まんぷく 第68話のあらすじ
脱税で有罪となった立花萬平は、重労働4年・罰金7万円の刑を課せられた。
萬平が不在となり、福子と義兄・小野塚真一は、紹介された東太一法律事務所を訪れた。
太一は頼りなさげなうえ資産整理の経験はなかったが、東京帝国大学を主席で卒業。
萬平との面会までに英語の判決文を読み上げるなど、少しずつではあるが信頼感が高まっていった。
罰金7万円のために太一が考えた方法は、ダネイホンの販売権利を付けたたちばな栄養食品の東京の会社を売却することだった。
萬平は太一を信じ、売却を決定することにした。
まんぷく 第68話の感想
萬平さんが脱税で有罪となり、重労働4年・罰金7万円の刑に課せられました。
萬平さんが不在となり、福子と真一さんは罰金7万円の支払いに困り、やまね食堂の美代子の伝で、東太一法律事務所を訪れました。
太一は一見頼りなさそうに感じますが、単に人見知りなだけで、今日の終わりには力強い言葉を聞くことができます。
そして、何よりも頭がいい!
現在の東京大学にあたる東京帝国大学を主席で卒業していたのです。
ただ、事務所を開いて2年、太一は会社の資産整理について経験がありません。
でも、やらせて欲しいと言うのです。
この時点では頼りなさそうなイメージしかないので不安しかありませんでしたが、他の弁護士さんをあたっても断られる可能性を考えると、高学歴を持つ太一を頼るしかありません。
萬平さんと福子が不在となった大阪のたちばな栄養食品では、塩軍団は今までと変わらずダネイホンを作り続けていました。
しかし、不安は隠せません。
倒産するかもしれないと森本言うと、次々に他の塩軍団の言葉も飛び交います。
それを一喝したのは岡さんでした。
塩軍団が食うに困らず生活をすることができているのは、萬平さんや福子のおかげ。
「今が1番頑張らなければいけない時」と岡さんが言うように、今こそ恩返しをする時なのではないでしょうか。
最初はあんなに荒々しかった塩軍団。
以前ならこんな時、乱闘になってもおかしくなかったのに、今や白衣を着て、品のいい男性になってきたと感じます。
話は東京に戻り、福子は太一と萬平さんの元に向かいました。
太一は萬平さんに面会する前に、英語で書かれた判決文を全部読んでいました。
さすが帝大主席!
深刻な雰囲気の漂う中、東京帝国大学主席→東大一→東太一ということに福子が気づきます。
言われてみれば確かに、大に点をひとつ付けると、太一の名前になります。
そういう設定でネームが考えられたのかと、ふとほっとした瞬間でした。
空気が和んだそんな時に、萬平さんがやって来ます。
萬平さんは太一が若い先生であることに驚いていましたが、判決文を全部読んだと聞くと驚くも、どうしてここにいるのか、どうして罪に問われなければいけないのか、太一に聞きました。
小松原・増田・倉永・堺・堀の奨学金は学資金として認められなかったことが逮捕の原因でした。
萬平さんは奨学金を一括で支払っており、その額は高額で見過ごせるものではなかったのです。
ちょうどこの頃、国税犯則取締法が改正され、脱税に対してより厳しくなったところでした。
ただ、太一の考えはそれだけではありませんでした。
今や萬平さんは有名人。
有名人でさえも、脱税をするとこれほどに重い刑罰を受けることになるのだという見せしめではないかと言うのです。
それは納得できるはずがありません。
しかし、アメリカの憲兵裁判所の判決に不服申し立てはできないのです。
萬平さんは4年も刑務所で過ごすほか方法が今はないのです。
それを聞いた萬平さんは涙を流します。
そんな萬平さんの姿を見た太一は、「希望を持ってください!」と今までになく力強い言葉を発します。
法律もいつどう改正されるかわかりません。
改正されれば、釈放ということもありえますね。
今何よりもしなければいけないことは、罰金7万円を納めること。
現在の萬平さんとたちばな栄養食品の立場を考えると、銀行に貸付は期待できません。
太一が考えた方法は、会社を少しでも高く売って資産を残すことでした。
ただし、売却するのは東京の会社だけ。
今やダネイホンは日本中に恩恵を与え、大阪の会社までも無くすということはできない状態にまでなっていたのです。
大阪ではダネイホンを作ることに専念し、東京はダネイホンの販売権利も付けて売るのが最善の策だと太一は言うのです。
会社をすべて失うわけでないのならば、それを飲むしか方法はありません。
萬平さんは今日会ったばかりの太一を信じ、東京の会社を売却することを決定しました。
窮地に立たされたたちばな栄養食品。明日からまたどうなっていくのでしょうか。