このマンガがすごい!第10回
放送日:2018年12月
テレビ東京金曜
このマンガがすごい!第10回のあらすじ
ナビゲーターは蒼井優。
毎週ゲストを向かえ、ゲストが実写化したいマンガを選び、マンガのコマにゲストが入ってキャラクターと一体化し演技を見せる。
第10回目のゲストは神野美鈴。
神野美鈴が実写化したいマンガは「火の鳥」。
思わぬキャラクターを選択した神野美鈴がどのように役作りをするのか必見です。
このマンガがすごい!第10回の感想
驚くようなキャラクターを実写化
今回のゲストは神野美鈴さん。
少女のように可愛らしく、50代に見えません。
蒼井優はどうしても神野さんに出演して欲しかったそうです。
というのも、「こんなにお芝居が好きな人知らない」と蒼井優に言わせるほど神野さんはお芝居が好きな女優さんのようです。
しかし、神野さんはマンガを読むのだろうか?という疑問を蒼井優は持ちました。
神野さんに聞くと、子供の頃、習字の教室に置いてあったマンガをご両親に隠れて読んでいたそうです。
「がきデカ」、手塚治虫さん、つげ義春さん…。
つげ義春さんの作品は、第8回に出演した塚本晋也さんが実写化し、この番組にとって、まだ記憶に新しいものです。
そんな神野美鈴さんが選んだ作品は手塚治虫先生の「火の鳥」。
これはすごいチョイスです!
神野さんだから選んでも何も言われないとは思いますがが、実写化して失敗したら批判殺到になりそうです。
「火の鳥」は1954年から1988年に連載され、第1回講談社出版文化省児童まんが部門で賞を取った名誉ある漫画です。
古代から未来、地球や宇宙を舞台に生命の本質、人間の業を火の鳥の視点で描いた手塚治虫先生のライフワークとなった作品です。
この「火の鳥」の中から神野さんが実写化したい役は…6巻きに出てくる地球外生物の“ムーピー”。
蒼井優も驚きましたが、初見でムーピーを見た人は、これをどうやってやるのだろう…と思ったことでしょう。
ムーピーとは、誰かの願いだったり何かを求められて、100%の奉仕と努力をして、そのものに姿を変えます。
“100%の奉仕と努力”だなんて、ムーピーの純粋無垢さを感じます。
役になりきるためのアプローチその① 写経
さて、この得たいの知れないムーピーを演じるためのアプローチとは…。
ちょうどドラマの撮影を終えたばかりの神野さんはわさわさしており、それを静めるために、写経で心身の雑念を取り払うことを選びました。
住職さんが言うには、「火の鳥」はお経に通ずるものがあるそうです。
神野さんは、欲望が沸いた時に住職さんはどうするのかと尋ねます。
住職さんは諦めるそうです。
一度きりの人生なのだから、我慢しないで体験してみるのがいいというのです。
確かにその通りです。
一度の人生、我慢ばかりして辛い思いをするならば、体験した方が後悔ないに違いありません。
役になりきるためのアプローチその② 痴女風俗嬢・あずみ
「他人の欲望をかなえることで自分の存在を見つけるような人に会いたい」と思っていた神野さんは痴女風俗嬢・あずみさんの元を訪れます。
そこで色々な話を聞くのですが、その中でも勤務日誌に書かれている痴女の掟は、人生に通ずるとても深いものでした。
「仕事が続いても常に新鮮な気持ちで接客せよ!」「NOを使わずに脳を使え!!」。
これはついついメモを取りたくなる言葉です。
様々なお客さんを男性にしているあずみさんに、これまでどんなクリエイティブな要求があったのか神野さんは尋ねました。
あずみさんが話してくれたクリエイティブな要求とは、家具になり、あずみさんの生活の一部になりたいというものでした。
これはかなり難易度の高いプレイです。
大女優の神野さんや蒼井優でさえも当然家具の役はやったことがなく、この話を聞いたことにより、きっと、これからますます女優度がアップするような気がします。
ムーピーになるためのアプローチを終え、神野さんは身体と白い布だけでムーピーを演じました。
実写化されたムーピーの演技というものの批評は難しいところですが、神野さん自身がコムの欲望に“100%の奉仕と努力”で応え、女王様になったのだとしたら、女王様の美しさが素晴らしいと感じたのも納得です。
このマンガがすごい!第11回の期待や予想
次回は、最終回に向けて、蒼井優が実写化にチャレンジします。
しかし、蒼井優は実写化したいマンガを決められずに悩んでいる様子…。
11人のゲストの役作りを見て、影響されたことや考えたりしたことも多かったことでしょう。
11人のゲストが蒼井優に実写化してほしいマンガを提案してくれたそうですが、一体どんなマンガが選ばれるのでしょうか。
これまではゲストが自らマンガを選んできましたが、誰かが選ぶというのも初めてのことです。
最終回には気持ちよく幕が閉じられることに期待が高まります。