家政婦のミタゾノ5話ネタバレ
「真面目に働くのがバカらしい」
「パパ活で売り上げ3千万円」
「私も若かったらパパ活で100万円」
「友だちみたいに言わないで下さい」
「ストーカーみたいにならないようにすればいい」
「大切なのは追って狙って確実にとる」
「パパラッチ?」
学習塾を営む山口家に派遣されることになった、三田園薫(松岡昌宏)と、大門桜(久保田琳加)。
その家の長女、唯衣はパパ活相手の酒井守(野間口徹)と会っていました。
「ありがとう、パパ」
「一度、お互いに裸になって話してみない?」
唯衣は恐怖から、思わず、会食先から逃げ出しました。
そして、翌日。
三田園と大門が唯衣の家に派遣されました。
「結家政婦紹介所から参りました、三田園薫と大門桜です」
娘の唯衣(松崎未夢)の内定祝いに美味しいご飯を作ってもらおうと母、佐奈江(櫻井淳子)と会社員の兄の陽介(宇野結也)が依頼したのです。
「今、何時だと思ってるの」
「ごめんなさい」
「無事、内定もらったんだから。それと今日は紹介したい人がいて」
「母さんも第二の人生を考えようと思って」
「ママおめでとう」
そこで佐奈江は唯衣と唯衣の兄、陽介に坂井守を紹介しました。
やってきた、坂井守(野間口徹)という男性を見て唖然とします。
なんと、唯衣は家族に内緒でパパ活をしており、坂井はその相手だったのです。
「嬉しいよ」
「自宅の学習塾はしばらく休業だね」
陽介はネット通販会社、唯衣はようやく内定を取りました。
「唯衣も陽介も自立したので」
三田園はレンジで温めた蒸しタオルで酸素系漂白剤と食器用洗剤で、唯衣の服のシミをとりました。
なんとかやり過ごす唯衣ですが、パパ活で使ったドレスにウィッグ、そして、「おじさんを手玉にとるおねだりマニュアル」を三田園に発見されてしまいました。
「なんであいつが」
「お昼はオムレツになさいますか?」
「いらないわよ!」
「なにこの写真?」
「ああ、いいから仕事に戻って!」
「ひょっとしてパパ活ですか?」
「仕方ないでしょ。たまたまマニュアル見つけて買ってその通りにしたら、稼げる。パパ活していることがばれたらママは絶対私をこの家から追い出す。家族には黙っていて」
その後、三田園はワイヤーを曲げ、布巾を巻きつけてエアコンを掃除します。
「追い出すためには徹底的にやるしかない。家政夫には守秘義務が御座いますから」と三田園。
そしてばれないうちに家から追い出そうとしようと試みます。
まずはオムレツにケチャップで描きました。
「ようこそパパ活野郎って書いてやる」
しかし、「ようこそパパ」と描いたまま、三田園が持って行ってしまいました。
「パパなんてまだ気が早いわよ」
「坂井さん唯衣を宜しくお願いします」
「…いや!」
唯衣は母の佐奈江を呼び出しました。
「あのさ、ママ、もしもこの家にパパ活している人がいたらどう思う?」
「そりゃ追い出すわよ。」
「そうじゃなくて男のほう」
「あなたさっきから変よ。男のほうも悪いけど」
「あの、坂井さんパパ活してそうだなって」
「ふざけないで!坂井さんに失礼でしょ」
坂井が唯衣の正体に気付いていました。
「坂井です、そろそろ帰るよ。今の髪型のほうが似合うよ。」
通りすがる三田園に対しても、自分を怖がる唯衣の反応を面白がっている様子です。
「若いっていいですね」
その矢先、坂井の持ち物から唯衣の写真が大量に見つかりました。
実は最近、ストーカー被害に悩まされていた唯衣は、坂井が自分のストーカーで母との結婚の狙いは自分なのではないかと2人の結婚を阻止しようと、陽介にも協力を求めます。
「ちょっと前に、誰かに付けられている気がして…パトカーが来たからなんとかなったけど。どうしてもやらなきゃいけないことがあるから出かける、私を守って」
そして、唯衣は馬場という別の男性と食事をし、マニュアル通りの行動をとりました。
頭痛持ちの女性を演じます。
「大学の学費が払えなくて、もう少し欲しいんだけど」
「有難うパパ」
なんと、向かい側には、坂井が。
馬場の元を慌てて去り、階段を降りると、唯衣は、坂井と鉢合わせしてしまいました。
「まだパパ活していたんだね」
「来ないで、来ないでよ。あなたの本当の狙いはママじゃなくて私なんでしょ。」
「待って!僕は君を見守ってきたんだ」
腕を掴まれた唯衣は、坂井を階段から突き飛ばしてしまいました。
「やめて!触らないで!」
しかし、坂井は頭を撃ったものの、軽傷で帰ってきました。
「お嬢様、尾行に失敗して」
「そんなことどうでもいいの!ママ、坂井さんはおかしいの!別れて」
「何言ってるの唯衣」
「佐奈江さん、僕と結婚してください」
「お前、いい加減にしろよ。母さんの幸せ物壊す気かよ」
「ああ…階段から落ちてしまってね」
「坂井さん大丈夫?無理しないで」
家族全員が坂井の味方になり、立場のない唯衣は話が唯一通じる兄、陽介を呼び出しました。
「お兄ちゃん、2人の結婚を反対して!あの人、私のストーカーなの!」
「落ち着けよ!」
「え?なにこれ督促状?お兄ちゃん、仕事上手くいっていたんじゃ」
「今、新しい企画が進んでるんだよ。もうすぐまとまった金が入るから借金返せると思って。」
「じゃあ借金の事黙ってあげるから2人の結婚、反対して」
唯衣と陽介は交換条件で約束し合いました。
「坂井さん、話がある」
陽介は坂井に話を持ち掛けました。
「3人はなにを話してるの?」
「でもお兄ちゃんも結婚に反対しているっていうならママも考え直してくれるよね」
「それは」
陽介はあとから話を付けにきました。
「母さんとの結婚、賛成します」
「なんでよ!」
「こうするしかないんだよ!」
「いい加減にしなさい!いつまで子供なの?私が幸せになるのがそんなにイヤ?」
「そうじゃない…そうじゃないけど」
兄の陽介までも弱みを握り、抱き込む、坂井。
「明日、話し合いましょう。坂井さん、今日は泊まっていって。」
「唯衣ちゃん先にお風呂いただきます」
なんと、佐奈江の家に脅迫状が。
「佐奈江、あの夜の特別授業のことをばらされたくなかったら、言うことを聞け」
三田園は佐奈江にも脅迫状が届いていることを知りました。
間もなく、唯衣から電話がありました。
「お願い、このままだと押し切られて結婚しちゃう。お金払うから明日も来てくれる?」
「ええ、勿論」
翌日。
「どうしたの?話があるって」
「私があなたを受け入れるって言ったら結婚とりやめてもらいますか?ほらどうしたんですか?あなたの目的は、私なんでしょ」
村田光(伊野尾慧)唯衣のふりをしてもらい、桜にベッドに寝る唯衣の布団をめくる坂井の様子を撮りました。
結の寝込みを襲おうとする写真を撮りました。
「唯衣ちゃん」
「ママ、私はママに幸せになってもらいたい。それは願ってる。この男の異常っぷりを明らかにしてやるわ。もうすぐ決定的な証拠が届く。」
光は、先程、坂井が唯衣の寝込みを襲おうとした写真をプリントアウトをしに出掛けていました。
写真をコピーしに行こうとした矢先、唯衣と間違えられて馬場に襲われました。
「ん?光さん、後ろの人誰ですか?」
「唯衣ちゃんなんでいなくなっちゃうんだよ。お前が会いたいっていうから飯以上させてくれると思ったんだよ」
「大丈夫、護身術で撃退した」と、光。
「私そんなこと言ってない」
「とにかく警察に通報します」
「唯衣、誰なの?今の人は」
「この鞄…私の写真」
「三田園さん、写真貼って」
「唯衣!ちゃんと説明しなさい!」
さらに三田園がホワイトボードをめくって、唯衣の不採用通知が分かりました。
唯衣は最初から内定していなかったのです。
「今はその事関係ないでしょ?」
「あのね、唯衣、唯衣の写真が投函されてた。多分、あのストーカー男の嫌がらせね。坂井さんは弁護士なの。唯衣に内緒で坂井さんに相談してたの。」
「佐奈江さんに頼まれて唯衣ちゃんの周りを調べてたんだ。ストーカーが唯衣ちゃんに近づいたらこれで追い払ってた」
唯衣がパトカーのサイレンを聞いたのは、坂井が鳴らしたおもちゃのパトカーでした。
「なぜストーカーされるに至ったか根本的な解決の為には、唯衣ちゃんが普段、危険な行動をとっていないか知る必要があると思ったんだ」
「嘘よ、だって私に関係を迫ってきたじゃない!」
「あれもお互い隠し事せずに話してみないかって意味で、確かに言い方は悪かったと思う」
「情けない。パパ活なんかやってるるから、ストーカー被害に遭うなんて自業自得よ。」
「そうだよ、母さんを悲しませて恥ずかしくないのか」
「自立しなさいっていつも言ってるわよね!」
「それがプレッシャーなんだよ!自立しなきゃママやお兄ちゃんに迷惑がかかる。私もいいところに就職しなきゃって。バイトする時間も惜しいから、パパ活で稼いで、必死に就活して」
「お金がないなら相談すればいいじゃない」
「出来るわけないじゃない!自立自立って私にとっては呪いの言葉だよ!家族に頼るなんてできない」
「だとしても知らないおじさんにお金もらっていい理由ないだろ」と陽介。
「警察です」
そして陽介がパパ活マニュアルを作成していて、刑事が来ました。
「失礼します。山口陽介さん、あなたに詐欺ほう助の疑いがかかっています」
「え?」
「詐欺ほう助」
「おねだりマニュアルと称し、恋愛感情を利用し、金を巻き上げる方法を指南する文書を販売していた疑いがかかってます」
「このおねだりマニュアル、お嬢様が使ってた!」
桜が気づいたように、それは唯衣が使っていたパパ活マニュアルです。
「これは前に通販の教材を取りに来た時、そのマニュアルを見つけたんだ。多分、うちの生徒の忘れ物なんだろうけどよくできていたから。」
陽介は自分の仕事の為に通販の教材を取りに、佐奈江の教室に来た際、パパ活マニュアルを見つけました。
それを利用し、販売に至ってしまったのです。
「パソコンで忙しそうにしていたのはマニュアル販売だったんですか?」
陽介の知られざる一面に驚く、桜。
陽介はリモートで仕事をすることがありました。
「実は僕にも陽介君がマニュアル販売しているのが匿名で送られてきた。それで犯罪にやりかねないからやめるように言った」
坂井と陽介は、陽介がマニュアルを販売していたことが匿名でネットで流れた件について話していました。
そこで、陽介は自分の悪事を坂井に庇ってもらい、佐奈江の結婚に同意せざるを得なかったのです。
「犯罪になるなんて思わなかった」
「そろそろご同行願えますか?」
「陽介まで、なにしてるの。2人とも最低よ、今すぐこの家から出て行きなさい!」
間もなく複数の男たちが来ました。
「ママ、おめでとう。長い事休業していたから心配していたんだよ。スナックさな塾のSNS更新していたじゃん。」
なんと、佐奈江はスナックを夜、経営していて、SNSアカウントで今日がリニューアルオープンだと宣伝していました。
それで、常連の男たちが来たのです。
「ママどういうこと?」
「君たちのママは、昼間は学習塾、夜はスナックのママとして俺達を癒してくれたんだ。お金はその分、たっぷりとられたけどね」
そう語る、佐奈江の店の常連の一人。
「確かに今はやってない、一人の男が佐奈江ちゃんに入れ込みすぎて休業しちゃったもんな」
「じゃああの怪文書もお客さんが?」
「佐奈江ちゃんを脅していたんだよ」
「ひでぇ奴だよ」
「けど、俺達のおかげで佐内ちゃんの頭痛治ったんだよな。」
「待ち受け、俺とのツーショットにしてくれたよね」
なんと、佐奈江がパパ活マニュアルの発起人だったのです。
その真実に、唯衣は怒り心頭。
「おねさりマニュアル、ママが作ったの?」
「そうよ、どうやったらパパたちを喜ばせることを考えていたらあのマニュアルが出来たの!これが本当のパパ活よ!」開き直る、佐奈江。
「母が作ったマニュアルを兄が売りさばき、妹がそれを使ってパパ活する。これじゃあ自立ファミリーじゃなくて」
「頂き家族」
「坂井さん、ごめんなさい、最低な家族、幻滅したでしょ」
「佐奈江さん!」
「坂井さんみたいな立派な方と私は釣り合わない。結婚の話はなかったことにさせてください」
佐奈江は坂井に別れを切り出します。
「ふざけんなよ!私とお兄ちゃんに謝ってよ!男に媚売るなって偉そうに言ってたのに自分だって楽して稼いできたじゃん!」
「楽じゃなかった。貴方達を育てる為に必死で…」
「開き直んないでよ!最低、最低、最低!こんな家こっちから出て行ってやる!」
「唯衣」
ここで三田園が横から口出しして来ます。
「申し訳御座いません。こちらのお鍋の焦げを落としておりませんでした。頑固な焦げを簡単に落とす方法、ご存じですか?使うのはスポンジではなく、アルミホイル。これにより、クレンザーの研磨効果が引き出され、焦げを効率的に落とすことができます。クレンザーばかりが活躍していたかに思えて実はなんでもないアルミホイルが支えていたんです。本当の意味で支えているのはなんなのか気付こうとしなければ気付かないものですね」
「唯衣ちゃん、陽介くん、佐奈江さんも誰かに支えられて生きていることに後ろめたさを感じているんだと思う。だけどそんなこと感じる必要はない。支える側にだって喜びがあるんです。唯衣ちゃんの相談に乗っている間に、佐奈江さんを好きになり、この家族を守りたいと思った。その気持ちは今も変わりません。だからこれからも遠慮なく頼ってほしい。」
「あのそろそろ宜しいですか?」
「同行は任意ですよね?この家から犯罪は出しません!あのマニュアルも恋愛指南書ととらえれば違法性はないはずでしょ?まだ話を続けたいなら令状をとってきてください」
「失礼ですがあなたは…」
「ただの弁護士」
「パパです!私達のパパです!」
「また来ます」
「坂井さん、有難う」
「有難うございます」
「頼ってもいいですか?お兄ちゃんを私達を助けて下さい!パパとして家族を守ってください。甘い事言っているのも分かってます、最低なのも分かってます、だけどお願いします!」
唯衣は坂井への誤解と態度を改め、家族の絆を確認するのでした。
結家政婦紹介所にて、山口家のその後について話題になっていました。
「結局2人は結婚したのね」と、話を切り出した、志摩(しゅはまはるみ)。
「お兄さんも坂井さんの主張が通って結局、罪には問われないそうです」
桜が兄、陽介の近況を、志摩、真理亜(平井敦子)、所長、頼子(余貴美子)、光、三田園らに伝えました。
「優秀な弁護士ね。頼もうかしら」
「唯衣さんはパパ活してないよね?」
「甘えられるうちは甘えたほうがいいわよね」
「絶対ダメです」と、光。
「結局、楽な生き方なんてないです」
「本当にそうかしら?楽な生き方もあるんじゃない?要は誰かを頼る後ろめたさを振り切れるかどうかだけ」
「けど坂井さんもよくあの家族まるごと受け入れましたね」
「それほど奥様にほれ込んだってことですよ」
坂井と佐奈江は結婚し、兄の陽介は坂井のおかげで罪に問われませんでした。
「惚れこんでいたのは奥様だけかしらね?差しつ差されつ」
そして、唯衣はセルフライズ証券の面接を受けました。
セルフライズ証券は、坂井が専属弁護士をしています。
「はい、私の長所は人に甘える覚悟があるところです。私の父は御社の会長の専属弁護士です。たとえこの面接がうまくいかなくても、父を頼り、この会社に入れてもらおうかと思います」
そして、新たな生活を手に入れ、平和に暮らす坂井に会う、三田園は、山口家に請求書を届ける傍ら、ある要件を、坂井に伝えに来ました。
「ああ、三田園さん」
「請求書、お持ち致しました。」
「どうも」
「おかげさまで結のストーカー問題も解決して、今は穏やかに暮らせています」
「それとこちら、GPSの発信機なんですがお返し致します」
「何故私に?」
「坂井様がお嬢様にお渡しされていたお鞄、その中を掃除しておりましたら出てきましたのでお忘れ物かと」
「ストーカーが心配でつけていただけですよ。私の大事な娘ですから…守秘義務がありますよね?」
「ただいま」
「お帰り。今日、早かったね」
「意外とね」
面接を終えて帰宅した唯衣を温かく、迎えた坂井。
しかし、家の扉を閉める時、薄気味悪くにやりと笑う坂井に、三田園は何かを感じるのでした。
家政夫のミタゾノ5話感想・みどころ
父親がなく、厳しい母親と母の肩を持つことが多い兄に板挟みだった、唯衣。
「自立」という言葉が、唯衣にとっては精神的な負担になり、心理的虐待に現代ではなりうる、呪縛になってしまいました。
そのストレスから、パパ活をして稼ぐようになった、唯衣が切なかったです。
家庭での抑圧や、甘えることや人を頼ることの後ろめたさがこの家族を崩壊させましたね。
怪しさ全開で登場した、野間口徹さん演じる、坂井守。
唯衣のストーカー被害の相談を佐奈江から受けていた弁護士でした。
そして、唯衣が実行したパパ活マニュアルは、兄が母の佐奈江が経営する塾の教室で見かけ、販売してしまい、作成者は佐奈江自身だったというまさかの展開でしたね。
ダメ家族だった山口家に、坂井は一筋の希望になり、無事、一件落着…なんてわけありませんよね。
佐奈江からの相談で唯衣を心配して、行動を気にしていたという、坂井ですが、やはり、彼の真の目的は、佐奈江ではなく、唯衣。
野間口徹さんは過去作に、「相棒」にて、猟奇殺人犯の名演ぶりで知られています。
これまでも、暴力的な父親役など、スイッチが入ると豹変する男性役を演じることが多いですよね。
今度は娘を狙うために近づいたステップファザーとは…。
三田園に「守秘義務がありますよね」と言ったり、ステップファミリーとして再出発した山口家で、唯衣を温かく家に上げてから浮かべた不気味な微笑は背筋が凍る程素晴らしかったです。