健康で文化的な最低限度の生活 第4話
放送日:2018年8月
関西テレビ火曜ドラマ
健康で文化的な最低限度の生活 第4話のあらすじ
東京都東区役所生活課。
新米ケースワーカーの義経えみるの同僚・七条竜一は、DVが原因で離婚した岩佐朋美を担当することになった。
七条と朋美の面談中、えみるは朋美の娘・咲と遊んでいる中で、朋美が咲にストレスをぶつけているのではないかということに気付いた。
そのことを七条に伝えるが、シングルマザーとして頑張っていくという朋美の意志の強さから、えみるの言葉を受け入れることはなかった。
就職活動をしていた朋美から就職が決まったことを聞いた七条だったが、朋美と連絡が取れなくなってしまう。
就職したことは嘘だったと知り、朋美を理解することができない竜一。
シングルマザーで育った竜一は、頑張るお母さんを信じてやまなかった。
改めて朋美と面談をできることになったものの、朋美の様子がおかしいことに気づいたえみる。
七条にそのことを伝えるも、伝わるどころか言い争いになってしまう。
朋美の様子に気づけない七条の気持ちを変化させたのは係長・京極大輝の言葉だった。
健康で文化的な最低限度の生活 第4話の感想
七条のわかったふりに嫌な予感はしていました。
シングルマザーで育った子供の気持ちはわかっても、シングルマザー自身の気持ち、ましてやDVを受けた女性の傷まではわかるはずがありません。
頑張れ頑張れという七条の言葉に、「あー言ってしまった…」「もう十分頑張ってるのに…」そんな風に思ってしまいました。
岩佐さんもプライドがあってか大丈夫なふりをするし逆に空回りをしていく様子に不安しかありませんでした。
SNSの投稿や友人の安易な発言。普通に生きていたって胸がえぐられることが多いのに、希望を失っている時にSNSは見るものではないし、友達を選ぶ必要があるのだと客観的に観ていたことで改めて実生活に必要なことを確認することができました。
だけど、七条ばかりを責めることはできません。外で夕飯を食べる時に必ず母親に連絡をするのは、一緒に食事を取ること、一緒に台所に並び、手伝いをすることで親子の交流を図ることをとても大事にしているからだと感じたからです。
片親であったり、子供が育つことで家族との交流が減ってしまう現代に、大切なことを教えてくれたシーンでした。
七条の恋愛が描かれることはないでしょうが、マザコンというイメージが強くなり、彼女や奥さんに悪影響を与えなければいいけれどと、想像から思わず要らぬ心配をしてしまいました。
いつも厳しい京極が七条を励まし動かしたことには驚きました。
京極も片親で育ったのかと想像され、京極の陰の部分が気になります。
それにしても、生活保護というのはこれほどに働け働けと尻を叩かれるものなのかと思いながら観ていました。
働かない、働きたくないという理由には働けない何かがあるし、生活保護を貰うことで肩身狭い思いをしている人だっているだろうに、これでは心が苦しくなって、もっと働けなくなるのではないかと思いました。
働くことには体も心も健康でなければいけない。ドラマタイトルとの矛盾を感じました。
脇役なのに、阿久沢さんのストーリーが回を追うごとに進展していくのがとても面白いです。
健康で文化的な最低限度の生活 第5話の期待や予想
次回はどんな案件なのか。それによっては誰がメインになり、どんなことに奔放するのか。人間が生きるうえで必要なことがどんな風に描かれるのか。
毎回ストーリーが予測できないのがこのドラマの面白いところです。
並行する阿久沢さんのストーリー。娘と再会しどうなっていくのか。
2つ同時にストーリーを楽しむことができ、回を追うごとに楽しさが倍に倍になっていきます。