TOKYO MER3話あらすじネタバレ
夏海(菜々緒)は朝、一人娘の桃花(北平妃璃愛)を保育園に送るものの、保育士から夏海が「医療従事者」というだけで、桃花が登園するのを嫌がる声があるという報告を受けました。
心ない保護者の批難に夏海は動じず、我が子を登園させることを決意したものの、保育士からはまた何かあれば要相談と言われてしまいました。
MERの仲間たちにそれを伝え、冬木(小手伸也)も、コロナによる医療従事者差別を受け、一時期、家族と離れて暮らしていたとこぼし、独身のホアン・ラン・ミン(フォンチー)もその行動に憤慨し、夏海の意見に共感。
凶悪犯が重病の少女を人質にとる事件が発生!
繁華街に飛び交う銃弾・・・現場に急行したTOKYO MERの喜多見(鈴木亮平)は、次々と倒れている患者の処置をし、腹腔鏡手術が必要な従業員の女性、渋谷を抱きかかえて搬送。
SATの新井(山田純大)という男の妨害を阻止した渋谷。
渋谷には日葵という幼い娘がいて、ひどい夫の暴力から逃げていたのです。
おまけに、日葵(加藤柚凪)は、小児性の一型糖尿病で、インシュリン注射の摂取がなければ、低血糖発作を起こしてしまうリスクがある体・・・。
薬を渡さないと命の危険に伴う状態なのです。
日葵の担当医の新橋と連絡がつかない為、三輪(仲里依紗)に連絡を入れた喜多見。
病院にいる中、喜多見の妹、(佐藤栞里)が入院患者の子供たちを励ましていて、彼女の仕事ぶりに感心していた三輪。
元夫の喜多見の頼みを鬱陶しく思いますが、報道を見た三輪は事件のことを知り、すぐに知り合いの医師に頼んで、日葵のカルテのデータを入手。
しかし、TOKYO MERの一行と警察は対峙。
発作の危険性が迫る少女を守る為、蔵前夏海(菜々緒)は自ら身代わりを志願。
実は、娘を育てているシングルマザーの夏海は、日向を救いたい思いが強まっていたからです。
犯人の男、品川は渋谷の店に突撃して、抵抗して我が子を守ろうとした彼女をナイフで刺してから、一家心中を試みようとしていました。
かなり精神的に追い詰められており、娘の日葵の病気すら知りません。
日葵の為にブドウ糖と血糖値の為のインシュリンを持って行かせないといけないと、彼女の命が危ないと警察に訴える喜多見。
警察の新井や中野、内部で様子を見守る住吉は、医療従事者のふりをした看護師だと反発。
日葵は低血糖状態から、ブドウ糖を打ちますが、良かれと思って食べさせたチョコレートに、アーモンドが含まれていました。
アーモンドのアレルギーを持っていた日葵は、間もなく、アナフィラキシーショックを起こして意識障害が起きます。
自分たちの保身が大事、民間人を行かせるなんて警察の恥だと抗議するな言う住吉。
「ふざけんな・・・目の前で子供が死にかけているんだぞ、メンツとか恥とかそんなものどうだっていいでしょう・・・今、俺達が行かないと日葵ちゃんが助からないんですよ!」と声を荒げた喜多見。
アナフィラキシー症状が起きた日葵を助けるべく、荒井は日葵の父で渋谷の元夫、品川に、住み込みで働く渋谷の部屋に、日葵を助けるためのエピペンが引き出しに入っていることを伝えました。
品川がエピペンを探している間に、日葵と夏海を救出するSATや喜多見達。
しかし、逃げて現場へ向かう途中に、品川が発砲し、中野主任(濱正吾)が左鎖骨下動脈損傷の疑いが。
品川はかなり激怒していて、もう一度、夏海を呼ぶように声を荒げます。
連れ戻した夏海の頬を引っ叩き、突き飛ばす暴力を働きます。
しかし、そんななか、犯人は夏海に発砲し、激しい銃撃戦の極限状態に、命を諦めない喜多見たちは最前線で、緊急オペに挑むのでした。
日葵は心停止に陥る危険性があり、アドレナリンを入れるなど大きな手術を行います。
また、渋谷香織のオペも同時進行。
それでも、品川は日葵と渋谷を連れてこなければ10分以内に、身代わりの夏海を殺すと挑発。
倒れている中野の意識が回復し、喜多見や新井に連絡。
「あなたの大切な人のことを考えてください」とフォロー。
中野には恋人がいて、そのインスタント写真を持っていました。
当初、喜多見の救命処置を制止していた新井は、心を動かされ、倒れている中野の処置を福江m、夏海を助ける為に共闘するのでした。
夏海は、立てこもり中の途中で援護射撃を狙撃手を受けたせいで、横腹を負傷。
それでも夏海は態度の悪い応急処置を続けます。
住吉は医療従事者達と人質犯人の戦いに難を示し、MERを批難。
そこで、大臣の赤塚(石田ゆり子)が「警察の命も同じ命です。MERは絶対に命を見捨てません」と呼びかけたことで、住吉にも心境変化が生まれ、中野の処置やMERの夏海を守る協力をすることに。
品川は追い詰められ、次々と発砲。
報道でこの人質事件の様子が細かく伝えられていることで、桃花は保育園で保育士たちと共に母の様子を見て、無事を祈ります。
しかし、日葵も、渋谷香織も、そして、品川も搬送されました。
事件が解決し、死者がゼロなことに安心する赤塚や危機管理対策室の駒場(橋本さとし)。
SIT含めた警察たちは、中野の命を救ってくれた夏海や喜多見らMERに敬礼するのでした。
その後、桃花を保育園に迎えに行った夏海。
娘が、夏海の好きな絵本について話しているのを見て微笑みます。
その本は、夏海がMERを志す為に読んでいた「ナイチンゲール」でした。
TOKYO MER3話感想・みどころ
今日の3話はいつも以上に緊迫したエピソードでした。
医療従事者だからという理由だけで、子供が幼稚園などで他の子たちやその保護者から差別される現実。
別の某法医学ドラマでも取り上げられていましたが、今回のTOKYO MERでも大半が医療従事者なので、医療の仕事をしている親を持つ子供への偏見や、ネットで見知らぬ人を傷つける人たちと同じレベルのことをしている大人が少しでも減ることを願いたいです。
警察が医療従事者が立ち入ることを妨害し、警察とMERの間で論争が起こりますが、その背景には一型糖尿病の幼い子供、日向の命がかかっている・・・。
日向と同じ病気と闘う家族がいる私としては、役柄とはいえ、品川のあまりにも人として欠如した行動に憤りしかなかったです。
DVを振るって感情的になり、我が子の病気のことすら知らないどころか、精神的に弱い男。
彼から逃げられた香織と日向親子ですが、居場所を突き止められるまで行動力を発揮した品川は恐ろしい。
接近禁止命令がもっと効いていれば人質事件や香織が発砲されることも未然に防げたのではないかなと思いました。
警察のメンツとか、民間人を人質にするなんて恥とか、世間的を気にして、目の前の命を優先しない住吉たちに普段は温厚な喜多見が静かに怒るシーンも、心打たれました。
さらに、赤塚が「警察もMERも性別など関係なく同じ命」と言って、MERが人質事件で処置をすることを認めるカッコよさもしびれました。
日向を人質に取り、元妻で日向の母の香織が住み込みで働く店を突き止めてまで、自分の身勝手な無理心中をしようとする品川は最低でしたね。
女性を弱い存在と決めつけ、MERの夏海にすら「女」だから「調子に乗るな」とでもいうかのように、力の差を利用して荒れ狂い、狙撃手の警官たちに発砲して威嚇する行動はかなり精神的に不安定さが漂っていました。
実際、自分一人では何もできないくせに、男という性別を唯一の武器にして暴走する品川だけに最悪な結果が訪れれば・・・とさえ思ってしまった。
それでも、娘の為にエピペンを探したり、のちにアナフィラキシーショックの原因になったものの、チョコレートをあげた行動は彼なりにどこか日向を人質にとることを葛藤していた部分が覗かれましたね。
それでも、香織と日向を道連れに死のうという決意は変わらなかったので、喜多見や夏海たちに処置されたら、二度と香織親子に近づけないよう、天罰がくだってほしい。
元家族を人質にとって自棄を起こしている様子は、コロナ禍で溜め込んだストレスの捌け口に、人を傷つけることで消化しようとする現代に見られがちな犯罪者の姿だなと感じました。
夏海はシングルマザーとして、娘と年の変わらない女の子、日葵(加藤柚凪)を必死の思いで助け、女性を傷つけようとする酷く暴力的で不安定な品川を助ける根気強さに感動!
「なんで俺を助けた・・・俺は香織を・・・日向を」と暴れながら搬送される品川に対し、夏海が「殴ってたやりたいところだけど、余計な治療が必要だからやめておく」とクールに言ったシーンは笑ってしまいました。
ナイチンゲールのような強い心を持った母、夏海は強い。
夏海の一人娘、桃花も保育士の大人たちが気を遣ってニュースを見せないように配慮しても、母が映っているニュースを見ると言い張る逞しさ、メンタルの強さは夏海譲りで頼もしかったですね。
来週は移植を待つ少女と、トンネル崩落事故に、喜多見達は命を懸けて救出に向かいます。