美恵子は感心します。
しかし、麻里子は美恵子と朝霧を洗面所に呼びます。
「2人共やめてよ。颯太が可哀そうよ。ちょっともしかしてよりを戻すつもり?」
「もしそうだといったらどうする?今までごめん、仕事ばかりで。会社にも話つけた。颯太にも麻里子にも寂しい思いさせない」
「慎太郎さんは白米。味気しない物足りないってことよ」
「慎太郎さんは誠実よ。隠し事しない、嘘をつかない。黙って海外勤務にするあなたとは違う」
その後、慎太郎は四谷商船から最終面接に進んだ通知が電話できました。
「三田園さん、四谷商船から最終面接の電話が!」
美田園と桜の前で歓喜する、慎太郎。
帰り際に、美恵子のスマホをとり、堂本という人物から電話がかかっていると伝えました。
結家政婦紹介所に帰宅した三田園達。
桜が捜査会議風にホワイトボードにまとめた石橋家の構図を見て、志摩(しゅはまはるみ)と真理亜(平田敦子)は悩みます。
「あらー逆にどこなら勝てるのよ?」
「嘘付く技術くらいじゃない?」
「かつて筋肉マッチョを目指していたんですが、ダメでした。ミュージカルの面接受けようと思って。履歴書はできたので後は映像資料を送るだけです。可愛いだけじゃだめですか?」
「なにそれきもい」
「今流行の有名な曲ですよ」
翌朝。
颯太に三点倒立を教える、慎太郎と良一。
「どうしたんですか?」と桜。
「いや、面接の書類に出来もしない三点倒立を特技って書いちゃったらしんですよ。」
颯太が、三点倒立ができると書いてしまい、慎太郎と良一はそれぞれのやり方で、颯太に教えました。
「颯太、どうして嘘なんかついたんだ?いいか?嘘をつくことは最低なことだ。どんな理由があっても絶対ダメなんだよ。面接で聞かれたらちゃんと謝ろうな?」
「はい」
良一の生真面目な接し方に対し、慎太郎はこう言いました。
「颯太、嘘をつきたくなる時もあるよ。けど今は嘘でもいつか本当にすればいい。だから一緒に頑張ろう」
「説得力ありますね」
「どんな状況でも嘘ついたらダメでしょう」
ふと、スマホで四井商船の面接の通知がきた、慎太郎は部屋で結果を聞くことに。
「まず、僕が嘘を本当にして見せます」
そこへ、ミュージカル面接にぴったりの部屋があると、三田園に言われ、石橋家に上がり込んだ、光と鉢合わせ。
「うわぁあなた誰なんですか?」
「結家政婦紹介所の村田光です。三田園さんからオーディションの練習に最適な部屋があるって聞いて」
「知りませんよ、早く出て行ってください」
しかし、慎太郎は面接で、四谷商船と同じビルでの、弁当屋のアルバイトなことがばれて、三田園はそれをテレビで石橋家に拡散。
「小村さん、あなた経歴詐称していますよね?」
「詐称ってなんですか」
「四井商船の人事部長から連絡があってね。これ、送られてきて。まさか同じビルのお弁当屋さんから出てきました。大学も出ていないんですよね。面接は中止とさせてください。」
慎太郎の面接の様子が録画されていました。
「いつ嘘ついていたの?まさか出会った時から?」
「違う…あれは」
「慎太郎くん、ハンバーグは」
「ああ、つなぎがない」
ハンバーグが作れないことを知った慎太郎は絶望します。
「もう、面接はこちらで行きます」
彼は石橋家を後にして、弁当屋のアルバイトに戻りました。
そんな彼を光は励まし、ある書類を渡しました。
石橋は何かに気付き、アルバイトを抜けて、出て行きます。
颯太の面接でした。
そして、颯太の面接。
「颯太くんは三点倒立が得意なんですね。」
「先生、ごめんなさい、僕嘘をつきました」
そこへ、慎太郎が到着し、颯太の面接に自分も同席させてほしいと伝えました。
「済みません、僕も一緒に面接を受け沙褪せて下さい。颯太の父親です」
「さすがに迷惑では?!」良一が止めます。
「我々はご家族のありのままを見せていただきたいので。それは今一度、ご家族の皆様の簡単な履歴書をお願い致します」
「失礼致します。こちら履歴書で御座います。玄関に忘れてありました」
三田園が持ってきた書類は、なんと、良一の履歴書。
「おお、フェニックス講和にお勤めで?」
「ええ。先日までニューヨークに勤務しておりました。」
「ですがこちら…嘘?」
「はい?」
「いや、ここに」
「誰がこんなことを!」
「今は仕事もせず、ナナピッピに夢中?」
面接官の手元の生類には、ロマンス詐欺に騙された良一が、「ナナピッピ」を名乗る人物に多額のお金を振り込むメールのやり取りがコピーされていました。
「ナナピッピって昨日結婚したアイドル?」桜が会話に割り込んできます。
彼はロマンス詐欺に引っかかり、アイドルだと思っていた詐欺師にお金をつぎ込みました。
「飛行機代100万円振り込んだ。今度こそナナピッピに会えるよね。200万振り込んだよ」
「まさか詐欺師に振り込んだの?いい年して何考えているのよ!まさかうちのお金目当てで戻ってきたってこと?」
「そうだよ、悪いか!」
「あなたの給料なしでどうやって生活していくのよ」
「お義母さん何をおっしゃいますか。お父様の遺産がたっぷりあるでしょう。先生、私が仕事をしなくても颯太の教育に問題はありません!」
なんと良一はロマンス詐欺に手を出した為、無一文となり、石橋家へ出戻ったのです。
「会社の金を使い込んで…」面接官が続きを読み上げます。
「ちょっとこれを」
「ねぇお金貸してくれない?胴元から今日中に全額払えって言われているのよ。大丈夫、高給取りがうちに帰ってくるから。そいつからお金を巻き上げて返すからさー」
さらに、美恵子も、夜中に電話をしている様子が。
電話先の「堂本」はギャンブルの胴元でした。
オンラインカジノで、胴元という人物に、夫の遺産をつぎ込んでしまいました。
「見たまま。あの時夫の遺産はオールインしちゃったわ。あの時、ハートのキングが出てれば!もうお金なんてない。うちの夫の財産はオンラインカジノで使ったの。あんたに借金返してもらおうと思ったのに計画がめちゃくちゃよ!」
「僕を騙していたんですか!」
「どうなっているの。これじゃあどうやってうちで生活していくのよ」
「もうやめましょうよ!せっかくの颯太の面接が!」
「白米は黙ってなさい。こんな面接もう知らないわよ!」
「まだもう一人、嘘をついている方がいらっしゃいますよね?」と三田園。
「先生、僕も一つみんなに嘘をついていました。」
そういうと颯太はなんと三点倒立して見せました。
「慎太郎くんが本当は船の会社で働けないって知っちゃったから。だから私立の小学校に行くのは大変だと思ったんです。だから三点倒立ができなかったら嘘は良くないことだから、面接で落ちると思ったから。けど、本当のこともあります。慎太郎君が作ってくれるハンバーグはとても美味しいんです。僕にとって、慎太郎くんも、パパもどっちもパパなんです」
この言葉に良一と慎太郎は胸を撃たれました。
「お弁当考査がまだでしたね。是儀、そのハンバーグを見せてもらえませんか?」
そこで、三田園はパン粉の代わりに白米を使いました。
「つなぎで使うパン粉の代わりに潰した白米を代用することで、ハンバーグの種がしっかり繋がり肉汁も吸収してくれます。普段は味気なく思える白米も形を変えれば欠かせないものになる。ということで御座いましょう?」
三田園は石橋家の愛情深さをみんなの前で説明しました。
「慎太郎くんの作るお弁当、美味しいんです。」
「麻里子、お金の為に戻ってきたんじゃない、颯太を支える為です」
「先生方、僕は僕達は嘘をつきました。どうしようもない程沢山の嘘を。颯太と過ごしてきた時間は嘘じゃありません。体力、知力、経済力、僕には何もありません。ですが、颯太の父親になる覚悟、これだけはあります。お金のことなんか心配しなくていい、僕がダメなら麻里子と、僕と麻里子と朝霧さんと、変な形でもいい!颯太を支えてやる!」
「先生方、宜しくお願いします」
「これが僕達、家族の形です」
「…チンアナゴ」
三田園は石橋ファミリーの颯太を思う気持ちをチクリと嫌味っぽく見守るのでした。
その後、颯太は面接は落ち、美恵子のオンラインカジノへの投資は不起訴になりました。
石橋家は弁当屋を始めて、良一と慎太郎が2人の父となり、麻里子の夫となりました。
妻の麻里子は2人の夫と母の美恵子と颯太を愛情深く育てることにしました。
三田園は颯太からの家族の絵を描いた優しいお礼の手紙を受け取り、僅かながらに微笑むのでした。
家政夫のミタゾノ2話感想・みどころ
三田園が忍び込んだのは、学歴とキャリア重視な、石橋家。
受験を控えた幼い少年、颯太が、第一印象はさぞかし息が詰まる生活をしているだろうと思いきや、とても素直でのびのびと過ごしていましたね。
実父の良一は、ニューヨークで一流企業に勤めている…と、思いきや、アイドルを語るロマンス詐欺に騙されている。
母の麻里子は健全。
母のパートナーの慎太郎は、離婚して泣いていた麻里子に偶然、ハンカチを貸す好青年ですが、偶然、就職面接が四井商船だった為に、四井商船勤務と嘘をついて、引っ込みがつかなくなりました。
そして、祖母の美恵子は厳格に見えて、とても金遣いが荒く、呼び戻した良一を、自分のカジノで散財した借金を支払わせようとする極悪ぶりを覗かせました。
しかし、この家族は皆、颯太を愛していて、不器用で失敗が多い愛すべきポンコツ家族でしたね。
小学校受験の面接で、颯太はこの奇想天外な家族の騒動に巻き込まれながらも、愛されている実感を知っている彼の優しい嘘が心温まる2話でした。