まんぷく 第60話のあらすじ
事情聴取を受けた立花福子は、萬平や小野塚真一、世良勝夫、塩軍団を心配した手紙を駐軍に渡した。
大阪商工会会長・三田村亮三も取り調べに呼ばれ、萬平を悪く言うものは誰1人として現れなかったが、疑いが晴れることがなかった。
魚にも生活があるという世良の言葉に、進駐軍は魚を獲っていた時間に海へ行くと再び手榴弾を投げ入れた。
証拠となる魚は浮き上がるのか…。
まんぷく 第60話の感想
福子からの手紙は検閲を通り、雑居房にいる萬平さんに届けられました。
手紙には塩軍団の1人1人の名前、真一さん、世良さん、そして、萬平さんの名前が綴られていました。
萬平さんが1人1人を平等に扱ったように、福子も1人1人のことを大切に思っていました。
塩軍団はたちばな塩業の職員ですが、寝食を共にしているので、もう家族みたいな存在なのではないでしょうか。
進駐軍の取調べに三田村会長も呼ばれました。
ダネイホンは病院に卸され、入院患者に食べさせるほど信用のあるものとなりました。
戦争が終わり、それでもなお多くの人が栄養失調で命を落としており、萬平さんはそんな日本人を助けようとしていると三田村会長は口添えをしてくれました。
そんな中、雑居房では赤津が「赤とんぼ」を歌い始めます。
そう言えば、塩作りを始めた頃も皆で歌を歌っていましたね。
今回も1人1人口ずさみ始め、チャーリーも歌っていました。
歌は1人1人の絆を繋げていく存在なのだと改めて実感しました。
そして、また、萬平さんが取り調べに呼ばれます。
ここまで多くの人が萬平さんのことを証言をしてきましたが、誰1人萬平さんのことを悪く言う人はいませんでした。
しかし、ハリーはまだ萬平さんのことをまだ信じることができません。
人間には裏表があると言うのです。
納得する証言が出てこなければ軍事裁判にかけられてしまいます。
一方、事情聴取の結果が報告されないことに鈴はやきもきしていました。
福子は武士の娘なのだからうろたえてはいけないと諭します。
次に福子が発した言葉は“私は武士の娘の娘”でした。
ご先祖様が源義経というのは嘘か真かわかりませんが、武士の子孫だと思い込むことも時には大切なのかもしれません。
本当にその通り、福子は腰が据わっていました。
そんなところに、進駐軍がやって来ます。
手榴弾を投げていたのはこの時間かと確認すると、進駐軍は海へ向かい手榴弾を投げました。
魚は浮いてくるのか…。
魚は浮いてきました。
しかも大きい鯛です!
鯛とは幸先がいい!
これは間違いない証拠です!
そして、萬平さん達はあっさりと釈放されました。
チャーリーが雑居房の扉を開けてくれます。
もしかして…、ここでチャーリーとはお別れなのでしょうか?
ハリーが萬平さんのことを結局どう思ったのかもわからないままです。
少しモヤっとした気持ちが残ります。
でも、釈放されたことは何より嬉しいこと。
福子と鈴は食事を用意していました。
雑居房で満足な食事もしていなかったことでしょう。
萬平さん達がたちばな塩業に戻ると、真っ先に赤津は鈴の元に駆け寄りました。
普段はコキを使われていますが、赤津は鈴のこととても慕っていたのかと思うと、苦しい第10週もいい締めになったような気がします。