このマンガがすごい! 第9回
放送日:2018年12月
テレビ東京金曜
このマンガがすごい! 第9回のあらすじ
ナビゲーターは蒼井優。
毎週ゲストを向かえ、ゲストが実写化したいマンガを選び、マンガのコマにゲストが入ってキャラクターと一体化し演技を見せる。
第9回目ののゲストは新井浩文と山本浩司。
新井浩文が実写化したいマンガは「行け!稲中卓球部」。
そこに山本浩司を向かえ、しようがない役作りに2人は苦戦する。
【のマンガがすごい! 第9回の感想
子供達が通る道
コロコロ、ボンボン、そして、少年ジャンプ。
新井浩文さんは小学校2年生から現在まで少年ジャンプを欠かさず購入をしているそうです。
新井さんの年齢は39歳。
小学校2年生からというと31年。
同じ物を購入し続けているなんてとてもすごいことです。
多くの男性はそうなのかもしれません。
コロコロ、ボンボンは男の子が通る道。
女子はりぼんとなかよし。
時代が変わろうと、それは現在も変わらず子供達が通る道ではないでしょうか。
今回新井さんが実写化したいマンガは「行け!稲中卓球部」。
「キングダム」の他に現在も購入し続けている単行本です。
新井さんは実写化不可能だと言います。
それほど難しい“伝説のギャクマンガ”。
蒼井優も言っていましたが、すごく有名ですごく人気なマンガです。
これまで実写化されてこなかったのはそれほど実写化することが難しいのでしょう。
新井さんにとって「行け!稲中卓球部」はとても思い入れのあるマンガでした。
「竹田、おっぱいもむ」を新井さんは当時付き合っていた女の子と一緒に見、「本当におっぱいって柔らかいの?」という流れから初めての経験をしたそうです。
それは確かに忘れられないマンガに違いありません。
「行け!稲中卓球部」を実写化するにあたり新井さんが最初に提案したことは、頼もしい天才俳優・山本浩司さんを相方として呼ぶことでした。
新井さんが「班長さん、班長さん」と言っているので、何のことだろうと思っていたら、山本さんは大阪芸大在学中に実習の班長を務めていたことから“班長”と呼ばれるようになったそうです。
山本さんも「行け!稲中卓球部」愛好家であり、原作者・古谷実さんが描く古谷顔。
山本さんに電話かけ、出演交渉をすることとなりました。
原作が売れていても、番宣をしていても、コケるものはコケる。大切なのは内容を信用するということ
前回の第8回でもキラキラ系の少女マンガについて語るシーンがありましたが、新井さんが思うキラキラ系の少女マンガの実写化は、興行収入が取れるからだろうということでした。
キラキラ系の少女マンガを実写化することで、若い子達が映画を観るようになったようです。
そして、実際に実写化を経験してみて新井さんが思うことは、原作が売れてないと映画にならないのは賛成ではないということでした。
どんなに原作が売れていて、番宣をしていても失敗している作品は本当にとても多いと思います。
それを“コケている”と新井さんは表現しました。
俳優さんもそう感じているんだなと思うことができました。
ただ、なかなか言いにくいことを発言する新井さんにビックリです。
“たっぷり芝居”と“オフビート”
山本さんがやって来ました。
新井さんが山本さんに出会った時、山本さんは勝手に「行け!稲中卓球部」を撮ろうとしていたそうです。
ノープランの新井さんは、山本さんにプランや勝算があったに違いないと思いました。
しかし、山本さんにあったものは変な顔の自信でした。
やはりノープランなのです。
ここがやりたいというものが無く、「行け!稲中卓球部」がやりたいのです。
しかし、この番組、やりたいことがないと進んでいきません。
実写化できそうなエピーソドを挙げてみることにしました。
実写化したいキャラクターは前野と井沢に決定。
実際に表情などを作ってみます。
これまでの回とは違い、同じものを愛好する者が揃って演じると面白さが増します。
次に、演じるためのアプローチを考えることになりましたが、そばかすを描く、ヅラを作って欲しい、それだけですべきことがありません。
なので、とりあえず卓球をやってみます。
結果疲れただけでした。
今度は、前野と井沢を芝居する方法について考えます。
マンガのキャラクターの芝居に合わせるのではなく、新井さんと山本さんオリジナルの芝居をすることとなりました。
ここで、“たっぷり芝居”と“オフビート”という芝居の仕方について説明されます。
新井さんと蒼井優は普段からオフビート。
山本さんは“たっぷりオフビート”。
それを実際にやってくれました。
それぞれの違いに「なるほど」と納得します。
山本さんのたっぷりオフビートには笑わざるを得ませんでした。
結果、色々やってみましたが役作りのしようがありませんでした。
そしていよいよ実写化です。
新井さんと山本さんの演技にじわっとくる出来上がりとなりました。
【このマンガがすごい! 第10回の期待や予想】
次回は、神野美鈴さんが選ぶ「火の鳥」。
手塚治虫先生の名作です。
これはまた難しそうです。
ほんの数コマとは言え、これこそコケたら批判殺到となりそうです。