家政婦のミタゾノ6話あらすじネタバレ
竹和町の町長選挙に立候補している小杉太一郎(醍醐虎汰朗)の家に派遣された、三田園(松岡昌宏)、実優(桜田ひより)。
「史上最年少町長」となる、小杉太一郎が今日の訪問先。
ところが、ミタゾノと実優が行くと、竹和町祭りは中止に。
彼は地元、竹和町商店街の復活を政策に掲げており、商店街を潰し、大規模再開初を推進する現職の石黒潤三(福田転球)と対立。
当選日を明日に控え、てんやわんやの太一郎とサポートする人達の様子を目の当たりにする三田園と実優。
太一郎の選挙を手伝う、山瀬千尋(北村優衣)、釜本信男(泉谷しげる)らと令和と昭和が入り混じった様子を目の当たりにします。
練り物が人気の竹和町商店街で、ちくわぶチョコカヌレを試食したミタゾノと実優。
どの店もシャッターが閉まり、恒例の祭りも中止になるほど、太一郎にみんな期待していました。
街の人々は一丸となって町おこしと太一郎の当選に力を尽くしているようです。
ふと、珈琲を太一郎にあげようとした篠原が珈琲をこぼしてしまいました。
三田園がお湯を入れたコーヒーカップの技で、すぐ汚れが落ちました。
さらに、実優は太一郎と千尋がいい雰囲気で話す現場も目撃し、2人の仲が気になります。
「千尋さんと太一郎さんってお付き合いされているんですか?」
「コラ、すみませんうちのメガネザルが」と実優を窘める、三田園。
「そういうわけじゃないです」
千尋は微笑みますが、本当は選挙が終わったら、結婚を考えている様子でした。
そんななか、太一郎の家から現金500万円が入ったカバンがなくなる事件が発生。
現金が入ったカバンと交付するチラシが入ったカバンは似ていて、太一郎の幼馴染の篠原(菊地宇晃)が鞄を間違えたか意図的にすり替えたのではないかと疑惑が。
「しのっち、しのっちいる?」
三田園が念力でカバンを開けると、篠原が何食わぬ顔で出てきました。
「たいちゃんどうしたの?」
「選挙に持っていく鞄はこっちだよ」
太一郎が本物の鞄を見せます。
「ごめん、カバン奥にあるから待っていて。」
しかし、篠原は鞄から現金だけ持ち逃げ。
篠原の裏切りを仲間達に言い出せず、カバンに新聞紙を摘めて誤魔化して自宅に戻った太一郎の元へ、対立候補の石黒が訪問。
「活動資金にお困りかなと思いましてね。皆さん、新しく生まれ変わったこんな街に住みたいと思いませんか?若い家族も増えてこの街は活気を取り戻すでしょう。今からでも我々についていただければ、高層マンションに優先して住めますよ。」
商店街を潰して建設する高層マンションへの入居を出しに交渉。
「こんな下品なマンションに、今まで商店街で支えてくれた地元の人たちの心が動くわけがない。僕と母を商店街の皆さんは温かく受け入れてくれた。この町に恩返しがしたいんですよ。」と跳ね除ける太一郎。
「せいぜい、頑張って努力して下さい。」
石黒は嫌味を言って退散。
篠原が、もしかしたらお金をのっぴきならない事情で持ち逃げしたのではと察し、商店街のみんなに言えず仕舞の、太一郎。
ところが、ネットで小杉太一郎への誹謗中傷の書き込みがあり、石黒がすぐ訪ねたのもそのせいかと予測する、実優。
篠原が石黒に寝返り、嫌がらせを仕掛けたのではと、実優は推測。
「しのっちはそんな人ではありません。」
太一郎のお人好しぶりにこれ以上、何も言えない実優。
「ここはお母さんと2人で暮らしていたのですね。」
太一郎の母が使っていたと思われる部屋の引き出しで、三田園は何かを発見。
選挙用のTシャツが何者かに汚され、ぬるま湯とスクラブ洗剤を使って何とか解決。
みんなは清潔なTシャツを着て、選挙へ向かいました。
「先程の、泥…陶芸で使うものでした。」
それにハッとする、実優と太一郎。
「そういえば篠原さんは陶芸の趣味がありましたよね。」
「やめてくださいよ!」
実優は相変わらず篠原を疑い続け、太一郎は否定。
さらに選挙カーまで汚されたので、無人の商店街で選挙活動をする太一郎達。
石黒の嫌がらせだと思い込んでいる釜本(泉谷しげる)は石黒の胸倉を掴んで食って掛かろうとしますが、石黒はお互いの選挙活動の為に制裁。
選挙活動後、石黒の母の話や幼少期の石黒の成長ぶりを微笑ましく見守る、釜本と手伝いに来ている地元民。
「あんなに小さかった太一郎が今や選挙活動なんて、天国の典子ちゃんも喜んでいるよ。」
「僕と母のことを見守り続けてくれてありがとう御座います。」
「水臭い事言うなよ。」
その気持ちに胸がいっぱいになる、石黒。
同じ頃、「むすび家政婦紹介所」では、阿部真理亜(平田敦子)、志摩(しゅはまはるみ)、結(余貴美子)が、篠原らしき「便利屋」というアカウントを発見。
いよいよ、開票速報を確認する、太一郎たち。
テレビがつかず、三田園がテレビを叩くと電池が入りました。
しかし、石黒が当選表を多く獲得し、太一郎側の人間はあまり喜んでいません。
それもそのはず、石黒から「バイト代」をもらう目的で、太一郎のアンチとしてサイトに書き込んでいたのでした。
服を汚したり、選挙カーをパンクさせたのも、太一郎の選挙活動を手伝っていた地元民の仕業。
「なんてことしてやがるんだ、馬鹿野郎」
地元民を叱りつけた釜本も、石黒と繋がっていました。
さらに、半裸の石黒が酒樽のなかから登場。
石黒は、立ち退きを決めれば、タワーマンションに住まわせてくれる誓約書を釜本や他の地元民たちに約束させていたのです。
タワーマンションとうたいながら、実際は3階…30階ではなかったのです。
「釜本さん、信じます。だってこの町の人たちは僕と母を支えてくれたんですよ。それは正真正銘本物です。選挙なんて疑わしいことをするからだ、なら全部リセットして…」
太一郎が選挙に向けた「志」の張り紙を剥がすと、地元民と釜本はなんと、典子にラブレターを出し続けてきて、言い寄っていたのです。
太一郎のことはどうでも良かったのです。
さらに、篠原がお金を持ち逃げしたことも発覚。
「画面越しにしか動けないお前らになにがわかる。」
「恋愛の一つもできねぇガキが…」
しかし、千尋は態度を豹変。
「あんたが選挙で当選するって言うから力を尽くしてやったのに。」
千尋は最初から太一郎に恋愛感情はなく、生活の安定のための交際を考えていました。
「志に下と書いて、下心…ふんっ!」
「お前ら何なんだよ!ふざけんなよ、こんなんだから町が…」
太一郎は次々の地元民の人の裏切りにショックを受けました。
三田園は太一郎の部屋の壁を中性洗剤で掃除し、太一郎が幼い頃に母と自分を描いた落書きを見せました。
間もなく、篠原が便利屋さんに頼み、選挙資金を取り戻してきました。
「俺、馬鹿でごめん…たいちゃんの大事な選挙資金だって知って…俺、何も知らなくて、お金取り返してきた。」
「なんでたいちゃんも泣いているの?」
「泣きすぎだろ…」
太一郎は篠原とホスピス事業を開始。
「しのっちとホスピスをして人生の最期を迎える人達の支えになりたくて。…でも人生の最期を迎える人達に耳元でこう言いますよ、ざまぁねぇなって。」
あんなに爽やかで好青年と思えた太一郎が地元民からの裏切りで歪んでしまいました。
「…全員、悪人かよ。」
三田園は太一郎の裏の顔を知り、次の依頼へ向かいます。
家政夫のミタゾノ6話感想・みどころ
地元民の信頼を得て、選挙に立候補し、自分と母を支えてくれた地元民に恩返しがしたい…心熱き青年の姿に背中を押したくなると思っていましたが、やはり、ミタゾノらしいブラックな終わり方でしたね。
釜本率いる地元民たちは最初から太一郎のことなどどうでも良くて、ライバルの石黒がタワーマンションに住まわせてくれることを条件に、太一郎を支えるふりをして、裏ではネットアンチ。
石黒と契約書まで交わし、さらに、太一郎の母に何度もラブレターを送り続けていた釜本含む中年たちの情けなさといったらありません。
母の愛情を受け、必死に町のみんなの為に勢力を尽くそうとする若き彼に歪な心を植え付けてしまいましたね。
やはり竹本商店街の人達の憧れの都市マンション生活に目がくらんだ愚かさだと思いました。
自分に好意があると思われていた千尋からも、経済的安定が目当てだった「恋人ごっこ」。
それでも、一度は金を持ち逃げしたものの、便利屋に頼んでお金を取り返してくれた篠原だけは、もう一度、太一郎の中で関係修復できる人間で救われました。
ところが、散々信じてきた人達に手のひらを返された太一郎がホスピスを篠原と経営すると共に、かつて自分を裏切った釜本達の最期を傍観するように見届けるといういびつさ。
「ホスピスを作って地元の皆さんの最期を見届けたいんですよ。耳元で囁くんです、ざまぁねぇなって」
その時の太一郎の顔と声が彼の元々の人間性を哀しいくらい変えてしまった後味が残る6話でした。