まんぷく 第71話のあらすじ
財務局から10万円の追徴課税を求められると、弁護士・東太一の提案でダネイホンの商標と泉大津の製造会社を売却し、たちばな栄養食品を解散させることにした立花萬平。
萬平が不在の代わりに、候補となる会社探しをすることになった福子は、大阪商工会会長の三田村亮三に相談をすることした。
しかし、三田村は入院をしており、胃癌のため余命3ヶ月だったが、最後の仕事と言い、売却先の会社を紹介してくれることとなった。
まんぷく 第71話の感想
追徴課税10万円のために、ダネイホンの商標と泉大津の製造会社を売却し、たちばな栄養食品を解散することになりました。
福子は、太一から売却先の候補を決めておくよう言われていました。
製造会社を売却するということは、ダネイホンを作ることができる会社でないといけません。
そのことについて、三田村会長に相談をしたいと福子は真一さんに言います。
3万円も投資してもらった…その言葉を聞いて真一さんは慌てます。
相談よりも先に謝罪が必要だと真一さんは指摘してくれました。
真一さんという頼り甲斐のある人が側にいてくれて本当に良かったです。
それにしても、真一さんは投資の話を知らなかったのでしょうか?
慌てた様子を見るとそうなのかもしれません。
福子は、三田村会長に会うために三田村興産に電話をします。
電話に出たのは息子の三田村勘助でした。
三田村会長は三田村興産の社長から退き、会長職に就いたそうです。
そして今は…どうやら病を患っているのか、入院をしているという話に、福子はとても驚いていました。
追徴課税10万円のために福子が忙しくする一方、刑務所の塀の向こうでは、萬平さんはこれからどんな新しいことを始めるべきか頭を悩ませていました。
それを見ていた剛田は、「昨日まで無かった相が出ている。転機が来る」というのです。
その転機とは、会社のことではなく個人的なもの。
まじまじと萬平さんの顔見た剛田は、萬平さんがダネイホンの看板に似ていると言い出しました。
「僕です」と萬平さんが言うものの、剛田は信じません。
萬平さんがあの“萬平印のダネイホン”の萬平さんと同一人物だと知った時にはどんな反応になるのでしょう。
話は塀の外へ戻り、太一が大阪へやって来ました。
福子と太一は、三田村会長が入院する病院にやって来ました。
病室の前まで行くと、中から元気な声が聞こえてきます。
先に福子が1人で入ると、そこには世良さんの姿がありました。
世良さんは、東京の子会社の売却についてなど、三田村会長に報告をしてくれていました。
そして、今度は福子から泉大津のたちばな栄養食品もたたむことを報告します。
三田村会長には3万円の投資をしてもらっているのですから、報告も兼ね謝罪もしなければいけなかったのです。
しかし、3万円の投資は4万円にして返済されており、三田村会長は何ら気にしていませんでした。
いつの間にかプラスにして返済していたのですね。
それだけダネイホンがよく売れていたのだということがわかります。
三田村会長には、投資だけでなく、萬平さんが憲兵に捕まった時にも色々とお世話になりました。
あつかましいとわかりながらも、福子はさらにお願いをします。
それは太一の話を聞いて欲しいということでした。
太一は病室に呼ばれると、ダネイホンの商標と泉大津の製造会社の売却先を紹介して欲しいと三田村会長に報告をしました。
なるほど。
三田村会長にお願いすれば間違いはありません。
条件は、ダネイホンを作ることができる会社で、譲渡額はそれなりの額というものでした。三田村会長は、太一と2人きりにして欲しいと、福子と世良さんに席を外してもらいます。
どんな話になるのかハラハラ、ドキドキします。
萬平さんにとって、ダネイホンは我が子同然。それを手放すことに萬平さんは本当に納得したのかということを三田村会長は太一に確認しました。
ダネイホンは、それほど容易く手放せるものではなくなっていたのです。
太一はダネイホンで妹が救われたこと。そのダネイホンを残し、売却したお金で新しいことを始めてはどうかと萬平さんに提案したことを三田村会長にも話しました。
「国と戦うためには思い切ったことをしなければいけない」
追徴課税は明らかに不当なもの。
国は何が何でもたちばな栄養食品に10万円という追徴課税を納めさせたいのです。
しかし、たちばな栄養食品に関わる事柄が譲渡され、解散となると、国は差し押さえするものが何もなくなってしまうのです。
国が諦めざるを得ない方法を作り対抗すること。それは本当に戦いです。
その話を聞いた三田村会長は、「いい弁護士になる」と太一に言葉を残しました。
そして、最後の仕事として良さそうな会社を3社見繕ってくれることになりました。
最後の仕事…。
福子は、世良さんから三田村会長が余命3ヶ月の胃癌であることを聞かされます。
辛いことが続き、福子はまた涙を流してしまいました。
しかし、世良さんは言うのです。
三田村会長は泣いてない。それどころか福ちゃんを助けてくれるはず。そして自分も、できることはする。福子にはたくさんの味方がいるのだと…。
「泣いている場合ちゃうぞ。福ちゃん」…いつもは調子のいい世良さんですが、あまりにも心強く、思わず涙が流れてしまいました。