家庭教師のトラコ

家庭教師のトラコ最終回 好きな言葉が3つできた寅子(橋本愛)の希望と再生

家庭教師のトラコ最終回あらすじネタバレ

寅子(自橋本愛)は3人の子供たちが突然、「受験をやめたい」と気が変わったことに戸惑います。

知恵(加藤柚凪)は、小学校の模擬面接を完ぺきにこなし、明日の試験に向けて準備万端にもかかわらず、もし落ちたら両親をがっかりさせてしまうと想像して怖気づいていました。

「大丈夫だよ、自信を持って!もし落ちてもパパとママは気にしないよ。」

「先生、普通の家庭教師の先生みたいだね」と、知恵。

合格確実と言うことで、2人をがっかりさせたらと不安に感じる、知恵。

一番幼い知恵のことで、寅子は葛藤。

これまでは鮮やかなやり方で解決してきた寅子ですが、知恵に受験してほしいという想いから顔色を窺ってしまいます。

以前なら、福多(中村蒼)が、サポートしてくれたからこそ、思い切った提案をして、生徒たちのフォローをしてきた寅子。

知恵の母、真希(美村里江)と、父の朔太郎(細田善彦)は、今すぐ福多に連絡しろと詰め寄りました。

しかし、福多とはもうかれこれ1ヶ月も話していないどころか、彼は結婚を控えています。

気まずい気持ちのなか、寅子は福多に電話をかけ、「失敗を恐れちゃだめだ」と背中を押されます。

そこで、知恵に1万円で幸せになる方法をもう一度、思い出させてあげることをアドバイスした、福多。

寅子は知恵に、「あなたは逆境に強い子だと思う。だから自信もってっていってもきれいごとだし、先生の気持ちを正直に言うよ。私はお受験に合格した知恵ちゃんのこと大好き。お受験に合格できなかった知恵ちゃんも大好き、それでもお受験から逃げた知恵ちゃんは好きになれないかもしれない。お受験はね、知恵ちゃん一人でするものじゃないんだ。お受験はパパとママも知恵ちゃんと一緒に頑張るんだよ。」

「私達はチーム知恵だからね」と励ます、真希。

おかげで、知恵はお受験をする意欲を取り戻しました。

次に、下山高志(阿久津慶人)は今の成績なら合格確実なのにもかかわらず、受験を辞めて効率に通いたいと言い出しました。

智代(板谷由夏)が理由を聞いても、高志は「もう決めた」の一点張り。

もし、私立に行けなかったら前の旦那に親権を渡す約束をしている智代から「何とかしてほしい」と泣きつかれた寅子。

高志を追いかけて学校へ行き、彼から「学校よりも僕は大切なものがある」と言われ、寅子はモヤモヤを抱えます。

ふと、高志にようやく友達ができたことに気づいた寅子。

その友達は高志の同級生で、かつて自分がカツアゲされていた時に遭遇したいじめっ子にいじめられていた彼を庇うように。

高志が私立を辞めたら彼が一人ぼっちになるから受験を断念しようとしていたのです。

寅子はこの先、「あいつの為に私立を諦めたのに」と人生を後悔することにもなると、アドバイス。

ここで、寅子は、友達と母、智代が溺れていたらどうするかと質問。

高志は答えに戸惑いますが、寅子は高志の意志を尊重したいと智代に告げました。

高志にとってその友達は母と同じぐらい大切な存在だから、今はその時間を高志に優先させてはどうかと、智代に促します。

また、高志は受験がダメなら、父と暮らすことに戸惑っていました。

やがて、満男(丸山智己)に事前に連絡した、寅子。

駆け付けた満男は、「私立に行けばいい友達が沢山できる。それに、友達の為に受験を諦めるなんて・・・。費用は用意してあるのに」

高志は今、自分の意思を尊重してほしいと訴えました。

東大の医学部でも6年費用が掛かる、自分は公立に行っても、勉強を続けることを諦めないと伝えました。

「お願い、これからも高志のことを助けてやってください」

「いつの間にか大きくなっているんだな、お前」

高志の家の問題はなんとか解決。

上原家の守(細田佳央太)は、同級生を妊娠させてしまった事が受験の断念の理由でした。

彼女を守りたい守は、簡単に夢を諦めるなと声を荒げる母、里美(鈴木保奈美)に反発し、家出を決行寸前。

里美とも売り言葉に買い言葉で、なんと、相手の家庭に行って結婚を許してもらうと野暮なことを決行しようとしていました。

その場に居合わせた寅子は、どちらの言い分も共感できるゆえに、詳しい事情を聞くために守のガールフレンドと会います。

守の隣で俯く彼女に、寅子は本当に守のことが好きなのかを確認。

「守は良い人だから」という彼女ですが、お腹の子供の父親は守じゃないことを察知した、寅子。

案の定それは正解で、守はずっと彼女が好きだったし、家庭教師だった大学生が、彼女を妊娠させたことが真相。

「彼女が相手の男や家族と向き合って、自分で解決する事、今、この件で傷ついているのはお母さんだよ?お母さんは世界で一番裏切らない味方なのに。自己満足もいい加減にしな。それは本当に人を守る事じゃない」

守は、里美と寅子の前で、素直に打ち明け、反省。

「僕はお母さんを背負って家を出た時、彼女のことも守れるって調子に乗っていた。これからは彼女のことを本当の意味で守れるようにする、これからもお笑いと東大の二刀流を目指すことを応援してください」

寅子は3人の家族の問題を解決。

そして、福多は日向子(片山友希)との結婚式を迎えようとしていました。

福多に近況を伝え、彼の幸せを見守る寅子。

福多は、寅子に、自分の道を突き進み、自分の幸せを優先してほしいと告げました。

また、自分は寅子のことが好きで、自転車に細工をしたことも、寅子が自分と子供の頃に初めて児童養護施設で会話した時の言葉が「810円」だったことを思い返す、福多。

「トラコに出会えて本当に良かったよ、ありがとうな」

翌日。

寅子が万福亭を訪ねると、3人の母から開口一番で、礼を言われました。

自分の問題は解決していないと言う智代、真希、里美。

寅子はその日、式を迎える福多への恋心が本物だと自覚するものの、彼の花嫁である陽を傷つけたくないと躊躇います。

そこで、日向子を傷つけないやり方を思いついた寅子。

結婚式当日。

寅子は福多に妊娠させられたと言いがかりをつけました。

しかし、日向子は寅子の嘘を見抜き、純粋で寂しがり屋なくせに自分の気持ちを素直にぶつけられなくて、悪ぶって人を傷つけてしまう人だと福多が自分に言っていたことを指摘。

「私を傷つけまいと思ってこんな芝居を思いついたんでしょ?福多さんはずっと彼女のことが好きなんでしょ?だったら最初から言えよな!」

日向子は激怒して、福多をビンタ。

寅子は福多と児童養護施設にいた時から、福多が寅子が頭がいいことや、みんなに寅子が打ち解けられるように積極的に動いてくれた優しさに感謝し、彼のことが好きな気持ちが募ったと伝えました。

そして、中村家へ。

知恵の合格発表の連絡を寅子は受け取り、中村家は寅子と一緒に祝福。

次は、守の合格発表を万福亭へ。

なんと、守は不合格。

落ちても受かっても、角煮定食を食べて精を出すとのこと。

寅子の「100%合格」を裏切ったり、母をがっかりさせてしまい詫びる守。

寅子も守も、彼をフォローし、背中を押します。

寅子に継続指導を依頼する里美と守ですが、北海道で新たな生徒の指導にあたる寅子。

貯金をして自分のお金の使い方を学ぼうとする意力のある教え子たちを教えることになったのです。

寅子との別れを寂しがる知恵に、寅子は目を輝かせて伝えました。

「私には好きな言葉が3つある。一つ目は覚悟。逆境から逃げず、立ち向かう知恵ちゃんを見て覚悟が必要だって私も気づけたよ。」

次に高志にこう伝えました。

「私が好きな言葉の2つ目は勇気。友達を助ける優先し、勇気をもって行動を起こして自分の道を決めたこと。優しいあなたは誤解されることもあるかもしれないけど、この先もずっとあなたの優しさは武器になるよ」

「私の好きな言葉の3つ目は愛。今までは愛なんて信じられないと思っていたけど、昔の私のようにひねくれないでほしい。自分の愛を貫いて」

そして、福多に子供達の引継ぎを優先。

自分はサンタクロースになって、世界中の人に愛を届けたいと思っていたと本音を話す寅子。

正しいお金の使い方を学んだ3人の家族と出会ったことで、これから北海道で出会う生徒たちに愛を届けることを決意。

その顔はもう、かつてのひねくれて、自暴自棄になり、迷走していた彼女ではありません。

寅子は目をキラキラさせ、3人の母にも感謝を告げました。

「私は7歳の時に母を亡くして以降、自分の中で理想の母親像を描いていました。智代さんは明るい笑顔でみんなを幸せにできる、真希さんは正義をもって、人の為に戦える。里美さんは息子にも周囲にも温かな愛を持っている。私はそんな3人のお母さんに出会えて良かったし、理想の母です。そして、自分にとっていつでも帰れるふるさとができた。皆さんのことをお母さんと呼ばせていただいてもいいですか?」

「何言っているのよ、当たり前じゃない」

3人の母と、寅子自身の新たな目的、福多は結婚は寅子のせいで破断になったが、寅子にプロポーズし、結婚を検討。

里美はかつて銀座のクラブで元同僚だった、寅子の母、香苗の墓参りをし、我が子の幸せを願うかのように、香苗の気持ちに共感。

「マリアちゃん、寅子はしっかりやっとるよ。見守っていてね」

そして、北海道に旅立った寅子を福多や、中村家、上原家、下山家は応援しています。

家庭教師のトラコ最終回感想・みどころ

寅子は3人の「母」と、一生懸命、目の前のことから試行錯誤して立ち向かい続ける生徒たちに出会い、彼女自身も自分の幸せを優先することや、母との関係から立ち直れなかった自分を良い方向に転換させることができて良かったです。

あんなに母親への愛に飢え、反抗的で、挑発する態度をとり、周囲に心を閉ざし続けていた寅子が見違えるような笑顔と、優しくて誠実な素直な女性に変わる様子は見ていて、娘を思う母の気持ちのように感じました。

本当は誰よりも甘えたかった寅子が、前回では3人の母、智代、真希、里美に対し、母への心情を打ち明け、少女に返ったように大泣きしたことで、本来ある根っこの部分を解放できた事も今回の最終回に向けての希望だったと思いました。

寅子があんなに、「しょうがない」「すごくない?」「分からない」と甘えを徹底して嫌っていた時期から改心し、本当のなりたい自分に気づけた彼女自身の成長も描かれていましたね。

福多は優しすぎるのが良くも悪くも魅力で、寅子が乱入した時は結婚を彼女の不器用な行動で式当日に破綻になったけれど、寅子以外、心から愛した女性は彼の中にはいないということが伝わりました。

寅子の引継ぎで、受験に合格できず、高校も浪人する守と、小学校に受かった知恵、友達との新しい学生生活を優先させ、青春を楽しむことを知った、高志。

受験以外にそれぞれの幸せを見つけ、前に歩き出した生徒たちの変化も、表情も希望と愛に満ちていると思います。

寅子の母のマリアこと、香苗の元同僚だった里美が、墓前に手を合わせ、寅子の幸せを願う背中も温かかった。

寅子も、家族たちも、みんなが、「愛」と正しい「お金」の使い方を学び、自分の未来へ向けて、理想の自分ではなく、ありのままの自分として生きていく道を選べたハートフルな最終回でしたね。

 

 

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