まんぷく 第113話のあらすじ
立花萬平は即席ラーメンを完成させると、“まんぷくラーメン”と名付けた。
義兄・小野塚真一と友人・世良勝夫は、会社を作って量産すべきだと言う。
そして、真一は会社の正社員に、世良は販売に携わりたいと萬平に願い出た。
萬平はこのラーメンを斬新なイメージで売り出したいと考えていた。
香田家に出向いた萬平は、袋のデザインをもう1人の義兄・忠彦に依頼する。
デザインの依頼を受けた忠彦は、孫の誕生からアイデアが浮かび、袋をデザインした。
そのデザインに仮名で書いた会社名が好評だったことから、萬平が新しく設立する会社名は“まんぷく食品”に決定した。
まんぷく 第113話の感想
萬平さんが作った即席ラーメンは、とうとう鈴と世良さんを唸らせ、“まんぷくラーメン”と名付けられました。
最後の1人となった真一さんも、美味しいと言ってくれました。
しかし、真一さんは完食せず箸を置くと、何か言いたげな表情を浮かべます。
真一さんは何を言おうとしているのか…そんな疑問を残しつつ112話が終わりました。
真一さんは、池田信用組合を辞めると言い出しました。
萬平さんが今回作った即席ラーメンは革命的で大変な発明であり、会社を作って量産すべきだと真一さんは言います。
真一さんは組合を辞め、この即席ラーメンの製作と販売をする会社で働きたいと言うのです。
即席ラーメンができあがったばかりで、萬平さんも福子も会社だけでなく、販売方法など何も考えていなかったので驚きました。
真一さんは新しい家族もできたばかりなうえ、組合では立場ある人間。
そんな簡単に組合を辞めることなんてできません。
それでも、真一さんは正式社員になるまで給料は要らない、当面は組合を辞めずに手伝いたいと申し出ます。
真一さんの熱い思いに、萬平さんも福子も嫌とは言えません。
まず、真一さんの条件を受け入れることにしました。
そんなところに世良さんがやって来ました。
世良さんは、“食の発明”“会社を作って量産すべき”と、真一さんと一字一句同じ言葉を興奮しながら萬平さんにぶつけ、「僕が売ったる」と言います。
「僕が売ったる」…なんだか上からな発言です。
そんな世良さんの言葉に福子はすぐに反応しました。
以前、即席ラーメンなんてすぐに止めるべきだと世良さんは言っていました。
そんな世良さんの言葉に福子は、「僕が悪かった。その即席ラーメン、僕に売らせてくれ」と言うんだと言っていたのです。
それは現実となりました。
福子は、「僕に売らせてください」と世良さんが頭を下げるまで、なんとしても譲りません。
世良さんは福子の圧に負け、頭を下げます。
福子の許しを得、萬平さんは販売を世良さんにお願いすることにしました。
さて、次は値段や形態を考えなければいけません。
萬平さんは斬新なイメージで売り出したいと考えていました。
萬平さんは“まんぷくラーメン”の袋にセロハンを使うことを思いつきました。
全面セロハンというわけではなく、手に取ったお客さんがどんな商品なのかわかるように、一部だけセロハンにするのです。
その袋のデザインを忠彦さんにお願いすることにしました。
でも、忠彦さんは絵描き…。
デザインとは無縁です。
しかし、今まさに斬新な絵を描いている忠彦さんだからこそ、萬平さんはお願いできたのです。
“まんぷくラーメン”が完成し、萬平さんとラーメンに夢中だった吉乃は、やっと岡さんと森本さんと映画に行く気になりました。
岡さんは“忠臣蔵”を提案しますが、時代劇は嫌いと断られます。
森本さんは“亡霊猫屋敷”を提案しますが、怖いのは嫌と断られます。
この3人、一体いつになったら映画に行くことができるのでしょう。
まだまだ見守る楽しみが残っていそうですね。
萬平さんから“まんぷくラーメン”のデザインを受けた忠彦さんでしたが、克子も鈴も絵描きの忠彦さんには無理だと言います。
そんな話を熱く交わしている横で、タカに異変が起きました。
予定日は2週間後だというのに陣痛が始まったのです。
克子は、救急車を呼ぶようにと忠彦さんに言いました。
「まんぷく」での陣痛と言うと、福子の陣痛を思い出します。
あの頃は救急車などなく、家でお湯を沸かし、産婆さんが来て出産するのが当たり前の時代でした。
この頃は、病院へ行き、分娩室で産むことが当たり前になってきていたんですね。
それにしても、鈴は3人、克子は4人も産んでいるのに、2人ともタカの陣痛に慌て過ぎではないでしょうか。
場所は病院待合室へ変わり、茂と福子も病院へ駆けつけました。
3時間以上、タカは分娩室で痛みに耐えているそうです。
しかしその後すぐ、赤ちゃんの鳴き声がし、タカは無事に男の子を出産しました。
茂もタカも大阪大学(大阪帝国大学)卒業です。
この子もとても賢い子になるかもしれませんね。
そんな孫の誕生を見た忠彦さんにデザインが降りてきました。
忠彦さんは、叫びながら自宅アトリエへと戻って行きました。
そんな忠彦さんのデザインは、萬平さんと福子をもみくちゃにしてきた大波がモチーフとされていましたが、その大波に親しみやすさを感じるようにとカラフルに仕上げられていました。
萬平さんにも福子にも真一さんにも、斬新であると好評です。
しかし、斬新過ぎると、世良さんはいつものとおりケチをつけます。
世良さんは、とりあえず、一回はケチをつけなと気が済まないタイプです。
忠彦さんは、そのデザインに会社名を入れる箇所も設けてくれました。
仮名で“まんぷく食品”と記されています。
萬平さんは“まんぷくラーメン”の“まんぷく”を取ったことが単純過ぎてのように感じているようですが、福子と真一さん、そして、少し不本意ながらも世良さんも“まんぷくラーメン”に賛成します。
こうして、“まんぷくラーメン”を製作・販売する会社は、“まんぷく食品”に決定しました。
真一さんは最後の仕事と、資金を組合に頼んでくれるそうです。
“まんぷく食品”も、まだできあがったばかりとは言え、池田の企業の一員です。
2週間後。
“まんぷくラーメン”のカラフルな大量のパッケージができあがり、萬平さんと福子の元に届けらました。
さて、第114話、明日以降どう話が進んでいくのでしょうか。