このマンガがすごい! 第8回
放送日:2018年11月
テレビ東京金曜
このマンガがすごい! 第8回のあらすじ
ナビゲーターは蒼井優。
毎週ゲストを向かえ、ゲストが実写化したいマンガを選び、マンガのコマにゲストが入り、キャラクターと一体化し、演技を見せる。
第8回目ののゲストは塚本晋也。
塚本晋也が実写化したいマンガは「やなぎや主人」。
大人の描写が多いこのマンガをどう実写化するのか。
夜遅い番組だからこそのチャレンジです。
このマンガがすごい! 第8回の感想
映画監督が語るマンガの実写化について
第7回を見終え、次回の予告を観た時に、「やなぎや主人」をどう実写化するのか楽しみな反面、とてもドキドキしていました。
夜中の番組とは言っても、とてもエロティックな描写が多いからです。
今回のゲストは映画監督の塚本晋也さん。
これまでのゲストは俳優さんばかりでしたが、監督となるとこれまでと何か違ってきそうな気がします。
監督として実写化をどう思うか蒼井優が尋ねると、マンガへの思い入れが強いファンから大概は文句を言われてしまい、実写化をすることは難しく、チャレンジングだと語りました。
しかし、現実、最近は少女マンガの実写化が多く、塚本監督のようにチャレンジグという思いが込められているのかどうかとても難しいところです。
「最初からいい」…蒼井優が賞賛した画とは
「やなぎや主人」は1970年2月~3月に発表された作品で、母娘が営む「やなぎ屋」に泊まることになった青年の妄想が描かれています。
塚本監督にとって「やなぎや主人」はこれまで持っていたマンガと違い、文学的な印象だったそうです。
「やなぎや主人」を手に取った蒼井優。
「最初からいい」と言うそこに映し出された画はあまりにも大人なものでした。
実写化がどうなっていくのかますます気になります。
「やなぎや主人」の世界の住人になりたいと言う塚本監督は、モデルとなった場所・千葉県長浦の「よろず屋」を訪れました。
その様子から風情ある作品作りになりそうだと感じます。
「さすが映画監督」と言いたくなる出来上がり
千葉県長浦の「よろず屋」。
作者であるつげ義春は、当時、実際に泊まる場所がなくよろず屋に泊まり、そこから妄想をして「やなぎや主人」を描きあげました。
ということは、このマンガに出てくる青年というのはつげ義春自身ということになります。
マンガに描写されているやなぎ屋は、まさによろず屋で、とても細かく描かれていました。
それだけでファンとしては感動しますね。
塚本監督は、普段体験を通して映画を作りをすることから、今回もよろず屋へ1週間住み込みをすることにしました。
すぐに了承してくれたよろず屋の女将さんに観ているこちらもビックリしたので、塚本監督も驚いたことでしょう。
1週間後。
塚本監督はすっかりよろず屋に馴染んでおり、女将さんから教わったカツ丼はとても本格的な出来上がりとなっていました。
そして、出来上がった「やなぎや主人」。
マンガそのものを生かし、実写する場所とそうでない場所を使い分けるあたり、さすが映画監督です。
よろず屋の女将さん同様、マンガを読むというところまではいきませんが、思わず見入ってしまう実写化となりました。
このマンガがすごい! 第9回の期待や予想
次回は、新井浩文さんと山本浩司さんが選ぶ「行け!稲中卓球部」。
ゲストが2人というのはとても珍しいことです。
どんな縁があって、2人で出演ということになったのでしょう。
1人ではなく、2人いるからこそ語られる作品への思いはどんなものなのか。
次回は、また新しい雰囲気でこの番組を楽しむことができそうです。