健康で文化的な最低限度の生活 第6話
放送日:2018年8月
関西テレビ火曜ドラマ
健康で文化的な最低限度の生活 第6話のあらすじ
前回に引き続き、島岡光の生活保護案件を担当する東京都東区役所生活課・義経えみる。
生活保護申請をしてきた光だったが、光には収入があり、援助をしたいと申し出る医者で父親・雷がいる。
光は頑なに雷を拒否する。光に会いたいという雷を連れて、えみるは光の元に向かった。
それを知った光は逃げ出し、電車に飛び込み自殺を図る。
一命を取りとめたものの事態は深刻。そこに光の居場所を知りたいと雷がやって来た。
光の情報を教えることはできないと伝えると雷は怒りを顕にする。
数日が経ち、光に面会できるようになったことから、えみると係長・京極大輝は光の元へ向かうが、医師から衝撃的な事実を聞かされることとなった。
面会制限のかかる光。そこに雷が現れ_。
健康で文化的な最低限度の生活 第6話の感想
光が生きていて安心をしました。
電車に飛び込んでしまったのでとても冷や冷やしていました。
お金があって援助をしたいと言っている父親がいる。生活保護認定には避けられない必要なこと。ましてや現実にそれがあるとなれば、優先しなければいけないことはわかるけれど、危機的な状況にならないと、特例は認められず、法律や規則が重視された日本がそのままだと感じました。
光はここまで自ら父親から逃げ切ってきたけれど、幼い頃にわかっていたのなら、光は児童相談所に受け入れられたのだろうと思いました。
幼ければ人権は守られるのに、大人になってしまうと容易く守ってもらうことはできない。とても悲しい現実です。
雷は光を連れ戻そうとしていたが、また性的虐待をしようとしていたのだろうか。異様なまでの眼光にそんなことを想像してしまいました。
性的虐待というものはどうして起こるのか。何が発散されるのか。このドラマでは伝えられることはないけれど、どうしてそのような人間心理になるのか、別の形で知りたいと思うほどの今回は衝撃的な内容でした。
生活課の職員達は、光の入院先を伝えなくても、入院したと伝えてしまったら権力で見つけ出すと想像ができなかったのだろうかと発想力のなさに顔をしかめてしまいました。
雷が病院を見つけ出したというのは権力を使った以外考えるのが難しいです。
生活課の話し合いで、石橋さんがこの期に及んでまだそんなことを言うのかと腹が立って仕方ありませんでした。
命を守れなければ本末転倒だという半田さんの言葉は本当に心強かったです。
しかし、石橋さんの言葉もあながち間違いではないのだろうと思います。
生活保護に甘えてしまっている人もいる。ただ、それがどのくらいの割合のものなのか。誰しもがそうなのか。生活保護の少数のケースなのかもしれないけど、このドラマを観ることで、生活保護とはこういうものという先入観念がついてしまい、生活保護を申請しようとしている人が観ていたら、守られる命も守られないなんてこともあるのではないかと思わずシビアな見方をしてしまいました。
健康で文化的な最低限度の生活 第7話の期待や予想
前回・今回と、生活保護という内容に限らず、自殺未遂や性的虐待など重い内容だったため、次回以降どんな案件でも観ていて動じないのではないかと思っています。
キャラクターだとわかっていても、この経験からえみるは大きくなったことでしょう。
次回はどんな案件で、生活課の誰がメインになるかはわかりませんが、えみるの活躍がとても楽しみです。