まんぷく 第85話のあらすじ
万能調理器の完成の目処が立ち、「もう終わる」と立花萬平から言われ、福子は安心をしたが、銀行から資金援助を断られ、萬平は追い詰められていた。
義兄・小野塚真一から資金援助のためには担保が必要となってくると言われた萬平は、家と土地を担保に入れたいと福子と母・今井鈴に頭を下げた。
まんぷく 第85話の感想
萬平さんが織田島製作所に入れ込み過ぎ、福子や真一さんの心配は募っていきます。
しかし、万能調理器の改善点が見えたらしく、「もう終わる」と萬平さんの言葉を福子は信じ、自分に言い聞かせるように「良かった、良かった」と呟きます。
萬平さんから「もう終わる」と言われたことを福子は真一さんに電話で報告しました。
“終わる”ということは“完成する”ということに違いありません。
真一さんが福子との電話切ろうとする頃、萬平さんは笑顔で出社をしてきました。
そして、福子が電話を切った後、タカから相談があると言われた鈴は香田家を訪れます。
タカの相談は、忠彦さんとモデルの浜村奈保美の間に間違いが起きないかということでした。
しかし、タカと鈴とは違い、忠彦さんは“画家”“芸術家”だから心配ないと克子は笑って誤魔化します。
でも本当のところは、裁縫途中の針を指に刺してしまうほど動揺していたのです。
克子がそれどころでないのように、実は萬平さんもそれどころではありませんでした。
“終わり”は見えているものの、組合の金庫にはほとんどお金がなく、梅田銀行以外の銀行にも資金援助を断られていたのです。
そんな中、万能調理器はとても可愛らしい形と色合いをもって完成しました。
問題はここからどのように商品化するかということです。
資金援助をするなら担保が必要になってくるだろうと真一さんに言われた萬平さんは、この後とんでもないことを言い出します。
萬平さんは自宅に万能調理器を持ち帰ると、リンゴでジュースを作り、福子や鈴、子供達に飲ませました。
子供達が席を外すと、萬平さんは福子と鈴に相談を始めます。
その相談とは、資金援助のために家と土地を担保に入れたいという内容でした。
さすがにそれはやり過ぎです!
織田島製作所を手伝っているのは萬平さんの勝手にしか過ぎないのに、福子や鈴、子供達の生活を脅かされるというのは話が違います。
福子も、「もう終わる」と言われ、織田島製作所の手伝いは趣味だと思っていたので反対はしてきませんでしたが、当然、簡単に頷くことはできません。
鈴も大反対です。
萬平さんは相談からお願いへと変え、自分の思いを語り始めました。
8年前、理不尽な追徴課税を受け入れたのは、刑務所を出た後、自分のやりたいことをしようと思ったからでした。
しかし、理事長として人の役には立ってきましたが、自分の気持ちを抑えつけ、本当にやりたかったことをせずにきてしまたことを萬平さんは気づいていたのです。
そして、万能調理器で作ったジュースを飲んで子供達が笑顔になったのを見て、笑顔になる人をもっと増やしていきたいとさらに思ってしまったのです。
ワガママを聞いて欲しいと萬平さんは頭を下げます。
福子は、萬平さんの頼みを受け入れることにしました。
8年前、追徴課税を払うことは負けを認めることになると萬平さんは拒否をしました。
しかし、人の役に立ちたいと言っていた本当の萬平さんに戻って欲しいと言ったのは福子です。
萬平さんが家族のために自分の気持ちを押し殺しているのではないかと福子も心配はしていました。
「自分の気持ちを抑えつけ」なんて萬平さんに言われてしまったら反対することはできません。
それに、これまでのことを考えれば、福子と萬平さんなら家を失っても何とかなるような気がします。