競争の番人

競争の番人6話 着物業界の光と影!希望と再生

競争の番人6話あらすじネタバレ

朝、井出香澄(萩原みのり)は着物職人の酒井という取引先と取引ができなくなり、困っていました。

しかし、香澄を無視した酒井は、車に乗ってやってきた、赤羽千尋(真飛聖)に取り入って、香澄を邪険に扱うのでした。

白熊は朝、桃園の聴取を見学して学びを得ます。

桃園は小勝負勉(坂口健太郎)が、教えてくれないのかを聞きました。

教えてくれるはずもないと答える白熊。

二人が第六審査室に戻ると、小勝負は、キャップの風見慎一(大倉孝二)、六角洸介(加藤清史郎)と押収した戦国武将の鎧を身に着けて遊んでいるようにしか見えません。

しかし、実際に着てみたら色々わかるかもしれないと言います。

そんなときに新たな調査が舞い込みました。

第六たち、白熊(杏)、小勝負(坂口健太郎)、六角(加藤清史郎)、桃園(小池栄子)らは関東着物協会を仕切る、「赤羽呉服店」の店主、赤羽千尋(真飛聖)のケースに対処することに。

本庄聡子(寺島しのぶ)が出張のため、案件の説明にすら、いつも以上にキャップの風見(大倉孝ニ)は張り詰めていました。

早速、赤羽の調査のために、白熊楓を姉と偽り、潜入する小勝負。

しかし、白熊はなかなか着付けがうまくできません。

お世辞を赤羽に言われても、気づかない白熊。

赤羽千尋と揉めているのは、呉服店の『ファイブシーズン』の井出香澄(萩原みのり)。

赤羽が自身の店の従業員にパワハラや、私的独占をおこなっていることを調査。

千尋社長は元々、小さな呉服屋を経営していたものの、今は店が変わり、「赤羽屋」に。

経営コンサルタントの栗田(篠原悠伸)の元を訪ねた白熊たち。

ファイブシーズンを立ち上げ、直接、織本と契約を結び、上質な着物を安く仕入れようとしていたのです。

また、桃園と赤羽千尋は7年前から、因縁がありました。

桃園は過去に赤羽の私的独占を暴こうとしたが、状況的に厳しかった過去が判明。

そこで今、赤羽を呼び出すことに。

「地味で色気のない仕事より、うちで花嫁修業でもしたらどう?」と、赤羽。

それに対し、桃園は、「だからいまだに排他的で昭和で頭が止まっている」と毒づきます。

さらに、今回の案件として、赤羽が着物職人の酒井を引き抜いて、香澄へのパワハラを含め、私的独占を指摘。

赤羽は認めますが、彼女を立件することは厳しく、香澄の店「ファイブシーズン」はいつまで継続するか先行きが不安との状況です。

白熊に対し、調査対象者に肩入れするのはよくないと厳しく言っておきながら今の自分は、香澄に肩入れしているとこぼす、桃園。

7年前の出来事は、桃園が力不足だったことで、店が赤羽の妨害で7件も潰れてしまったのです。

翌日。

赤羽の呉服屋内の着付け教室に行く、白熊と小勝負。

千尋は井出に人一倍目を掛けていた、期待していた部分があり、厳しく育てているところもあったという赤羽屋の従業員。

最悪な喧嘩別れをしたとのこと。

白熊が従業員に着付けしてもらっている間に、パソコンで、防犯カメラの映像を見ていた小勝負は、赤羽が取引先から賄賂をもらっている証拠を入手。

顧客たちは直ちにそのことを知り、赤羽屋を不審に思い、次々と距離を置きました。

一方で、香澄の店にはその影響で、少し顧客が増えました。

風見キャップ(大倉孝二)は上にお伺いをたてて、なんとか「赤羽屋」の立ち入り調査の許可をもらいました。

立ち入り検査を実施する公正取引委員会の第六達。

桃園が担当した7年前は、立ち入り検査にまで行きつかなかったので、少し発展。

しかし、何も私的独占の証拠が出ないとなると、公正取引委員会側が悪者扱いされます。

結果は、なんと何もでないのです。

赤羽屋の立場に立って考えれば、これ以上するべきではないと諦める桃園。

赤羽屋は独禁法違反はしていなかったのです。

時代の変化についていけなかった赤羽屋。

そして、小勝負が独占調査したところ、香澄こそが黒幕で、赤羽千尋を陥れようとわざと、赤羽屋側の状況が悪くなるようにしました。

ファイブシーズンの着物はなんと、合成繊維が混ざった生地で、赤羽屋の上質な重みのある着物とは大違いなことが判明。

そこで、小勝負と白熊は井出を訪問。

「拒否します・・・だって任意ですよね?」

さらに、ファイブシーズンは取引先の着物職人たちに未払いなことも判明。

赤羽屋でも、100人分の着付けが間に合わない状況に。

桃園は赤羽に謝罪。

白熊と小勝負は、仕事の状況が不利になった香澄を訪ねます。

「着付けの予約があるんです。暇じゃないんですよ」

公正取引委員会の聴取には応じないという彼女に対し、赤羽も訪ね、叱責。

「着物業界のためですよ。赤羽さんの古いやり方を変えていかないと、着物業界はすたれていく」

しかし、赤羽が酒井を引き抜いたのは、酒井は質の悪い着物と分かっていながら取引をする質の悪いタイプ。

そして、草野屋の主人に赤羽が賄賂を渡しているような防犯カメラ映像。

あれも、賄賂ではなく、着物の写真。

職人たちは自分が作ったハンモノがどうなったか知る機会はなく、その写真を草野屋の主人に渡していたのです。

また、なんと井出のことを認めていて、クライアントたちに、頭を下げて、小さい仕事で構わないからこそ、井出が仕事をもらえるように動いていたのです。

また、赤羽は何も証拠が出なかったことで、桃園を批難せず、自分に井出の件で力を貸してほしいと頼んだのです。

公取に対して、挑発的な態度をとったのは、事実は井出の件で、自分にあえて疑いの目を向けさせるためだったのでした。

小勝負は畳みかけます。

「あなたはなぜあんな綺麗な店先にこだわるんですか?それは赤羽さんの教えですよね?赤羽さんはあなたにとって師匠同然だ。あなたは着物業界のためと自分に言い訳しながら、自分が這い上がるために、赤羽さんや着物業界のみんなを利用したんです。業界に背いたあなたは赤羽さんの背中の何を見ていたんですか?」

相変わらず、厳しい言葉に、香澄は嗚咽し、自分のしたことを後悔しました。

桃園に礼を言う赤羽。

「あなたはここで生き残ってもいつかは滅びますよ」7年前に赤羽に桃園が告げた言葉。

「私はあなたの言葉で変わったんです。あなたの言う通り、業界は私のやり方じゃ変わってしまった。でも私は大丈夫です、井出という競争相手がいますから。私たちの競争をこれからも見守ってくださいね」

「はい」

桃園と赤羽は7年越しに和解しました。

白熊に小勝負からプレゼントがあると六角が報告。

赤羽屋の着物が出てきますが、それは赤羽屋に返さなくてはならないものでした。

小勝負が渡した白熊へのプレゼントは、白熊が着付け教室で撮影したチラシ。

そこにはみっともない白熊の顔で、「着付け教室生徒募集」とありました。

競争の番人6話感想・みどころ

一見、着物業界を牛耳り、厳しい従業員への態度や、賄賂疑惑も浮上した赤羽。

とてもしたたかで勝気、着物業界の女帝の違反行為を公正取引委員会が暴くかと思いきや、本日はどんでん返しな展開が斬新でした。

本当は以前から井出のことを気にかけていて、井出の能力も認めていた赤羽。

業界の関係者や職人に頭を下げ、井出の才能をもっと広めようと陰で動いていた優しさが沁みました。

井出は本当に心ある人や、着物業界にいる資格がないほど、実は理解者だった赤羽を裏切ってしまいましたね。

小勝負が、「あなたは師匠のなんの背中を見ていたのか?」という鋭くも厳しい一喝も震えました。

相手を思いやるからこそ、小勝負の言葉には深みと相手の心をグサッと突き動かす説得力がありますよね。

合成繊維を使った着物なんて、そりゃ誰も手に取りたくないですよね。

真飛聖さんが「相棒」の時とは打って変わって、威厳のある呉服屋の店主で、業界の絶対的存在を華麗に演じていましたね。

人にも自分にも完璧を求め、向上心の強いとっつきにくそうな千尋が白で、おとなし気で真面目そうな依頼者の香澄が、千尋の古い価値観に反感を持ち、正攻法じゃない方法で這い上がろうとしていた卑しい根性が垣間見れたと思います。

7年間も因縁関係にあった桃園と、赤羽。

ですが、赤羽の「あなたは生き残ってもいずれ滅びることになる」という言葉に動かされた面を見ると、彼女の真の人間性が美しかったです。

自分の時代錯誤なやり方を変え、着物業界をより良い形に変えていくために前進する赤羽と、師匠の背中に背き、なおかつ、業界において、信頼を裏切った香澄のそれぞれの背中を見守りたい6話でした。

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