家政夫のミタゾノ7話あらすじネタバレ
オカルト好きの中学生、桃子(住田萌乃)は友達もなく、いつも姉のさやか(山口まゆ)に手伝ってもらいながら、自分のチャンネルでオカルトについての動画を配信していました。
「真理亜さんなに見てるんですか?」
「幽霊目撃情報サイト。幽霊が目撃された場所が分かって面白いのよね。」
「幽霊といえばまた最近、オカルトブームなんでしょ?」
所長の結頼子(余貴美子)が真理亜(平田敦子)と村田光(伊野尾慧)の会話に加わります。
「昔もあったわね、ネッシーや人面犬とか」と志摩(しゅはまはるみ)。
「今は事故物件とか変な間取りの家とか流行っていますよね」と呟く桜(久間田琳加)。
「この家もなんかあったりして」
頼子は今回の派遣先の藤堂ホームの会長、藤堂留美子の家を見せました。
「息子の丈一郎さんの結婚パーティーがあるらしいの」明日、婚約者家族が泊まりに来るからお手伝いしてほしいって」
「間取り図まである」
「丁寧に送られてきたのよ」
「ってことは幽霊のいる家ってことですか?」
「科学で証明できないことは私は信じません」
「三田園さんなにしてるの?」
三田園がお祓いしているのを見て、不思議がる、桜。
「三田園ちゃんは幽霊を見ると…」
桜はその日、自宅で配信していました。
「つまり車のボンネットに乗っかる老婆、ボンネットばばぁの正体は…殺害された老婆の霊に間違いありません」
「オッケー今日もばっちり」
「あ、ごめん土曜は向こうの家に挨拶に行くから」
「向こうの家?」
「実はね、私結婚することにしたの。婚約者の藤堂丈一郎さん。丈一郎さんは実家でお義母さんと暮らしているみたいなんだけど結婚したら私も一緒に住もうって」
母が亡くなり、父と姉と暮らしている、桃子。
ある日の配信終了後、姉の結婚を阻止しようと目論みます。
「お姉ちゃんがこの家から出て行くのは許さない」
さやかの結婚相手、藤堂丈一郎(上村海成)は藤堂ホームという不動産業を営む家の長男で、母はその会長の藤堂留美(松田美由紀)。
そんな藤堂家に結婚パーティーの為、さやかと父、輝幸(星田英利)と共に心労の自宅にやってきた桃子。
「素敵なおうちですね」
「遠慮しないで。のびのびと過ごしてねもう家族なんだから」
留美は穏やかな口調で、さやかを安心させました。
「有難う御座います。お母さん」
「こんな可愛い娘が出来て本当に幸せだわ」
「あ、そうだ、これこれ、私が働いている青果店で仕入れてるバナナです。まだ青いですけど、熟れたら本当に甘くて美味しいのでぜひ」
「有難う御座います。青果コーナーのマネージャーが言うなら間違いないわ」
そこにはパーティーのお手伝いとして三田園薫(松岡昌宏)と、大門桜(久間田琳加)が派遣されていました。
「桃子さんは最初、結婚には反対だったわよね?」
「はい。でも幸せそうな姉の顔を見て気持ちが変わりました。今は心から祝福してます」
「ああ良かった」
「うわ、なんだかさっきから寒気が。なんか霊的な」
「桃子お嬢様もあの幽霊サイト見たんですかね」
「桃子、そういうこと言うもんじゃないよ、桃子」
この家は幽霊の目撃情報があり、桃子は自分が幽霊のふりをして騒ぎを起こすことで血痕を破談にしようと画策します。
「受け入れるわけないじゃん。地獄の入り口が待っているだから。バカな人達」
しかし、すぐ三田園にばれてしまい、なんとか誤魔化そうとしている中、庭に白いドレスを着た不気味な人影が…。
「可愛い服を着ようとしたら興奮して鼻血が…」
「衣類に着いた血は早く落としたほうがいいのでは?脱いでいただけますか?」
「血液を落とすにはシミの部分の下にタオルを敷き、歯ブラシなどを使って、液体酸素系漂白剤をシミに優しく叩くようにして馴染ませ、最後にすすぐのですが、ポイントはお湯を使わないこと。血液のたんぱく質が固まって落ちにくくなってしまうので、ご注意ください。しっかり冷水ですすぐとこの通り…これは血ではありませんね?」
「もしかして、赤い絵の具?幽霊サイト?もしかして桃子お嬢様、幽霊のふりをしようとしてたんですか?」
「お願い!誰にも言わないで」
「でもなんでそんなことしようとしたんですか?」
「結婚をやめさせるにはそうするしかなくて」
「さやかお嬢様の結婚には賛成じゃないの?」
「賛成じゃないよ!お姉ちゃんがいなくなったら私…。」
「登録者17人、友達に広めたりしないんですか?」
「友達いないし。お母さんが病気で死んでからお姉ちゃんだけだもん。この化けライト、お姉ちゃんがくれた。幽霊を感じる低周波が検出されると光るようになってて、これがあればどんな霊に襲われても大丈夫だって」
「いいお姉さんですね」
桃子の話に耳を傾ける、桜と彼女の話を幼稚だとスルーする三田園。
「お姉ちゃんは絶対に渡したくない!」
「うわぁ!!」
「また桃子お嬢様のいたずらですか?」
「違う!あれは本物」
三田園と大門と一緒に、見知らぬ女性を見た桃子は大騒ぎします。
「また飛んでっちゃったわよ。それを見た子供達が幽霊だって騒いでるの?」
留美たちはシーツが飛んだだけだと相手にしません。
「あれはシーツじゃなかったんだよ、本当に幽霊なんだから」
「桃子、今日はお姉ちゃんの大事な日だって話したよね?丈一郎さんに好きになってもらいたいの」
諦めない桃子は幽霊騒ぎの際、丈一郎の様子を怪しく思います。
「これは地縛霊だ…丈一郎さんに何かあれば、お姉ちゃんの結婚を破談出来るかも」
こっそり丈一郎の部屋へ忍び込みます。
そこへ三田園と遭遇。
「湿気取りをしてるんです」
「そんなのどうでもいいから出て行ってよ。バレるから」
「ばれる?」
「幽霊で騒いでるってバレるじゃん。もう出て行ってよ」
三田園は桃子の額にお札を張りました。
そこで三田園、桜と共に見つけたのは、丈一郎と「アキ」という女性の結婚パーティーの写真です。
丈一郎が既婚者だと知って驚く桃子。
「二股!」
「にしてもこの人どこかで…さっきの幽霊女だ。あの地縛霊の正体は前の奥さんだったんだ!」
なんとさっき、アキは、の幽霊の顔と瓜二つでした。
「私が見た幽霊はこの奥さんだったんだよ。多分亡くなって、地縛霊としてこの家に」
「前の奥様のことなら知ってる。病気で死別されたんだって」
「うんお父さんも聞いたよ。ちょうどここ奥さんが使ってた部屋だってさ」
「きっと丈一郎さんの幸せを見守るために幽霊として出てきたのよ」
「お姉ちゃん怖くないの?」
「全然、お姉ちゃんも会ってご挨拶したいくらい」
そこへ丈一郎が来ました。
「失礼します」
「桃子が前の奥さんとの写真を見つけたらしいの。」
「勝手に家の中、あさって。ほら桃子、錠一郎くんに謝りなさい」
「丈一郎さんごめんなさい。桃子も悪気があったわけじゃないから」
「さやかは妹思いで本当に優しいな。そういうところも大好きだよ」
その頃、桃子の行動を丈一郎と留美子も話題にし、協力し合っていました。
その様子をこっそり目撃する、桜子。
「桃子さんが家の中を探ってる」
「アキさんが現れたらどうしよう」
「落ち着きなさい、丈一郎。あなたは何も悪くないんだから。あれは事故だったのよ。桃子さんに気付かれないように気を付けなさい。子供はなにをしでかすかわからないんだから」
すぐに桜は桃子にそれを報告しました。
「え?丈一郎さんと留美さんが?」
「はい。この家にはなにか秘密があります」
「もしかして前の奥さんを殺したとか?前の奥さんは留美さんと丈一郎さんに殺された恨みを晴らすために、地縛霊となってこの家に」
「まだ幽霊信じてるんですか?」
そこへさやかがアイロンをかけてやってきました。
「桃子、明日、着る服、アイロンかけておいたから」
「ありがとう」
「明日から自分でやるのよ?じゃあお行儀良くしててね」
桃子は間もなく、合わせ鏡で幽霊を呼ぼうとします。
「さっきの霊を呼び出して確かめるの。本当は丑三つ時にやるんだけど、合わせ鏡をして鏡の奥の暗い世界から霊を、ちょっと邪魔しないでよ」
悉く三田園は鏡の前に立って邪魔します。
「三田園さん幽霊怖いの?」
間もなく、血の付いた赤いドレスを見つけた桃子と桜。
「血の付いたドレスだ!」
「前の奥さんが着てたドレスですね」
「やっぱり丈一郎さんと留美さんが前の奥さんを」
「待ってください、殺人には動機というものが不可欠なんです。2人が前の奥さんを殺害する理由なんて」
「アドレノクロムの都市伝説!」
「なんですかそれ」
若い人間の血液などから作り出される究極の化合物、アドレノクロム…それを摂取した者は若返るんだとか。きっとそのために前の奥さんを」
「確かに留美さんは美魔女。ってことは前の奥さんの名前」
「前の奥さんには生命保険が掛けられていたんだ。破かれているってことは保険金が支払われたのかも」
「どういうこと?」
「動機が分かりました。大奥様と旦那様は前の奥様に高額な生命保険をかけ、その金を手に入れる為に殺害を…」
「てことはお姉ちゃんとの結婚も保険金だらけ?」
「桃子さん、ちょっと用があるけど来ていただけるかしら。大人の女性にしてあげる。三田園さん、押さえてくださる?じっとしててね」
三田園に桃子を押さえつけ、桃子の眉毛を抜いた留美。
「痛い!こんな拷問に屈するか!」
「この家の中を捜索しているみたいだけど何を調べているのかしら。」
「あなた達の秘密です!」
桃子の眉毛を抜く、留美。
「秘密?」
「不思議だったんです。お館得餅でかっこいい丈一郎さんがなんで地味で普通なお姉ちゃんを選んだのか。でも分かりました!あなた達の目的は」
「大人には秘密の一つや二つみんなあるものなの。あなたも大人になったらわかるわ」
「奥様、脱毛ワックスも準備しています」
「いいわね」
三田園と協力し合い、桃子は懲らしめられ、助けを求めました。
「誰か助けてー!」
「桃子、さっきから騒々しいよ」
丈一郎さんがうちのお姉ちゃんみたいに地味な人に挽かれるわけない」
「お父さんこの妖怪毛抜きばばぁが私を殺そうとした」
「失礼な事言うもんじゃないよ。桃子、言ってなかったけど、お父さん、留美さんの幼馴染なんだ。偶然再会して、さやかのこと話したらさ、是非、丈一郎くんに会わせたいって。」
「丈一郎には、さやかさんのような素敵な女性と結婚させたかったの。2人ともすぐ意気投合してくれて良かったわ。」
「お父さん絶対に騙されてるよ。妖怪毛抜きババァは前の奥さんに」
「いい加減にしなさい!いいか、桃子、お父さんは留美さんのこと信頼してるんだ。これ以上、言ったら本気で怒るよ?ほんと済みませんご迷惑おかけして」
「あなたは娘を嫁に出す事、断れない立場だってこと、この結婚に賛成してくれたら、この写真は私とあなただけの秘密。あなたお金に困ってるんでしょ?」
「分かりました。必ずさやかと丈一郎さんとの結婚を認めさせます」
輝幸と留美の会話を聞いていた、三田園。
「おやつをお持ちしました」
そのおやつは桃子とさやかの父、輝幸のバナナでした。
「桃子さんがまた変な事しないように注意しておいてくださる?」
「子供は見ちゃいけないものを見つけてしまうものですからね」
「あなた家政婦よね?余計な詮索はしないで。なにこれまずい!まるで桃子みたいね」
夕方。
桃子は、桜に父と留美との一件を話しました。
「このままだとお父様は何を言っても信じてくれそうにないでしょうね」
「あの殺人親子の真相暴いてやる。この家に殺人の証拠があるはず!」
桃子に軟膏を探したところ、間取り図が。
「あら変な間取り」
「こっちが改装前の間取りでこっちが改装して作ったってことか」
「すごい偶然ですね。てか偶然なわけないか」
「そっか恐らくこの部屋は。アキさんを殺すために使ったんだ。確かめなきゃ。殺人親子の証拠が」
桃子はある部屋に入り、丈一郎とさやかのフラワータワーを台無しにしてしまいました。
「せっかく作ったフラワータワーが…!」
「明日まで壊れるといけないから、鍵かけてたのに…」
「なんでこんなことしたの?」
「証拠があると思って…丈一郎さんと留美さんが前の奥さんを殺した証拠!」
「なにいってるの」
「だって私見たんだもん。血の付いたドレスと生命保険の契約書。前の奥さんの幽霊はきっと殺された恨みを晴らしに現れたんだよ!」
「いい加減にしてよ」
「この人はお姉ちゃんに嘘付いてるの。お姉ちゃんのことなんか好きじゃないんだよ。妖怪毛抜きババァと一緒に保険金目当てでお姉ちゃんを…」
「もうやめて!今日はお姉ちゃんの大事な日って言ったよね?良い子にしててって言ったのに何でわかんないの?幽霊なんているわけないじゃない!バカみたい。今までずっと黙ってたけど、幽霊なんているわけないから。あんなの全部作りもの」
「だってお姉ちゃん一緒に動画の配信してたじゃん」
「それは桃子が一人で可哀想だから付き合ってただけ。そんなにこの結婚に賛成できないなら明日のパーティー出なくていいから。もうこれ以上、子供に付き合ってられないの。私の結婚の邪魔しないで!」
桃子はさやかから拒絶されて泣き崩れました。
「お姉ちゃんむかつくもう関わりたくない」
「そんな子供みたいなこと言わないで…って子供か?」
「うわ。化けライトが!アキさんの幽霊だ」
ふと、桜と桃子は、不穏な女性を見て違和感を覚えます。
石を持ち上げようとした桃子と桜は医師を持ち上げられません。
三田園が岩を持ち上げると血の付いた鉄パイプがありました。
「これはチャンスだ、私のこと子供扱いしたから、明日のパーティーをめちゃくちゃにしてやる。」
家政夫紹介所に戻る、三田園と桜。
「桃子ちゃんのチャンネル好きだな」
「子供はすぐに信じちゃうからね」
「三田園さんは都市伝説信じてるの?」
「なんだ心理テストか」
翌朝。
光が助っ人に来て、丈一郎とさやかの結婚式が。
「丈一郎とさやかの婚姻届にサインしてもらいます」
すぐさま、桃子は生配信を始めました。
「桃子やめなさい!」
「こっちには証拠だってあるんだから」
桃子はそう言って血の付いた鉄パイプ見せました。
「もしもしママ、鑑定出た?」
「ドレスについた血痕は丈一郎さんの?」
桃子のことを思った桜は母にドレスと鉄パイプを鑑定してもらっていました。
「さては返り血…」
その時、濃い化粧をした女性が桃子の前に現れました。
「やめて!離して」
「離しなさい!」
女性は鉄パイプを奪う桃子から、取り上げようとしました。
「これエクステですね」
「エクステ?」
女性はエクステをつけていて、低周波治療器を腰に付けていました。
「もしかして化けライトがキャッチしてた低周波なんて」
三田園は電源をオフにします。
「幽霊じゃなかったの?じゃああなたは?」
すると、三田園が一枚のチラシをあげました。
「極悪女帝、アキ?アキさんってプロレスラー?」
アキは生きていて、プロレスラーでした。
「死別したなんて嘘だったのね。」
さやかは丈一郎に疑惑を向けます。
「幽霊じゃないならなんでこの家に?」
「練習した時に大事な商売道具をこの家に忘れてきたちゃったんだよ!」
「練習?」
三田園はテレビを付けます。
なんとアキは丈一郎に、プロレスの練習に突き合わせていました。
「ていうかこれ変間取りの部屋」
「プロレスの練習部屋を作るために改造したんだ」
「でも生命保険かけてるの見た。ほらこれ」
「ああそれな、私が契約させた。非力で軟弱な男だからなんかあった時の為に。こんなもんさっさと捨てろよ!」
「ご、ごめんなさい。離婚する時に捨てるの忘れてて」
生命保険をかけられてたのは旦那様のほう?ん?心療内科の診断書?暴力を受けたことで心神喪失し、時折フラッシュバックによる悪寒が
「なんで結婚したの」
「だってママが」と、丈一郎。
丈一郎は、母の留美に過保護に育てられていました。
「大丈夫よ、心配しないの。ママが守ってあげる」
「いつだってママママって言って、こんな男だとわかっていたら結婚しなかったよ」と、アキ。
「丈一郎は優しい子なの。優しすぎるから、強すぎる女と結婚させたの。可哀想な丈一郎、つらい思い出を二度と思い出させないように、この女のもの全部隠したのに。どうして?」
「だから鉄パイプを庭に」
「勝手に隠してんじゃねぇよ。これで試合に出れる。皆さん試合見に来てくださいね。じゃ」
アキ(坂東希)は清々しく退散しました。
「丈一郎さんが亜季さんと結婚したのもお姉ちゃんと結婚しようとしたのも、全部この人の言いなりだったんだ!」
「桃子、どれだけ大人に迷惑掛ければいいんだよ」
「でも…だって」
「だってじゃない。だからいつまでも子供だって言われるんだよ、いい加減大人になれ!」
テーブルを叩いてまだ中学生の娘に理不尽なことを言う、輝幸。
桃子はその圧力に圧倒されて何も言えませんでした。
しかし、留美と輝幸の子供時代の写真が出てきました。
実は輝幸は、留美の言いなりでした。
「親分と子分」
「ああ、ダメ見ちゃダメ、忘れなさい!どういうこと留美さん、結婚したら写真見せないって約束したじゃん」
「もしかしてお父さんその写真で強請られていたの?」
「だって父親が昔、子分だなんて知ったら、お前たち2人が傷つくと思ってさ。」
「だからって結婚に賛成する?」
「だって留美さん怖いんだよ。留美ちゃんは怖いんだぞ。20人のがき大将ぼこぼこにしたんだぞ。それに金持ちでお金払いが良いから大人になってからもお世話になっていたし」
「偶然、再会したって嘘だったんだね」
父と留美の子供時代からの上下関係と今もそれを守る父親の行動に幻滅した、さやか。
「偉そうなこと言って留美さんの言いなりだったんだ」
「パシリで何が悪い」
「輝幸、お前は私の言う通りにしてればいいんだから。その為に丈一郎をお前の娘と結婚させるんだから。」
「さやかお嬢様を気に入ったのは子分の娘だから?」と桜。
「輝幸、お前のものは私のもの」
「私のこと子供扱いしてたくせになによ!みんな自分勝手な理由でお姉ちゃんを結婚させようとしてたんじゃん!お姉ちゃんが可哀そうだよ」
桃子は大人達の恥ずかしい実態を知り、怒りを爆発させました。
「いいのよ、丈一郎さんがマザコンでも私を愛してくれなくても、私は優しい丈一郎さんが好きだし。私みたいに地味でとりえのない女、結婚出来ればなんでもいいの」
「なんでそんなに結婚したいの?」
ふと、幽霊騒動の場所にいるさやかを映す三田園。
「アキさん、幽霊になっているんですよね?お願いします。丈一郎さんとの結婚を認めて下さい。私が家を出ないと桃子はずっと自立できないんです。この結婚は桃子の為でもあるんです。」
「桃子は来年、高校生になるんだからお姉ちゃんと一緒にいてばかりじゃだめだと思ったの。もっと世界を広げないと」
「結婚を決めたのは桃子お嬢様の為だったんですね」
「一番大人ですね」
「私が子供だから、お姉ちゃんは結婚を…」
ここで、三田園がバナナを持ってきました。
「お話し中に失礼致します。皆様、こちらのバナナ、お土産にお持ち帰りくださいませ。」
「それまずかったわ」
「熟していないバナナでも美味しく食べる方法は御座います。皮を剥かないまま、ラップに包み、電子レンジは30秒から60秒、加熱してから皮を剥くと、この通り。」
「えぐみもなくて甘くておいしい」
「無理に成熟しなくても未熟なままで充分いただけます。青いバナナは青いままでも良いということなのでしょうか」
「やっぱりこんな結婚しちゃダメ。」
「桃子、まだそんなこと言ってるのか」
「お姉ちゃんには幸せになってほしい。すぐには無理かもしれないけど、お姉ちゃんがいなくても大丈夫だって思えるようになる。だから私の為に無理して結婚しないで」
「桃子、ひどいこと言って御免」
「桃子の話ちゃんと聞かなくてごめんな」
「もう良いよ。ほら涙拭いて」
「これからも今の桃子のままでいてね」
桃子の中継はあっという間に生放送が人気になりました。
「次回は廃墟に住む謎についてお送りします」
「再生回数えぐいわね」
「桃子さんを子供扱いしてた大人達がみんな子供っぽい理由で結婚を決めるなんて」
「次回は西東京にある廃墟をお送りします」
「あ、丈一郎さんと留美子さん。」
「あの後、桃子お嬢様と仲良くなって配信を手伝ってるみたいですよ。もちろんカメラはさやかお嬢様で」
「狭かった世界が広がって良かったんじゃない?」
三田園は二宮家の問題が無事、解決し、フンと照れ隠しにひねくれた笑いを浮かべるのでした。
家政夫のミタゾノ7話感想・みどころ
今回はオカルト好きで、自身のYoutubeチャンネルを持つ、桃子。
友だちがなく、母亡き後は年の離れた姉、さやかが心の支えでした。
しかし、さやかは友人がおらず、自分の世界に閉じこもりやすい桃子を見て心配し、結婚を機に彼女自身への精神的自立を考えてました。
桃子が姉を婚約者に盗られたくない幼さゆえの依存心は理解できます。
なんとしても藤堂家に幽霊がいて、丈一郎と留美子を前妻のアキを殺した加害者に仕立て上げようと考えていて、さすがにいきすぎていると思いました。
桃子は孤独であるがゆえに人の幸せを祝福することができなくなってしまったのかなと。
心霊現象を突き止める好奇心や探求心は可愛いものですが、家族の晴れの門出すらも、妨害して、姉を自分の元に手繰り寄せたい桃子の依存心が心配になりました。
一番甘えたいはずの母親に甘えられず、成人しているさやかを母代わりの拠り所にしていると感じました。
松田美由紀さん演じる留美子。
なかなか意地が汚い。
社会的弱者である桃子の眉毛を抜くとか、嫌がらせの方法があまりにも子供。
眉毛抜かれた桃子の皮膚が傷ついて軟膏が必要になる程で、虐待だなと思いました。
そして、蓋を開けば、桃子よりも周囲の大人達が幼稚でしたね。
子供の頃から、留美のパシリを続けて、経済的にも少しばかり助けてもらっていた輝幸。
「パシリで何が悪い」って言葉を聞いた時は唖然でしたね。
よくもまぁまだ未成年で成長過程の桃子に、「だからいつまでも子供なんだよ。いい加減、大人になれ」なんて言えますよ。
まだ15歳で大人への入り口にも満たない未熟な彼女に自分のことを棚に上げて押し付けるなと思いました。
桃子の姉のさやかも、丈一郎がマザコンだろうが、自分は何の取り柄もないし、妹の精神的自立を願って結婚する、自分の幸せをあまり優先していない考えに感じました。
結婚は自分と相手の幸せを双方に見て決める事なのにな。
自分軸がないさやかに少しモヤっとしましたね。
何はともあれ、幽霊と誤解されていた、丈一郎の妻、アキは人柄も良いプロレスラーでしたね。
「無理に成熟しなくても、青いままでいい」
三田園の格言は今日もはっと大切なことを気付かせてくれますね。
二宮家と藤堂家が和解し、桃子の新たな居場所が見つかった幸せを願いたい7話でした。