まんぷく 第58話のあらすじ
進駐軍への反乱を疑われ、未だ逮捕されたままの立花萬平・小野塚真一・世良勝男、そして塩軍団。
萬平は依然ハリー・ビンガムから取り調べを受けていた。
その一方で、次々と萬平の無実を主張する者達が現れ、ハリーやジョナサン・メイは混乱していく。
まんぷく 第58話の感想
新聞に取り上げられたことで、萬平さん達が反乱を企てていると世の中に知れ渡ってしまいました。
無実なのですから釈放はされるのでしょうが、現状それはなかなか難しそうです。
だけど、福子は必ず釈放されると信じていました。
三田村会長のところには、大阪商工会に所属しているだろう人達が詰め寄っていました。
世良商事と取引をしている会社は戦々恐々しているそうです。
世良商事はこれを機に大阪商工会から外したらどうかと提案されました。
これを機にということは、世良商事は今までも何かあったのでしょう。
たちばな塩業もいつ潰れるかわからないような会社だからと、大阪商工会から外されそうになってしまいます。
それは専売局からも断られるだろうからということも含まれていました。
言われてみれば確かに、どんないい商品だったとしても反乱を企てている会社の物を購入したいという人なんていません。
これはますますたちばな塩業の危機です。
その頃、たちばな塩業に専売局から電話がかかってきていたところでした。
今すぐ取引停止というわけではありませんが、そういうこともあるというお達しです。
だけど、福子は信じています。
「大丈夫よ」、その言葉はとてもどっしりと重みのある言葉でした。
萬平さんの方はというと、相変わらずしつこくハリーから取り調べを受けています。
ダネイホンとは?、中味の確認、どういった商品なのか、どうしてそれを作ろうとしたのか…、ハリーは事細かに萬平さんに尋ねました。
萬平さんはひとつひとつ丁寧に答えます。
「売れたのか?」と問うハリー。
現状、ダネイホンは一般の人に売れずお金になっていません。
「困っている人を助けたい」、その一心で作られています。
ハリーはきっと混乱しているのではないでしょうか。
手榴弾が連日使われていたのは間違いありません。
だけど、たちばな塩業の仕事内容を聞いてもどれも嘘だとは思えません。
そして、多くの人のフォロー。
どっちを信じるべきかわからなくなっているのではないでしょうか。
そして、ますます進駐軍を混乱させることが起こります。
1人目。世良勝男。
世良さんは捕まった当初の取調べから萬平さんが反乱を企てるはずがないと言っていました。
今回は、魚ににも生活習慣があるのだからそれに合わせて手榴弾をもう一度投げて欲しいと言います。
当然それは世良さんも助かるきっかけになるからなのですが、萬平さんが無実である証拠にもなるのです。
2人目。牧善之助。
萬平さんのことで証言したいことがあると、なんと!、牧さんが訪れてきました。
牧さんは大阪歯科医師会の理事になっており、きちんとした立場の人なので説得力もありそうです。
そんな人が萬平さんは善人であると主張しました。
牧さんは萬平さんが憲兵に捕まった時のことも話します。
「余計なことを!」と思いましたが、それは濡れ衣で、無実を認められ釈放されたことを例えるためのものでした。
3人目。加地谷圭介。
よくも現れることができた加地谷さん。
だけど今回の加地谷さんは違います。
萬平さんを助けるためにやって来たのです。
善人という言葉では片付けて欲しくないと加地谷さんは言いました。
萬平さんは加地谷さんによって濡れ衣を着せられたのです。
ちょうどよく牧さんの話と辻褄が合います。
ジョナサンも驚いたことでしょう。
そして、萬平さんは濡れ衣を着せた相手を許しました。
示し合わせたわけでないのに、次々と萬平さんの疑いを晴らすために現れました。
それでもやはり、魚が浮かばなかったのは現実のこと…。
ジョナサンは「裁判にかけよう」と言いますが、ハリーはまだ迷っている様子です。
進駐軍に萬平さんの無実を主張したと加地谷さんは福子に報告をしました。
加地谷さんの電話を切ると、そこには牧さんの姿…。
仲間は真一さんや世良さん、塩軍団だけではありませんでした。
だけど、やっぱり最後に萬平さんを助けられるのは福子だと牧さんは言います。
しかし、今は会社を守ることさえ難しくなってきています。
ダネイホンも底が尽きてきています。
わかめも塩も、塩軍団がいないと手に入らないのです。
福子は萬平さんを助けるために、英語辞典を開きました。
今ここで、立派に英語を使って無実を主張できるのは福子だけです。
福子には萬平さんを助ける方法が沢山あるのです。
これが大きく何かを変えてくれるといいのですが…。