まんぷく 第112話のあらすじ
即席ラーメンは完成したかに見えるものの、麺を揚げて戻したときに1番美味しくなる生地作りを立花萬平は始める。
細かい条件が設定されできあがった麺は、萬平も納得するほどの美味しさとなった。
萬平は、即席ラーメンを作るにあたり5つの条件を課していた。
さらにもうひとつ、周囲の全員が美味しいと言ってくれることを条件に加え、試食会を開く。
最後まで渋っていた母・今井鈴、友人の世良勝夫も唸らせるほどのできあがりとなった“即席ラーメン”は、食べた人が満腹になって幸せになるように、萬平と福子の名前ももじり、“まんぷくラーメン”と名付けられた。
まんぷく 第112話の感想
麺を縮れさせ、160℃で2分揚げてみました。
福子も真一さんも美味しいと言いますが、萬平さんは、揚げて元に戻した時に1番美味しくなるように生地作りに戻ることにしました。
まず、練水に含まれるかんすいと食塩の量を変えてみます。
その他に、麺の細さ、蒸し時間、スープの濃さ、陰干しの時間、様々な工夫を重ねます。
試食は福子の役目でした。
一生分のラーメンを食べたかもしれませんね。
そして出来上がった麺の条件とは、小麦粉に卵の殻の粉末とビタミンを加え、練水に隠し味としてごま油、麺の太さは1mm、長さは20cm、1食あたりの麺の本数は180~200本、蒸し時間は7分、陰干しで水分量を45%まで落として、160℃の油で2分揚げる、というこだわり抜いたものとなりました。
そんな萬平さんに、ラーメンに、夢中の吉乃。
岡さんと森本さんと映画に行く約束をしていましたが、会えば萬平さんとラーメンの話になり、3人が映画に行くことは未だ実現していません。
岡さんと森本さんの恋路、これから進展してくことはあるのでしょうか。
吉乃が夢中な萬平さんはと言うと、さらなる研究を続けていました。
今度は、麺を揚げる際の美味しい油探しの研究です。
なたね油、大豆油、オリーブ油、とうもろこし油…、どこかの研究室に属するわけでもなく、これほどの油を揃えることは、一般家庭ではとても苦しいことでしょう。
福子がどれだけ遣り繰りをしているのかがじわりと伝わってきます。
そして選ばれた油とは、ラードとごま油。
中華屋さんやラーメン屋さんで普通に使われている物なのが意外でした。
中華屋さんやラーメン屋さんでは、当然、スープに使っているのですが、これらが使われているのは生麺にマッチしているからなのでしょう。
ラードは酸化しにくく、長期保存にも向いており、とうとう即席ラーメンの完成です。
萬平さんは香田家に、福子はパーラーに、できあがった麺を持って行きました。
香田家には、鈴、忠彦さん、克子、茂、タカ、吉乃。パーラーには、マスター、しのぶさん、トシちゃん、岡さん、森本さん、世良さん。12人が試食をすることになりました。
しかし、皆、揚げた麺の固まりを見て、美味しそうといった顔をしません。
鈴に至っては、“縮れた茶色のぐちゃぐちゃの固まり”という表現をします。
萬平さんが即席ラーメンを作るにあたり掲げた条件は、“美味しいこと”“便利なこと”“常温保存がきくこと”“安いこと”“安全なこと”の5つです。
“安全なこと”も意識しているので、妊娠中のタカが食べても問題はありません。
萬平さんはさらに、6つめの条件を今回課しました。
その条件とは、この12人全員が“美味しい”と言ってくれることです。
スープの時のように、1人でも“美味しくない”と言えば、また一から作り直すつもりなのです。
いざ、試食。
鈴と世良さんを除き、口にした皆は「美味しい」と大興奮。
鈴と世良さんだけは気乗りがしない様子。
しかしこの2人、箸をつけると延々食べ続けているのです。
即席ラーメンの完成の鍵を握っているのはこの2人でした。
そしてその結果、2人とも驚いた表情で美味しいと言ってくれました。
萬平さんは嬉しさのあまり鈴に抱きつきます。
そんなところに、パーラーにいる福子から電話が入りました。
なんと、パーラーの面々は2杯目を食べているというのです。
萬平さんも福子も目を潤ませて喜びます。
思わずつられてしまいました。
萬平さんは庭に出ると、叫び、倒れ、嬉しさを表現します。
萬平さんがこんな風に喜ぶことはなかなかあるものではありません。
夜になり、福子は子供達にも即席ラーメンを用意しました。
子供達も「美味しい」と嬉しそうです。
やっと完成した即席ラーメンに、萬平さんは名前をつけることにしました。
これを食べた人が皆幸せになるラーメンことをイメージして考えます。
すると福子が、“まんぷくラーメン”はどうかと提案します。
美味しいラーメンを食べて、満腹になれば、皆幸せになると言うのです。
“満腹ラーメン”なかなかいいネーミングです。
それを聞いた源は、萬平の“まん”、福子の“ふく”で、“まんぷく”であることに気がつきました。
源は本当に賢い子です。
このラーメンは萬平さん1人で作ったものでなく、常に福子が側にいてできあがったものでした。
“萬福ラーメン”だとしてもなかなかいいネーミングです。
そんなところに、真一さんがやって来ました。
真一さんは忠彦さんからラーメンが完成したことを聞いたそうです。
真一さんも早速試食します。
すごいものを作ったと真一さんも興奮気味になりますが、全部食べ終える前に箸を置くと、何か言いにくそうな表情をします。
即席ラーメンができあがったというのにこのタイミングで、しかも真一さんが、何を言い出すのでしょうか。
あまり不吉なことでないことを祈るばかりです。