このマンガがすごい!最終回
放送日:2018年12月
テレビ東京金曜
このマンガがすごい! 最終回のあらすじ
ナビゲーターは蒼井優。
毎週ゲストを向かえ、ゲストが実写化したいマンガを選び、マンガのコマにゲストが入ってキャラクターと一体化し演技を見せる。
第12回目は、これまでナビゲーターを務めてきた蒼井優が実写化にチャレンジ。
これまで11人のゲストの役作りを見てきた蒼井優は、この経験を大橋裕之さんにマンガにしてもらい、それを実写化することにした。
特別に作られたマンガとは一体どんなストーリーなのか。
このマンガがすごい! 最終回の感想
「このマンガがすごい!」とは、蒼井優にとってどんな番組だったのか
蒼井優は、これまで11人の役者の実写化を側で見てきました。
単独の役作りを見せてもらい、蒼井優は得した気分になっていました。
蒼井優にとって、「このマンガがすごい!」で過ごした時間は、“役者”について改めて考えるきっかけとなりました。
この番組は、既にマンガとなっているものを実写化するものでしたが、マンガと縁のなかった蒼井優は、実写化したいマンガを選ぶことができず、むしろ、「この企画自体がマンガになったら私的に面白い」と、大橋裕之さんにマンガにしてもらう新しいアプローチを思いつきました。
蒼井優自ら、大橋さんにマンガ制作の依頼をしに来ました。
この番組でナビゲーターをしてきた蒼井優は、色んなマンガを読んできましたが、大橋さんの描く主人公が感じている時間の流れが、自分の中ですごく似ていると思い、大橋さんにマンガにして欲しいと思ったのです。
大橋さんは嬉しいとは言ってはくれましたが、難しいという声も出てきました。
蒼井優は、11人の役者から感じたこと全てを大橋さんに伝えます。
普段、役作りをしてから集まっているため、役作りをすることを聞くことがありませんでした。
そして、人が役に近づくのを見ながら、自分は自分を見つめ直し、役作りが素敵だということを伝えたいと思っていたたそうです。
大橋さんは、蒼井優の話を聞きながら事細かにメモを取っていきます。
この番組を引き受けた理由
これまでほとんどマンガに縁の無かった蒼井優。
どうしてこの番組を引き受けたのか、大橋さんに聞かれます。
蒼井優には先輩から教わったことがありました。
仕事を選ぶ時に、できそうなものじゃなく、できるかどうかわからない、苦しそう、難しそうなものを選んでいった方がいいとアドバイスを受けていたそうです。
今年の頭、蒼井優は映画で沢山の賞をもらいました。
その時に、「次の場所に行かなきゃ」と真後ろでドアが閉まった感じがし、そんな時に「このマンガがすごい!」のオファーをもらい、1番知らないことをやろう、マンガや実写化というフィルターを借りて、役者を知りたいと思ったそうです。
蒼井優の話をひと通り聞いた大橋さんは、あるストーリーが浮かびました。
締め切りは10日後。
喫茶店で構想を練る大橋さん。
蒼井優は、過去の放送を観ながら大橋さんのマンガを待っていました。
蒼井優にもプレッシャーが募っていきます。
蒼井優の話と過去の放送を観ながら、大橋さんはマンガのコマが描きあげていきます。
そして、マンガが完成しました。
この番組のスタッフルームにいる蒼井優の元に、大橋さんは自転車を走らせます。
これもまたドラマを感じます。
この役者がすごい!
大橋さんから蒼井優にマンガが渡されました。
「この役者がすごい!」
2018年発表。著:大橋裕之。
蒼井優が平成30年夏に経験した11人の役者との時間を大橋裕之ならではの視点で描いたSF短編。
まさかのSFです!
読み終えた蒼井優に、大橋さんは「大丈夫ですか?」と聞きます。
蒼井優は、作者を前にして「すごい」しか言うことができませんでした。
毎回ゲストと話をして、そこで自分が成長した実感が良くないと蒼井優は思っていたそうですが、こうやって作品にしてもらったことで、この今の自分の感覚もそんなに悪いものではないと思えるようになったようです。
平成最後の喜び。カメラが回っていなければ泣いていたというマンガとは一体どんなマンガだったのでしょう。
蒼井優は、「この役者がすごい!」の実写化に取り組みました。
実写化された作品は、本当に「すごい!」と思えるもので、くすっと笑う台詞や感動する場面があちこちに散りばめられていました。
そして、最終回にして素晴らしい実写化です。
登場人物にでんでんさんや山本浩司さんが出てきているので、この番組を第1回から観ないとその面白さは伝わりませんが、「この役者がすごい!」を多くの人に観て欲しいと思うほど素敵な作品でした。