家政夫のミタゾノ8話あらすじネタバレ
「しまった!おい!おい!」
「くそー!」
7年前、刑事の小石川は凶悪犯を取り逃がしてしまいました。
「1995年から20年以上に渡る連続窃盗犯事件。被害額は宝石類を中心として3億円以上だ。犯行の手口から同一犯とみて間違いない。」
ここで、部下の刑事、天野が報告します。
「窃盗の被害に遭ったのは弱者を食い物にするビジネスで私腹を肥やしていた人物です。そして各犯行後、児童養護施設に被害額と同額の寄付が行われています。メディアやネット上では怪盗ネズミ花火と呼ばれ、その義賊的犯行からヒーロー扱いされていました。」
「俺は7年前こいつを直に診ている。右腕に特徴的なタトゥーがあった。この事件もまもなく事項だが、ここにきてこいつは新たな動きをみせた」
「以前にも怪盗ネズミ花火が寄付したと思われる、児童養護施設ホープリーフに先日、5000万円ほどの寄付がありました。」
義賊的な犯行を繰り返し、メディアやネット上ではヒーロー扱いされる、「怪盗ねずみ花火」と呼ばれる窃盗犯。
7年前の窃盗事件以来、鳴りを潜め、間もなく、事件は時効を迎えようとしていました。
時効を目前にして、ホープリーブという児童養護施設に寄付をする、動きも見せました。
「待てよ、これは俺の勘だが、もしかしたらホシは児童養護施設出身かもしれない」
「さすがひらめきの小石川さん」
「怪盗ねずみ花火」を追い続け、7年前にはその見日腕に刻まれた特徴的なネズミのタトゥーを目撃していた定年間近の刑事、小石川太一(内藤剛志)。
「警察の威信にかけ、必ずホシを挙げる!逃がさんぞ。お前にはこれが必ずわっぱをかける」と意気込むのでした。
小石川はその夜、馴染みの小料理店へ。
そこには女将の仁美がいます。
「小石川さんいらっしゃい」
「ありがとう」
「お仕事が行き詰っているようですね」
「5年以上のお付き合いですから顔をみればわかります」
「なんとしても解決した井山がありましてね。そいつ逃がしたら俺の刑事人生に杭を成すことになる」
「小石川さんが刑事じゃなくなるなんて想像できませんね。実はわたしも近くお店を閉じるつもりです、少しゆっくりしようと思って」
「俺もです。いやー残念だな辞めた後も飲みに来ようと思っていたのに」
「お店はなくなりますけど、私で良ければお付き合いください」
小石川家に派遣される事になった、三田園(松岡昌宏)と大門桜(久間田琳加)。
事件解決率99.9%の伝説の刑事と呼ばれた、小石川からの依頼に大興奮する、桜。
「小石川太一って言いました?!職業、公務員…間違いなく小石川刑事だ!小石川警部といえば警察では知らない者はいません。迷宮位置覚慈雨といわれた通称真夏の五億円事件の犯人を突き止め、最近では強盗殺人ン事件の解決をきっかけに闇バイトグループを壊滅させました!事件解決率99.9%伝説の刑事なんですよ。伝説の刑事に会える最後のチャンス!三田園、相棒として宜しくお願いします」
「0.1%は解決決してないんだ」と光り。
「最後の1日に全力を尽くす為、家政婦を雇ったと推理します」
「伝説の刑事なんてなんか推理みたい」と真理亜(平田敦子)。
「三田園ちゃん、大門ちゃん、小石川さんのお宅お願いね」
「小石川警部、お会いできて光栄です!捜査一課長の父と母が科捜研におりまして。警部の伝説は聞いております」
「捜査一課長と科捜研、ああ、大門さんの娘さん」
「じゃあ家政婦さんには掃除と2日間夕食の準備お願いします」
「あら、明菜、大きなお友達?」
そう言ったのはこの家の祖母、加代子(草村礼子)。
認知症で桜を孫の明菜(水嶋凜)と間違えていました。
「明菜、お前もゆっくりご飯食べてけよ」
「ゆうとのお迎えも行かなきゃいけないし、お母さんにお線香あげてくる」
母を亡くしている明菜は、一人息子、ゆうとがいます。
「今度、ゆうとも連れてきなさい」
「お父さん、仕事で悠人に構う時間ないでしょ」
ふと、桜は三田園と共に小石川の仕事部屋に勝手に侵入してしまいました。
「警部は家で事件を解決することも多いです。ああ、これは怪盗ネズミ花火ではありませんか」
「うちのコロンボ崩れが失礼します」桜の早とちりを謝る、三田園。
「退職とこの事件の時効を同時に迎える。妙な因縁を感じる。ここで三田ことは口外しないように頼むよ」
小石川にとって、ネズミ花火は最後の事件でした。
そこに小石川が懇意にしている小料理屋の女将、麻生仁美(相田翔子)が訪ねてきます。
「今日は家でお仕事をすると仰っていたのでお昼よかったら作ってきました」
「母さん、明菜、こちら、お友達の仁美さん」
仁美を紹介する、小石川。
「まさか付き合ったりしてないよね」と明菜。
「何言ってるんだ。いきなり失礼だろ」
「お母様とお嬢様にも食べていただけたら嬉しいです」
食材が余ったので、真空パックが必要になりました。
「余っちゃいましたね。お店だと真空パックが必要になりますよね」
「真空パック機がなくても料理を長く保存させる方法が御座います。密閉式のポリ袋に具材を入れます。大きい鍋に水を張り、封をしない状態でゆっくりと沈めていきます。袋の口の部分が水に浸かる直前で封をします。こうすることで水圧で空気が押し出され酸化しにくくなり、保存期間を延ばすことが出来ます。この通り」
「さすが家政婦さんですね」
「痛み入ります」
お互いに好意を持っている2人ですが、小石川は料理を作ろうとする瞳の腕にネズミのタトゥーがあるのを見てしまいました。
高校まで養護施設に入っていた仁美の素性も気になります。
「え?これタトゥーですか?」と桜。
「若気の至りです」
「ええ意外!」
「ああ俺だ、例の連続窃盗犯だ。あの女の可能性ってあるか?そうか、いやいやふとそう思っただけだ。なにかあったら連絡してくれ」
天野と連絡していた矢先、桜が勝手に部屋に入って来ていたことに気付く、小石川は彼女を注意します。
「ネズミ花火!」
「だからなんで勝手に部屋に入ってくるんだ」
「これはどういうことなのでしょうか?警部!」
「ただの偶然だよ」
「そして小僧ではなくネズミ小娘」
「ただの偶然だ、仁美さんに余計なことを言うんじゃないぞ」
「引き出しの中にこちらが」
三田園は指輪を見つけます。
「勝手に引き出しを漁るんじゃない」
「イニシャルが、T.H…まさか、仁美さんに?これは連続窃盗事件の予感。」
「ただの偶然だ」
「ズキズキ切ないですね」
興奮する桜と、隅々まで物色する、太一は注意します。
犯人逮捕への思いと、否定したい思いの狭間で揺れる小石川を他所に、小石川の母、加代子(草村礼子)は再婚を喜んでいました。
仁美の料理を楽しそうに食べる小石川家。
「美味しいな、明菜」
「あんないい人が太一の嫁さんになってくれるなんて良かったね」
母の加代子は認知症で、すっかり仁美を誤解していました。
「いや母さんまだそんな話になってないから。済みません」
「お嫁に行くってずっと縁がなかったので、まだ私にもチャンスあるかしら」
「それは・・。」
「父とは、どこで知り合ったんですか?」
明菜は仁美のことを探ろうとしていました。
「お店でごひいきにしていただきました」
「こちら、マウス、汚れていたのでお手入れをしておきました。マウスと言えば仁美様は鼠歳でいらっしゃいますか?」
「ネズミのタトゥーが仁美様にはありますよね」
「鼠のタトゥーなんて珍しいですね。まさか危ないことでもしてたんですか?」
「明菜、失礼だぞ」
「児高校まで施設で育って確かに少々、やんちゃしていたことがありました。」
「やんちゃっていうとひょっとして警察のご厄介になることを?」
「いえ、ご厄介になったことはありません」
桜も勘繰ります。
小石川は部下に呼ばれて犯人の手掛かりを探すのでした。
「ネズミ花火とは別件なんですがこの空き巣犯について警部の意見をお聞きしたくて」
天野からリストを見せてもらう小石川。
「被害額は大したことないが、手慣れた犯行だな。裏の平から侵入したほうが人目にはつかなかったはずだ。だがそれをできていないということは…ホシは高齢者か?ねずみ花火のほうは進展は?」
「警部の指示通り、児童養護施設ホープリーフの出身者を調査しました。これが出身者のリストです。警部が言ったいたように、女の可能性も含めて、その中にネズミのタトゥーをしている奴がいれば決まりなんですけどね」
ふと、三田園が10円玉を拾い、小石川に届けました。
一方、娘の明菜(水嶋凜)はまた、我が子のことを電話で気に掛けていました。
「頑張って、緊張している時は手の指をぎゅっと押すといいよ」
「ん?誰だ?電話」
「悠人だよ。水泳教室で緊張しているから」
食卓では、仁美の料理を美味しそうに食べる、加代子と祖母を見守りながら父の再婚に複雑な気持ちを抱く、明菜の姿がありました。
「お母様にも沢山召し上がっていただけて嬉しいです」
「太一、あんた良い人見つけたね。」
水泳教室に通う息子を励ます、明菜。
小石川が、食卓にて、家庭を顧みずに亡き母の死に目にも会わなかったことを責めました。
「熟年結婚だけは勘弁してよ。お母さんを不幸にして、自分だけは幸せになるなんて。仁美さん、この人、気を付けたほうがいいですよ。この人お母さんが入院していた時も捜査、捜査ってろくに病院にも来なかった人ですよ。私は病院に行く前に毎日神社によって、お小遣いを全部賽銭箱に入れてお母さんが治ることをお願いして、なのに結局、お父さんはお母さんの死に目にも立ち会わなかったんです。はっきり言うけど、2人の結婚には反対です」
「おい、明菜!」
その後、小石川は、仁美を送る事に。
「済みません、お恥ずかしいところをお見せしてしまって。妻は私の仕事に理解を示してくれたんです。しかし、娘の気持ちも分かります」
「喧嘩する家族もいなかったのでどんな家族も羨ましいです。今日は皆さんと食事ができてうれしかった。明日、お邪魔してもよろしいですか?退職のお祝いに、小石川さんの好物を作ります。最後の1日お仕事頑張ってください」
「はい、有難う御座います」
「失礼します」
「失礼します」
その後、仁美と別れた小石川は胸に痞えるものを感じるのでした。
その頃の結家政婦紹介所では、桜が他の女性家政婦の真理亜や式根志摩(しゅはまはるみ)や、男性家政婦の村田光(伊野尾慧)に自慢の推理を披露していました。
「本当に仁美さんがねずみ花火?」
「間違いありません。麻生仁美、昼は小料理屋の女将、夜は窃盗犯です。」
「小料理屋の女将さんだったら働くのも夜でしょ?」
「じゃあ店が休みの日は華麗な女窃盗犯」
「まるで峰不二子ね」
「峰不二子もキャッツアイも現実は年を取るからね」
「問題はあの魔性の女が何のために小石川家に近づいたか。」
「仮に仁美さんは、もう足を洗ったかもしれませんよ」
「たとえそうだとしても結ばれてはいけない2人です」
「でも娘さんも反対しているでしょ」
「お母さんの為に賽銭箱にお小遣いなんて泣けてきます」と村田光(伊野尾慧)。
「熟年結婚なんて井さん目当てもあるから反対することが多いのよね」と所長の頼子(余貴美子)。
「三田園さん犯人捕まえて、小石川警部に星をあげさせましょう」
同じ頃、近隣の空き巣犯を追う部下のあmのから資料を見せられた意見を求められた小石川。
「被疑者リストで連絡がとれないのが麻生仁美です。男の家にもいるのでしょうか?」
「まだその前にやることあるだろ。聞き込みとか張り込みとか」
「十分行いました。なにか気になる点でも?」
部下達は小石川の様子を不思議に思うのでした。
「近隣の空き巣から、この女が…被疑者が警部に会いたいって言ってます」
「十分な聞き込みをして、被疑者を絞り込んだんです。」
なんと、その被疑者はかつて一緒に捜査した先輩刑事。
「金目のものが見つからず、日用品のタオルや歯ブラシなどを盗んだんですね」
「ギャンブルで借金抱えてな。俺も歯ブラシみたいなものだな。古くなれば使い道無く捨てられるだけだ。刑事一筋やって来て、俺には他になにもねぇ。家族でもいれば違ったんだろうけど。お前も一人身だろ?退職したらどうするつもりだ」
「最後まで事件を追うのが俺の使命です」
「気を付けろ、刑事じゃなくなっても人生は続くんだぞ」
犯行の手口から年配のしかも警察官記者ではないかと推察していると、被疑者として逮捕されたのは、小石川の先輩刑事、内山田泰助(山田明郷)でした。
かつての先輩の万引きにショックを受け、自身の人生を考える、小石川。
捜査本部内での被疑者リストに、仁美の名前が上がり、時効まで残り12時間。
自分の幸せか、事件解決かどちらを選ぶべきか小石川は葛藤するのでした。
ふと、気づかぬうちに弁当を届けに来た三田園と出くわします。
「うわぁー!なんでこんなとこにいるんだよ」
「お弁当を届けに来ましたらこちらに案内されまして。カツ丼弁当で御座います」
「先日、緊急に取り調べをするドラマを見ておりましたら、現在取り調べは録画をし、可視化されるとのこと。しかし、家政婦には守秘義務が御座います。こちらで聞いたお話が外に漏れることは御座いません」
「俺は家族を省みずに事件を追ってきた。事件を解決する事しか出来ないんだ。だがもうそれも終わりだ。刑事じゃなくなったらどう生きればいいのか想像もつかん。怖いんだよ。娘の家族には嫌われている。俺を待っているのはおふくろの介護と孤独な老後だけだ。だが、仁美さんに出会った。残りの人生を共に歩みたいと思える女性に…。だがその仁美さんがもしそうなら時効まであと12時間。俺はどうすればいいんだ。」
警視庁を訪ねる三田園に相談する、小石川。
「食え!」急に男言葉になる、三田園。
「カツ丼か…このカツ丼美味いな」
「痛み入ります、正式には、冷凍豆腐とんかつです。本物のとんかつに味を近づける為に、一度冷凍した木綿豆腐を解凍し、重しを乗せて水分をしっかり抜きます。塩、コショウを振り、衣をつけてフライにすれば冷凍とんかつの出来上がり。黙っていれば誰にも知られないまま、ですね」
三田園のその言葉にハッとする、小石川。
息子に電話をする明菜に会う、三田園。
「なんだ明菜まだ来たのか」
「仁美さんが来るって聞いたからね。勝手に結婚話を進められたら困るからね」
「仁美さんは趣味とかはおありですか?」
「趣味といえるか分かりませんけど、ボランティアをしています。」
「施設の出身とおっしゃっていましたが、今でも施設を訪れたりすることはおありですか?」
「いえ全然もう行ってません」
「寄付をしたりとかは?」
「あ、なんか取り調べみたいですね。そんなつもりはありません」
「ごゆっくり」
桜は仁美が犯人ではないかと興味津々。
しかし、急に仁美は一人息子がいることを言い出し、自分に何かあった時に息子の面倒を見てほしいと頼んできました。
「小石川さん、折り入って相談があります、私、実は…息子がいます。もし私に何かあったら小石川さん面倒見てくれるかなと思って」
「そうですかお子さん」
「写真見てもらえませんか?」
「小石川様、少々宜しいでしょうか?一度、入ったお部屋のお掃除は物の位置まで把握しております。位置が変わっています」
「ここには亡くなった妻の宝石類が保管してあるんだが…、ダイヤの指輪にはそれなりの価値があると言っていたが」
「事件発生です」
「もしくは内部の犯行!」
三田園と小石川の言葉や物が盗まれたような状況にすぐ、事件の匂いだと騒ぎだす、桜。
「間違いありませんね。麻生仁美の正体は怪盗ネズミ花火。あの女の仕業です」
「決めつけるな!決めつけるな」
桜の思い込みの激しさに、小石川は注意しました。
「警部、麻生仁美は防犯カメラを洗ったところ、麻生仁美は現在、この付近にいる可能性があります。一斉捜査でホシをあげる。この辺りに住んでいる警部のご意見をお聞きしたく、中にお邪魔させてもらってもよろしいでしょうか」と天野。
「あれだ、あの人か?」
「いやあの人、お年寄りじゃないですか」
天野の目を誤魔化して、妨害する小石川。
仁美が足りないものがあるから、買い物に行くと言って出ていました。
「付近で麻生仁美と思われる女性がいました」
三田園が自転車に乗って刑事たちを妨害します。
「なんだあの女の仲間か」
「私は家政夫の三田園薫と申します」
「警部、ご自身で真相解明したいお気持ちも分かりますが、犯人蔵拓罪に問われる可能性がありますよ」
「もういい!うるさい、うるさいうるさいうるさいぞ。」
「まさか、時効まで匿うつもりですか?」
小石川が仁美に想いを馳せていることを察した桜は信じがたいと動揺します。
「馬鹿な真似はやめてください!刑事としての信念はどこへ行ったんですか?」
「刑事の信念より、自分の人生が大事に決まってるだろ。仁美さんと結婚出来なきゃ、俺を待ってるのは孤独死だけだ。そんなのやだ、絶対ヤダ、私は必ずホシを挙げない!」
「手錠か?指輪か?」
さらに、三田園までが小石川を煽ります。
「三田園さん刑事を犯罪者と結婚させるつもりですか?わーちょっと!」
「仁美さん、僕と…」
小石川が今まさに、仁美にプロポーズをしようとしているところに、天野が駆け込んできました。
「天野、だからここは俺に任せろと言ったんだ!」
「とぼけないでください!ここでも盗みを働こうとしていたことは分かっているんです。ネタがあがっているんです。右腕のタトゥーが犯人である証拠です。」
桜も刑事ぶって、小石川と天野に便乗して、仁美を追い詰めました。
「私そんな事してません。これは、うちの息子です。ハムスターのまさおです。」
「まさおくん…」
「鼠小僧じゃなくてただのペット…」
「うちに来てくれたのは料理を作りに来てくださったと」
「それ以外何もありませんわ」
「この家で窃盗事件が起きたのは事実ですが…」
「明菜様、こちら」
三田園がなんと、明菜がローンを利用している証拠をばら撒きました。
ローン会社のポケットティッシュと明細書が、小石川家のテーブルに沢山溢れ出しました。
「100万以上、借りてるぞ。明菜どういうことだ。」
「いやなんでもないよ。これは子供の習い事に困ったから借りただけで」
「こちらのスマホもお忘れですけど?あ、顔認証突破。おやこちらの動画は…」
三田園は明菜のスマホで勝手に彼女に顔認証させ、彼女の秘密を暴こうとします。
「本日は東京都の明菜ちゃんが届けてくれました」
「推すのが好きなあまりに多額の投げ銭を続けていたんですね」
「お母さんの多面お賽銭箱にお小遣いを入れていた子が悲しい投げ銭」
なんと、息子の悠人に電話しておらず、推しでした。
「金に困ってお母さんの物を盗んで売ったのか!刑事の娘が盗みを働くなんてどういうことだ」
「別にいいじゃない。お母さんのものもおばあちゃんのものもいずれ私のものになるんだから。それにお父さんが結婚したらいずれこの女に全部、奪われちゃうじゃん。」
なんと、部屋の窃盗の犯人は、明菜でした。
推し活動費用に困り、推しへの投げ銭費用を稼ぐために、母の遺品を盗んで売っていたのでした。
「なによ刑事刑事って、お父さんは事件のこと折ってばかりで私達家族のことなんか放っておいたくせに!」
「それが俺の仕事だ。事件を解決して警察の正義を守る。お父さんはそれを誇りに思っている!」
「小石川様失礼致します、こんなところに虫が…あらかすかにお母様の声がしますね」
「お祖母ちゃん?部屋にいるはずだけど」
「そこから警部が話しているイヤホンに話していたんですか?」
ふと、祖母の加代子が音声で、小石川と通信していることが分かりました。
「刑事ドラマを録画したビデオにミステリー小説…随分推理物がお好きなんですね」
「まさか…」
「私の勘だけど、ホシは施設出身者かもしれないね、警察の信念にかけてホシを挙げな」
なんと今まで加代子が小石川にアドバイスして、伝説の刑事を作り上げていました。
「ばれちゃったね、本物の事件も推理したくなって」
そればかりか、加代子は認知症ではありませんでした。
「人を騙して良いわけじゃありません。ホシもけっこ泣いても捕まえられず」
桜は母に頼って、自分を偽っていた小石川に失望するのでした。
「そうだ。7年前から逮捕寸前の犯人を逃してからスランプに陥ってしまった。だが周りは俺が事件を解決することを期待している。俺は母さんを頼ってるだけのダメ刑事だ。でも、それも今日で終わりだ。仁美さん疑ってしまって済みませんでした。改めて正式にお付き合いしていただけませんか」
「お断りします、わたしが慕っていたのは優秀な刑事の小石川さんです。マザコン刑事に頼っていられません。」
「お父さんごめん、借金は働いて返す。今度、悠人も連れてくるよ」
明菜は父に自身の過ちを謝りました。
「なにかひっかかる」
「手の届きにくい場所に役立つのは歯ブラシです。マグカップなどに熱湯を入れ、歯ブラシを温めてから曲げると、察しのすみや入り組んだ箇所に隙間ブラシにパワーアップ。歯を磨くのに適さなくなった歯ブラシも、捨てるだけではなくまだ使い道があるということです。そして目に見えにくい箇所の汚れのようにこの事件にもまだ見えない部分があるのかも」
「最後ぐらい自分で解決しな」
そして、崖にいる仁美を追求。
「どうして小石川さんここに?」
「そこに崖があれば刑事は来ます」と三田園。
「仁美さん、あなた、店を閉じて暫くゆっくりすると仰っていましたね?私が追っている窃盗犯が、時効直前で、児童養護施設に多額の寄付しています。正確には、5040万円。そして仁美さん、調べたところあなたの店の売却金額も5040万円。あなたが寄付した金額とぴたりと一致します。やはりあなたが、怪盗ネズミ花火ですね?そしてあなたは自首するつもりでうちに来た、違いますか?」
「足を洗おうと決めて小料理屋を始めて、そこで小石川さんに出会いました。必死に捜査をしている小石川さんを見るたびに、隠し事をしているのがつらくなったんです。真実を話して小石川さんの手で逮捕してもらうつもりでした。」
「望みは指輪ではなく、手錠だったのですね」
「私を逮捕したら小石川さんを傷つけてしまうと思ってこれから自首するつもりでした。結局こんなことになって済みません。」
「麻生仁美、窃盗罪で逮捕する」
仁美の華奢な手に手錠をかけた、小石川。
しかし、同時に指輪もはめました。
「ハムスターの世話をして待っています。罪を償って私と結婚してください」
「小石川さん!」
「あなたは絶対に逃がさない」
「前代未聞の逮捕&プロポーズ」
「以上、ちょうしからお届けしました」
意外なかたちで、小石川は仁美にプロポーズしました。
結家政婦紹介所では小石川の件が解決したことを話していました。
「三田園ちゃん逮捕されるところだった」
「小石川警部の信念の逮捕ですね」
「三田園さんの家政婦さんの信念はあるんですか?」
「一つのことを長く続ける。それこそ信念なのかもしれませんねぇ」
三田園は某刑事ドラマの物真似で茶化して答えるのでした。
家政夫のミタゾノ8話感想・みどころ
今回のミタゾノは、某同局の大人気ドラマのオマージュとも言える小ネタや笑いがあり、ユーモラスでしたね。
警視庁捜査一課長の某刑事が頭に浮かぶ、小石川と、科捜研の母と捜査一課長の父を持つ、刑事オタクな家政婦、桜との掛け合いが笑えました。
桜の熱血ぶりは少々、暑苦しすぎるのがたまにキズです。
前回のエピソードの桃子の時ではないですが、桜って大人の割には幼いなと思ってしまいました。
中学生の桃子が幽霊の仕業で災いが起こると興奮するかのように、桜も、清廉な仁美を疑いすぎますよ。
子供じゃないんだから決めつけないでほしかったな。
また、仁美と父の小石川の再婚を頑なに反対する、明菜の理由に呆れてしまいました。
どれだけ、精神が子供なんだろう。
父親が家庭を顧みず、捜査ばかりで家を空けることが多く、母の死に目にも立ち会わなかったことを恨んでいるのです。
水泳教室に通う幼い一人息子もいるのに…もう少し父の再婚に寛容的になってほしかったです。
推しに貢いで課金しすぎてしまうのはまさに現代人にありがちで、ちょっと自分も思い当たることがあるので、笑えました。
小石川が自分の人生で幸せになりたい思っていた仁美は本当にネズミ花火でしたが、彼女の更生を願い、小石川家の幸せを待ちたい8話でした。
次回は最終回です!