まんぷく 第114話のあらすじ
“まんぷくラーメン”を製造・販売する会社、“まんぷく食品”が誕生した。
いよいよ、“まんぷくラーメン”の大量生産が始まる。
パーラー白薔薇を辞めた立花福子は、スープエキス作り・麺の揉み込み・麺蒸し・スープエキスかけ・陰干しを、母・今井鈴と担当する。
萬平は油で揚げる作業を担当し、袋詰めは子供達と義兄・小野塚真一、姪・香田吉乃が担当することになった。
作業すること2週間。
約5000袋の“まんぷくラーメン”ができあがった。
しかしその矢先、福子が倒れてしまう。
まんぷく 第114話の感想
茂とタカの子供が誕生し、“まんぷくラーメン”のパッケージデザインも誕生し、“まんぷくラーメン”を製造・販売する会社、“まんぷく食品”も誕生しました。
福子は、これから萬平さんのラーメン作りを1人の職員として手伝うことから、パーラー白薔薇を辞めることになりました。
マスターもしのぶさんも福子がいなくなることが寂しいようですが、視聴者側としては、2人の夫婦漫才が観れなくなることも寂しいことです。
しのぶさんはマスターのお小遣いを減らし、福子の最後のお給料を多めにしてくれました。
池田信用組合からすぐに援助を受けられるわけでないので、とても有難いことです。
そしていよいよ、ラーメン製造が始まります。
萬平さんはラーメン製造工程を紙に書き出し、真一さんに説明をしました。
工程は、製麺・スープエキス作り→麺を揉み込む→麺を蒸す→スープエキスをかける→陰干し→油で揚げる→冷ます→袋詰めの8つに分かれています。
スープエキス作りは、まんぷくラーメンを美味しく作るための独自の方法…、言わば企業秘密のため、まんぷく食品で作ります。
製麺は素人にはなかなか難しいことと、効率も考え、麺作りを指導してくれた松木製麺にお願いすることになりました。
作業は、研究所・自宅の台所・居間を使って行われます。
ここからが本題。
大量生産をするためには、この工程を複数の人間で流れ作業で行わなければいけません。
スープエキス作りから陰干しまで福子が担当しますが、福子を含め最低2人の人間が必要となります。
麺を油で揚げる作業は萬平さんが担当します。
袋詰めは、学校から帰ってきて晩御飯を食べるまでの間、子供達に手伝ってもらいます。
しかし、問題なのは、子供達が作業が終えると、袋詰めがそこで終わってしまうことでした。
話を聞いた真一さんは、仕事が終わった後、袋詰めの手伝いをしてくれることになりました。
それでも、袋詰めを1人で行うことは大変なことです。
萬平さんと福子は香田家に出向き、手伝いを依頼します。
真っ先に茂が手を挙げましたが、子供が生まれたばかりで誰からも許してもらうことができません。
忠彦さんは自分の仕事があり、克子はタカの体調が戻るまで側にいる必要があります。
すると、吉乃が仕事が終わった後に、真一さんと袋詰めの手伝いをしてくれると言ってくれました。
あとは昼間、福子と一緒に作業をしてくれる人です。
皆、鈴に視線を送ります。
視線に気づいた鈴は、武士の娘だと拒否をしますが、萬平さんと福子に頭を下げられ、皆の無言の圧力もあり、負けてしまいました。
そもそも鈴は、武士の娘と言いながら判子作り、たちばな塩業・たちばな食品の経理や職員の食事のお世話をしてきました。
ラーメン作りも始めてみれば問題はないのです。
何かにつけ武士の娘と言う鈴と、何かにつけイチイチ反対する世良さんは似ているとふと感じました。
どおりで同じ発想が浮かぶはずです。
鈴を含め、実際にラーメン作りが始まりました。
鈴は、ひとつひとつの工程に驚いていましたが、気づけばすっかり流れに乗って作業をしています。
15時になると子供達が帰宅し袋詰め、夕方には真一さんと吉乃がやって来て袋詰めをしてくれました。
1日約400食ラーメンを作る作業は2週間近く行われました。
そして、約5000袋のまんぷくラーメンを作りあげたのです。
世良さんは大急百貨店に交渉し、8月中には発売したいと考えてくれていました。
具体的にそうなると、早く値段を考えなければいけません。
萬平さんは10円と言いますが、この時代の10円の価値を調べなくても、これだけの工程と材料を考えたら10円なんて安過ぎます。
世良さんは40円の価値があると言います。
真一さんは間をとって20円を提案し、主婦の目線を福子に尋ねると、福子は倒れてしまいました。
福子は、家計を支えるためにパーラーで働き、辞めてからも幅広くラーメン作りをし、当然、家事も育児もこなしていたのですから、倒れても何らおかしくありません。
萬平さんは近くにいるのに、全く気にならなかったのでしょうか。
福子がただの過労ならまだいいのですが、重い病気でなければと心配です。