まんぷく 第128話のあらすじ
昭和44年5月。
大阪では、日本万国博覧会が行われていた。
即席ラーメン工業協会を立ち上げ、会長となった立花萬平は、池田信用組合理事をしていた頃の家に戻り、以前のような暮らしをしていた。
しかし、即席ラーメンの需要数が伸び過ぎたことからこれ以上の成長も見込めず、画期的な新しい商品をつくらなければまんぷく商品も危うい状況となっていた。
60歳になる日が近づく萬平は、引退してもいい年齢だと後ろ向きな発言をするが、こういう時こそ力を発揮すると福子に背中を押され、商品開発を進めていく
まんぷく 第128話の感想
昭和45年5月。
大阪では、日本万国博覧会が行われていました。
立花家は、萬平さんが池田信用組合の理事長をしていた頃の家に戻り、以前のような裕福な暮らしに戻ったようです。
萬平さんも福子も年を取り、源はすっかり大人に成長していました。
萬平さんと源は朝から、まんぷくラーメンを食べています。
萬平さんはあれから11年間、毎朝まんぷくラーメンを食べ、まんぷくラーメンは体に悪いものが入っていないことを身をもって証明し続けているところでした。
そんなある日の朝、即席ラーメンを作っていた会社が倒産したことが新聞で報じられます。
まんぷく食品も安心していられません。
まんぷく食品が傾くことがあったら、福子も手伝うと心強い言葉をかけます。
鈴も源も、福子に何ができるのかと言いますが、無一文になったあの頃、パーラーでウエイトレスとして一家を支えてきたのは福子でした。
鈴もそれを見ていたはずですが、その頃とは比較にならないほどまんぷく食品は大きく成長したのかもしれません。
だけどもし、まんぷく食品に何かあったとしたら、福子は萬平さんを支えていけるだけの力があると信じてやみません。
幸は大学生となり、70年代らしい様相で、可愛らしい女性に成長していました。
そんな幸に鈴は、大学を卒業したら大きな会社のカタギの人とお見合いをするようにと言います。
克子に裏切られ、福子に裏切られ、タカに裏切られてもまだ、鈴は諦めていませんでした。
そう言えば、吉乃はあれから岡さんと森本さんとどうなったのでしょう。
まんぷく食品の会議室には馴染みの顔が揃っていました。
専務の真一さん。製造部部長の森本さん。営業部部長の岡さん。商品開発部部長の茂。
茂、岡さん、森本さんもすっかり年を取り、まんぷく食品を支える管理職になっていました。
会議室では、今日の朝刊で報道されていた即席ラーメンを作っていた会社の倒産の話となります。
現在、即席ラーメン工業協会に入っている会社は350社超え。
即席ラーメンの需要も伸び、これ以上の成長は見込めず、開発能力のない会社が潰れていっている時代でした。
萬平さんは、本当に新しいという商品を作らなければいけないと追い詰められ、皆に発破をかけます。
香田家では、相変わらず、タカは克子に愚痴をこぼしていました。
茂が育児に無関心のためです。
タカは、大介のことで学校から呼び出される日が続いていました。
その話を聞いた茂は、放っておけばいいと言います。
しかし、呼び出された内容を聞くと、本当に放っておいていいのだろうかという内容ばかり。
1回目は口喧嘩で女の子をいっぺんに3人泣かせ、2回目は言葉の揚げ足をとって女性の先生を泣かせ、3回目は校長室のソファーで昼寝をしていたというのです。
茂はそんな大介をふてぶてしいと言いますが、タカは子供らしくいて欲しいと思っていました。
パーラー白薔薇では、福子、トシちゃん、ハナちゃんが揃い、最近ではお馴染みの光景となりました。
大阪万国博覧会の最中ということで、3人はパビリオンの話で盛り上がっていました。
トシちゃんやハナちゃんとは異なり、1度しかパビリオンに行ったことのない福子は、今は専業主婦として家で過ごす日々を送っていました。
萬平さんが無職となった後、パーラーでウエイトレスをし、萬平さんがラーメン作りを始めると補助として働いてきました。
理事長夫人の頃のようにのんびりできているのかもしれませんが、子育ても終わっているので、少し時間を持て余しているかもしれません。
3人の話は源の話に変わります。
源は、熱心に学生運動をしていました。
しかし、4回生になると、周りは就職活動を始め、源は就職浪人が嫌だとまんぷく食品に入ったのです。
源は、子供の頃から人が発想しない物を作り、さすが萬平さんの子供という感じでした。
即席ラーメン工業協会社長室を訪ねてきた世良さんは、相変わらず英語はわからないけれど、今日もアメリカ自慢をしていました。
協会社長室には、キッチンがあり、萬平さんは自らお茶を淹れ、世良さんに出します。
世良さんはそんな萬平さんを見て、秘書にお茶を淹れさせればいいと言いました。
そう言えば鈴も、仕事に行くために運転手を雇ったらいいと言っていました。
キッチンについては、いつでも開発できるようにと作られた場所のようですが、萬平さんは恐らく、運転手を雇うとか、秘書に何かをしてもらうということが苦手なのではないでしょうか。
そんな世良さんは、25年前に一緒にラーメンを食べた親友として、まんぷくラーメンぐらい画期的な商品を作らないと危ないと萬平さんに忠告をします。
萬平さんだけでなく、皆がそう思う事態にまできてしまっているのです。
帰宅した萬平さんは、寝室で福子とマッサージをし合っていました。
昔、憲兵に捕まった時、萬平さんは体を悪くし、福子がマッサージをするというシーンがありました。
あの頃は2人ともまだ若く、萬平さんが「おいで」と福子に腕枕をするシーンでは、萬平さんの色気に視聴者が黄色い悲鳴をあげたものですが、今の2人は浴衣姿にエロティックさはあるものの、若い頃に感じた何かは無くなってしまいました。
萬平さんは、世良さんから画期的な商品を作らないといけないと言われたことを福子に報告します。
しかし、萬平さんは、これから還暦を迎え、引退してもいい年齢だと商品開発に後ろ向きです。
福子は、こういう時こそ萬平さんは力を発揮するのだから画期的な商品を考えてみたらと萬平さんの尻をまた叩きます。
こんな風に自分の力を信じてもらえているともなると、ここで引き下がったら萬平さんも男がすたります。