まんぷく 第63話のあらすじ
昭和22年暮れ。
立花萬平と小野塚真一、世良勝夫は、たちばな栄養食品東京進出のために東京へと向かった。
東京へ向かう社員は7人。
営業本部長として真一。
塩軍団からは、神部茂・小松原完二・増田誠一・倉永浩・堺俊一・堀和則が選ばれた。
年が明け、2月の初め。
東京への進出は2週間後に迫っていた。
東京で成功するための仕掛けとして、宣伝番組と看板のデザインを、世良は萬平と福子に提案した。
まんぷく 第63話の感想
ダネイホンを日本中に売り出すために、たちばな栄養食品は東京に進出することになりました。
それは昭和22年の暮れのことでした。
萬平さんと真一さんと世良さんは東京に向かいます。
世良さんはすっかりたちばな栄養食品の社員のようですね。
3人が泉大津に帰ってきたのは3日後。
当時はどうかわかりませんが、品川とは、とてもいい場所を見つけて来ました。
しかも、駅から10分!
なんて便利のいい場所でしょう。
家賃は150円。
150円というのは当時の妥当な相場のようです。
社員寮にするためのアパートも会社の近くに見つけることができました。
営業本部長として真一さんが選ばれました。
真一さんは独り身だし、証券会社に勤めていた経験から安心して任せることができます。
その他に、塩軍団から若手が社員が選ばれました。
“若い”というのは福子からの提案でした。
ダネイホンが売れたら奨学金設け、戦争で学校に行けなかった人達に奨学金を使って夜学に通って欲しいと言うのです。
福子は女学校まで出ています。
幼い頃から英語も学び、この時代の女性としては学ぶことの大切さをよく知っていると感じます。
しかし、人の心配ばかりしていないで2人目を作れと鈴は福子を急かします。
源が生まれてまだ1年も経っていません。
少し気が早いような気もしますが、萬平さんも了承したようです。
さて、東京に向かう塩軍団6人が呼ばれました。
若手として選ばれたのは、小松原・増田・倉永・堺・堀の5人。
しかし、東京は恐い、東京の人は冷たいと聞いていたことから、5人は東京に向かうことに不安を抱きます。
だけど、奨学金をもらって夜学に通ってもらいたいと言われると、気持ちは和らいだよう。
ただ、6人目に選ばれた茂だけは1人気持ちが沈んでいました。
茂はタカとの結婚が決まっていました。
東京に行くこと、タカと離れ離れにさせられること、それを意地悪だとさえ思ってしまうほどです。
しかし、タカが卒業するまで2年半。
それまでに茂は大事な仕事を任せられ、タカを養うお給料を稼げるようになりません。
赤ちゃんが生まれればもっとお金がかかると福子に言われると、“赤ちゃん”という言葉に茂も気持ちが固まったようでした。
週末、いつも通りにたちばな栄養食品にやって来たタカは涙を流しました。
毎週手紙を書く、1日足りとも忘れないという茂の約束を指切りで飲みました。
指切りというのがこれまた可愛らしい。
笑顔が戻ったタカは、いつものようにみんなのお世話係をします。
これで福子もひと安心。
そのことを克子に報告すると、忠彦さんは後悔し、黒くて陰気な画を描いているとのことでした。
忠彦さんは描いた絵に「何見とんねん」と言うほどに病んでいました。
年が明け、2月の初め。
たちばな栄養食品の東京進出は2週間後に迫っていました。
そこにやってきた世良さん。
宣伝番組をやったらどうかと世良さんは言います。
しかし、宣伝番組には人を雇う必要があり、当然お金がかかってしまいます。
そこで世良さんが考えたのは、レコードを作り、日本中の商店街に流すということでした。
だけど、レコード作りにもお金は必要ですが、人を雇う予算を削る代わりに、元電話交換手の福子が抜擢されました。
確かにいいアイデアです。
しかも、その台詞が耳に残ります。
「美味しい 美味しい ダネイホン♪栄養満点 ダネイホン♪萬平印の ダネイホン♪」
今日から多くの視聴者の耳に残り続けていくことでしょう。
そして、世良さんは看板のデザインも決めてきました。
世良さんは仕事が早い!
このぐらい勢いがないと、大阪から出るというのは大変なことなのかもしれません。
しかし、看板のデザインに描かれた萬平さんは嫌だと大反対!