まんぷく 第67話のあらすじ
立花萬平は脱税で起訴され、有罪判決となった。
刑罰は、重労働4年・罰金7万円。
罰金7万円はたちばな栄養食品の存亡にも関わるため、第2子をお腹に授かったばかりの福子は、萬平に相談するために東京へ向かった。
まんぷく 第67話の感想
萬平さんが再び進駐軍に逮捕されてしまいました。
戦争中は憲兵に逮捕され、つい先日も進駐軍に逮捕されたばかり。
ただ、今までは濡れ衣や疑いをかけられたことが理由であって、無実が認められると釈放をされてきました。
しかし、今回は違います。
逮捕された理由は“脱税”。
本当に脱税をしていたというわけではなく、小松原・増田・倉永・堺・堀の奨学金が給与ではないと認められなかったのです。
結果、有罪となり、重労働4年・罰金7万円の刑が課せられることとなりました。
萬平さんが逮捕されたことは新聞に載り、日本中に知られることとなりました。
東京の会社にはひっきりなしにダネイホンの問い合わせの電話が入っていました。
ダネイホンはそれだけ多くの人に必要とされるものとなったと考えると嬉しさもありますが、この事態を何とかして乗り切らないといけません。
大阪の会社では、思うところはあるようだけど、皆、今までどおり仕事をしていて、出荷が滞るということはないとのことですが、前回、進駐軍に捕まった時に塩の取引がなくなったように、ダネイホンも…ということはないとは言い切れません。
そして、罰金7万円の問題も…。
7万円という額は会社の存亡にも関わる額です。
社員だけで決められることではありません。
福子は、鈴と真一さんの反対を押し切って、萬平さんに相談をするために身重の体で東京に向かうことにしました。
福子が東京に着くと雨。
堺が傘をさしてくれましたが、それでなくても精神的負担が多い中、身体を冷やさないといいのですが…。
東京の会社に着くと世良さんの姿は見えませんでした。
萬平さんが有罪になったと聞いた時、世良さんは腹を立てて金庫を蹴っていました。
その時に足にひびが入ったということで、治療に専念すると大阪に戻ったそうです。
確かに、世良さんは金庫を蹴って痛がってはいましたが、その後は歩いて帰ったということで、逃げたのではないかと言われます。
その予想は当たり、世良さんは列車の中で包帯を外していました。
だけど、福子はこれ以上世良さんに迷惑をかけることはできないのでそれで良かったと言います。
福子は萬平さんが収監されているアメリカ第8軍刑務所に面会に行きました。
どうしてこんなことになったのか…萬平さんはわからなくて叫び出したい衝動にかられていました。
福子は罰金7万円について萬平さんに相談をします。
東京の会社を売却してお金を作る。最悪の場合は大阪の会社も売却するというのが萬平さんの提案でした。
東京の会社は立ち上げたばかり。大阪の会社が無くなれば、ダネイホンで人を救うことができないどころか、社員全員が路頭に迷ってしまいます。
しかし、刑務所にいる萬平さんには何もすることができません。
萬平さんは、会社の資産整理に詳しい弁護士を探すように福子にお願いをします。
萬平さんとの面会は30分。
面会を終え、東京の会社に戻ると、福子は真一さんをはじめとする東京の社員とやまね食堂で食事を取ることにしました。
福子は東京に着いてから何も口にしていなかったのです。
食事の最中ですが、真一さんが重い口を開きます。
今や萬平さんは有名人。そんな有名人が有罪判決を受けたとなると印象が悪く、どの弁護士も引き受けてくれないだろうと言うのです。
その話を聞いていた美代子が、兄の知り合いに事務所を開いて2年目の弁護士がいると紹介をしてくれました。
福子は真一さんと一緒にその事務所に向かいます。
真一さんは頼れる義兄でもありますが、会社の経営面でもこうやって頼ることができ、とても心強いと感じます。
しかし、門を叩いた先にいた弁護士・東太一はどこか頼りなさそう…。
果たしてこれから一体どうなってしまうのでしょうか。