まんぷく 第95話のあらすじ
立花福子は、夫・萬平が作りたいラーメンを “一夜漬け”のようなものだと例えた。
その例えの甲斐あり、萬平はまた一歩作りたいラーメンに近づいた。
しかし依然、具体的な調理方法までは思いついていなかった。
それでも物作りができる幸せを萬平は感じていた。
その一方で、息子・源と娘・幸は両親に言えない悩みを2人で抱えていた。
まんぷく 第95話の感想
萬平さんが作りたいラーメンは、漬物で言うところの“一夜漬け”のようなもの。
福子がそう例えてくれたおかげで、萬平さんのもやもや消え去りました。
しかし、“一夜漬け”という言葉は、ますます周りの人達に誤解を与えていきます。
そんなの美味しくないに決まっていると言う鈴、気持ち悪いと言うタカ。
福子から説明を聞いたパーラー白薔薇のしのぶは、家で手軽に食べることのできるラーメンが本当にできるのかと尋ねます。
福子にはまだわかりませんが、萬平さんがイメージするラーメンには男のロマンが詰まっているとオーナーは言います。
とは言っても、萬平さんは無職。
食べていくだけでなく、子供達も学校に通わせなければいけません。
福子はそんな萬平さんを支えるために、ウエイトレスとして働く気満々です。
福子が一生懸命働く一方で、萬平さんは、中華料理店や屋台で色んなラーメンを食べ歩いていました。
そして、萬平さんが作りたいラーメンは“一夜漬け”のようなものだということが、タカから茂にも報告されます。
一夜漬けされたラーメンをイメージしたタカは、気持ち悪さが止らず病院に行ってみました。
そのことを照れ臭そうに報告しようとしますが、茂の頭の中は萬平さんとラーメンのことでいっぱいになり、2人の会話は噛み合いません。
タカから話を聞いた茂は、すぐに立花家へやってきました。
萬平さんが作りたいラーメンの条件は3つ。
美味しいこと・安いこと・簡単に作れること。
しかし、肝心の簡単に作る方法が思いついていません。
その話を聞いた茂は、瓶詰めのスープを鍋に入れて、麺を茹でるというアイデアを出しましたが、萬平さんがイメージするラーメンはそれでは手間隙がかかってしまいます。
次に出したアイデアは、ラーメンを丸ごと缶詰にするというものでしたが、これは既に萬平さんが一度考え、却下したものでした。
萬平さんが求めるものはもっと新しい発想なのです。
茂は、手伝わせて欲しいと萬平さんにお願いをします。
萬平さんのことが大好きだという茂の目は、萬平さんが発明を見つけた時のようにキラキラと輝いていました。
その思いの強さに萬平さんと福子は困惑した表情を見せます。
大好きな萬平さんの手伝いをすることができると気持ちを躍らせ帰宅した茂。
しかし、居間には克子・忠彦さん・鈴・吉乃が待ち構えており、タカは泣いています。
茂は、タカの話を聞かず、立花家に言ってしまいました。
タカの話は茂より先に家族に報告されました。
代表して吉乃から、タカに赤ちゃんが授かったことが報告されます。
タカは妊娠3ヶ月でした。
夏には茂も父親になるのです。
これからもっと仕事を頑張らなければいけないと忠彦さんから、毎日真っ直ぐ家に帰ってくるようにと鈴から言われます。
仕事は頑張ることでしょうが、しかし、今しがた萬平さんの手伝いをするために仕事が終わったら駆けつけると言ったばかり。
さて、これは一体どうなってしまうのでしょうか。
意地悪かもしれませんが、あたふたした茂が見ることができそうで楽しみです。
立花家では、源と幸が眠り、福子と萬平さんが2人の時間を過ごしていました。
福子は、塩とダネイホンを作った時のことを思い出します。
これらを作った時、いつも萬平さんの側に茂がいてくれました。
今回もラーメンの開発も手伝ってくれるということで、萬平さんは心強いと感じていました。
福子は、楽しそうに物作りをする萬平さんの姿を毎日見ていることもあってか、池田信用組合の理事長は性に合わなかったかと尋ねます。
福子は、心のどこかで、萬平さんが家族のために犠牲になっていたのではないかと心配をしているのかもしれません。
しかし、8年も理事長を続けられたということは、性に合わなかったということではありませんでした。
ただやっぱり、万能調理器を見た萬平さんは、血が騒ぎ、体がうずき、子供みたいにワクワクしていたのです。
そんな萬平さんにとって、今こうやってラーメンの開発ができることはとても幸せなことでした。
しかし、福子と萬平さんの知らないところで、幸せとは遠い日常を送っていた人がいたのです。
それはなんと幸です。
幸は、隣に眠る源に、学校に行きたくないという秘密を話します。
幸は、萬平さんのことでいじめられていたのです。
萬平さんが原因ということもあり、福子や萬平さんになおさら話しづらいのでしょう。
幸の秘密を聞いた源は、自分が幸を守ると、福子や萬平さんには言わないように約束をし、幸に眠るよう言いました。
寝返りを打った源は何かを思っているような表情を見せます。
福子と萬平さんはこのことをいつ知ることになるのでしょうか。
源はどこまでその負担を1人で抱えるのかと思うと、心配が募ってしまいます。