健康で文化的な最低限度の生活 最終話
放送日:2018年9月
関西テレビ火曜ドラマ
健康で文化的な最低限度の生活 最終話のあらすじ
生活保護高齢受給者・丸山幸子と一緒に暮らす孫・ハルカの元に、4年ぶりに母・梓が帰ってきた。
認知症の幸子の介護をしながらハルカを育てるために生活保護の受給を始めたが、幸子を施設に預け、ハルカを残し、また姿を消した。
幸子と梓を担当する義経えみるの元にハルカは助けを求めてやって来た。
ハルカは児童相談所で一時的に保護され、連絡が取れない梓に対して、えみるは窓口支給に変更した。
振込がないとわかると、窓口に乗り込んでくるだろうと予測をしたのだ。
案の定、殺気を立てながら梓は窓口に現れた。
生活保護費を支払うよう梓は強く主張するが、生活の実態を確認できないこと、そして、ハルカが児童相談所で保護されたことを伝えると梓は顔色を変えた。
健康で文化的な最低限度の生活 最終話の感想
生活保護というのは人を追い詰めるものなのか、それとは逆に人に優しいものなのか、ドキドキしながら観続けたドラマとなりました。
時には追い詰める回もあり、法律やそれに縛られる職員達に腹立たしさを感じました。
あまりにも勝手な申請者達に疑問を持つこともありましたが、それには大きな理由がありました。
不正受給と言われる中にはきちんと掘り下げるとどうしようもないことがあったりするのかもしれません。
それに対して担当職員がマニュアル通りにならないことも必要なのだと思います。
そんな風に、改めて生活保護について考えさせられました。様々なことを知りました。
最終回の今回も、梓にも大きな理由があったんですね。
えみるがその雰囲気に気がつかなければ、最低の母親のまま終わってしまったかもしれません。
梓が母親の幸子に対してなんとなく邪険に接していた理由も今回明らかになりました。
だからと言ってハルカを1人きりにしていいわけではありません。
生活保護が関係なくても、家族や親子の問題は本当に難しいものです。
そのために阿久沢さんと真里も同時進行で語られたのではないかと思いました。
阿久沢さんの傍に円がいてくれたのは幸いでした。
阿久沢さんだけでは真里には寄り添えなかったかもしれません。
真里のお腹の子供のお父さんもとても律儀な良い男性のようでした。
麻里は自分が経験しなかった家庭の温かさをこれから感じていくのかもしれませんね。
そして、阿久沢さんも共にやり直していくのでしょう。
生活保護の受給の仕方に半田さんのアドバイスがありましたが、職員からそういった提案もあるんですね。
家族だから一緒に暮らさなければいけないわけではなく、1番優先すべき“命”なのだと実感しました。
そうは言っても現実世界、真里とお母さんが受けたような対応が多いのかもしれません。
生活保護に関する問題はこのドラマだけでは解決はできませんが、ひとつの勉強となりました。