#家族募集します2話あらすじネタバレ
学童で知り合い、父のいない同じ境遇から友達になった蒼介(仲野太賀)がSNSで募った「#家族募集します」を知り、居酒屋の「にじや」にやってきた横瀬親子。
母親のめいく(岸井ゆきの)と、7歳になる一人息子、大地(三浦綺羅)。
新たなメンバー候補の登場に慌てふためく蒼介は、妻を飛行機事故で亡くして以降、5歳の陽(佐藤遙灯)赤城俊平(重岡大毅)と、陽と同い年の娘、雫(宮崎莉里沙)を女手一つで育てている桃田礼(木村文乃)に相談。
みんなで夕食のお好み焼きを食べながら話し合いが始まりました。
しかし、めいくはこだわりの「にじや」のお好み焼きにマヨネーズをかけすぎたり、「にじや」のシェアハウスの冷蔵庫を到着して早々と物色するめいく。
娘がいる桃田も、我が子の雫が、陽のように「仲間のピンチは仲間が助ける」と言って、「にじや」に行くことを許可していたので、渋々、参加した礼も、めいくの身勝手さに苛立ちを内面に募らせます。
蒼介は自分が「家族募集します」と企画しておきながら、周りのことを考えず、お好み焼きにタバスコをかけるような横瀬親子を受け入れられないと声を荒げるのでした。
シンガーソングライターを目指すめいくは、かなり自由奔放で、大地を「にじや」に置いて出て行くかもしれないと危惧する蒼介。
ストリートミュージシャンのめいくは、結婚も他のバイトもうまくいかず、かつてやっていたバンドも解散が早かったと不満を口にします。
蒼介と俊平、礼の3人は、めいが大地に対し、「ママがいなくても安心」など子供を置いていくような”匂わせ”発言をすることに不信感を内面に募らせるのでした。
また、大地の食事についてもメロンパン一つだったり、前夜、大地・雫・陽に絵本を読み聞かせる礼を見て、読み聞かせに参加したらどうだと俊平に提案されても、めいくは応じません。
大地を事態置き去りにして、めいくがにじやを出て行く事態が発生。
子供を育児放棄していると憤慨する蒼介は、大地からめいがよくふらっと出て行くことを知り、めいくの親としての行動をますます、不審に感じるのでした。
蒼介はいてもたってもいられず、「全員集合」と、俊平と蒼介、礼にLINEで連絡。
礼は蒼介が彼自身のトラウマから、めいくに怒っていることを見抜きます。
父親が元々いないなか、女手一つで育ててくれた母だが、突然、母親に出て行かれたことを当時の怒りを思い出して話しました。
学童に蒼介が途中、来なくなったのはそれが原因だったと思い返す俊平。
母親を待っていた少年の頃の怒りや悲しみが蘇った蒼介は、自分のことのように大地をほっとけないのでした。
俊平の家庭はどうだと聞いた蒼介。
生前、みどり(山本美月)がいて家族で食卓を囲んでいた頃、陽が一度だけ駄々をこねて食事を投げつけたことがあったと話す俊平。
陽は自分がしたことを後悔し、俊平たちから怒られると思って怯えますが、そんな彼をみどりはハグし、俊平も穏やかに見守っていました。
礼にも同じことを聞いた蒼介。
礼は子供に怒るより、アンガーマネジメント方法を取り入れて、6秒カウントして冷静になるようにしていると話して、蒼介にすすめます。
蒼介は実践を試みるものの、少年時代に母親に出て行かれて以降、どこかで人を信用している自分を理想にしてきたと口にします。
子供時代の人への不信感を成人後も捨てきれず、抱えていた蒼介。
めいくは彼女の生き方を肯定するストリートミュージシャンの「師匠」に心配してもらいます。
10代の頃は自由でいたいと思っていたけど、母親になって大地のことが気がかりになったと心境変化を口にしました。
師匠は、めいくのような生き方があってもいいし、その生き様を歌にすることを勧めるのでした。
その頃、まだ戻らないめいくの理由を理解できない陽。
その日の「にじや」での夕飯の時間。
母親が帰るまで食事をとらないという大地。
それを見ていた陽は、「陽も大地君と一緒に食べる。」と言い、大地を思いやります。
雫も同じ行動をとったので、めいくを連れ戻すことを試みる蒼介と俊平。
めいくがどこで歌っているかを通行人から聞いた2人はすぐその場所へ。
礼は蒼介に、どこの母親も一瞬でいいから育児から離れたいと思う時があるし、そうしたいけど”できない”葛藤を抱えていると話します。
自分自身もそれは全くないとは言えないとも伝え、でも「完ぺきな母でいたい」という束縛に自分を縛り付けていると言葉を続けた礼。
さらに、蒼介が子供時代の寂しさが怒りに変わっていることを理解して、宗介の怒りにも寄り添うのでした。
俊平はめいくを見つけ、説得して家に連れ帰りました。
めいくのことをお好み焼きにタバスコをかける好みであることしか知らないけれど、めいが必ず戻ると信じていたと涙ながらに伝えた俊平。
めいくに対して憤りをあらわにする蒼介を制止した俊平と礼。
礼はめいくを抱き締め、「お帰り」と口にするのでした。
その夜、母親が亡くなったことを知らない陽。
「大地君のママ帰ってきてよかったね、陽のママいつ帰ってくるの?ママ、陽とパパのおうちが分からなくて迷子になっているかな」と口にし、俊平は胸が詰まります。
自分にはやり残した大きな宿題があると、痛感する俊平でした。
次週、俊平はある決意をし、礼も雫にまつわる「ある真実」をみんなに告げることを考えます。
家族募集します2話感想・みどころ
自由すぎる母親、礼を演じた岸井ゆきのさん。
これまで物静かな女性の役が多い岸井さんでしたが、今回は自由すぎる「夢追い人」なシングルマザー。
子供のことをまったく思いやっていないわけではないんですが、若くて、母親になりきれていない自分と葛藤している内面性が覗かれたなと思いました。
一方でそんな彼女の行動に怒りを感じ、子供時代、愛情かけて育ててくれていたはずの母に出て行かれたトラウマを持つ蒼介。
思春期の子供のように感情的に、めいくに怒る蒼介は見ていて胸が痛かったです。
シェアハウスを企画した蒼介自身が家族愛を一番、欲していて、家族でいることにこだわり、少年時代の寂しかった時を埋め合わせようとしているのが伝わりました。
蒼介は少しエゴイスティックなところがあり、めいくを批難する以前に、彼自身が自分を見つめ直してほしいなとも思いましたね。
大地も冷静でしたが、まだ7歳・・・母親に甘えたい盛りです。
本を読み聞かせてほしいけれど、母の奔放な態度を受け入れていて、この子のことが蒼介と同じ気持ちになるくらい私も心配でした。
あのなかで、一番精神的に大人なのは、礼で、小学校教師として様々な子どもたちに接し、人の内面性や深層心理を教師として、母としての勘が鋭い彼女は、丸ごとの愛で、めいくを抱き締めているように感じました。
俊平も優しく、子供の成長をおおらかに見守るタイプで、独身であり、家族を求めたまま大人になってしまった蒼介にとって礼と同時に頼もしい存在に今後もなること間違いなしでしょう。
また、陽・雫の大地への接し方が非常に思いやりがあり、子供特有の幼いながらも、人に歩み寄ろうとする行動力に涙!
可愛くて微笑ましく、大地をまじえた3人の子供たちの活躍も期待です。
ラストで、陽が「大地くんのママは帰って来たけど陽のママはいつ帰ってくる?大地君のママみたいに迷子になっているのかな」という言葉が沁みました・・・というかつらかった。
あんな愛らしい顔で母親が亡くなったことを知らずに、陽に無邪気に母が帰ってくると信じている彼を見たら、めいくを抱き締めた礼のように、陽をハグしたくなりました。
物心ついていて、幼いから隠し続けると、いつか心の傷になりかねないし、成長するうちに自分で母親がいない原因を探ろうとする可能性もあるので、俊平は覚悟を決めるべきだなと思いました。
あんな可愛い陽を見ていたら、なかなか言い出せない気持ちも分からなくないです。
俊平もいい加減、けじめをつけなければならないと思った2話でした。