まんぷく 第88話のあらすじ
梅田銀行の方針変更に伴い、池田信用組合は資金援助を終了されてしまうだけでなく、これまでの貸付金の返済しなければいけなくなった。
窮地に陥る立花萬平だったが、道頓堀の母に2度も大器晩成と言われたことを福子は信じていた。
懸命に福子は萬平を支えるが、組合の窓口には預金を全額おろしたいと組合員が押しかけ、事態はどんどん深刻化していく。
まんぷく 第88話の感想
梅田銀行の喜多村さんの人事異動は、梅田銀行の方針変更に伴うものでした。
その変更された方針とは…池田信用組合への資金援助の終了、これまでの貸付の回収と随分と強引なものでした。
数日後、改めて矢野さんが組合を訪れます。
そして伝えられた回収金額とは…2億円!
しかも、期限延長もなく、全額返済をしろというのです。
萬平さんはまた、理不尽な目に遭うことになりました。
しかし、返済しろと言われても、織田島製作所では製造機械も組みあがり、工場はいつでも稼動ができる状態です。
他の組合員も融資金が必要なため、織田島製作所だけに注ぎ込むわけにもいきません。
予想だにしない大きな問題を抱えた萬平さんは、帰宅すると福子に事情を説明しました。
さらに、家はすぐに差し押さえられないとは思うが、その時が来てもうろたえないように覚悟をしておいて欲しいということも伝えました。
萬平さんはぐったりとした様子ですが、福子は萬平さんに笑顔を見せます。
こんな時に笑顔を見せることができるだなんて、福子はやっぱりすごい人です。
福子は、鈴が道頓堀の母のところで占ってもらったことを思い出しました。
萬平さんは2度も大器晩成だと言われたのです。
どんなことがあってもうまくいく。萬平さんが大器晩成であることを福子は信じていました。
問題を抱えているのは香田家も…。
「自分の旦那様を信じなさい」、鈴はそう言うものの克子は魂が抜けたような状態です。
忠彦さんは毎日カーテンを閉めて、奈保美とアトリエに篭っていました。
しかし、絵は出来上がり、創作活動は終わりました。
モデルの仕事が終わった奈保美は、克子・タカ・吉乃・鈴を前に、居間でお茶を飲みます。
さぞかし居心地が悪いことでしょう。
奈保美はふと笑います。
奈保美にとって今回の仕事はとても辛かったものでした。
というのも、休憩に入ると、忠彦さんは奈保美相手に家族の話をしていたのです。
克子ののろけ話については閉口をするほど。
忠彦さんは本当に職業画家で、奈保美は本当にモデルでした。
疑わしいことは何ひとつなく、忠彦さんは家族のことをとても大切に思っていたのです。
香田家の問題はこれで一安心できそうですね。
しかし、同じ屋根の下の神部家では、タカは嬉しそうだけれど、茂は暗い顔をしています。
疲れているだけだと誤魔化しますが、原因は万能調理器のことでした。
萬平さんは茂に事態を説明しますが、危機なのは池田信用組合だけでなく池田の産業もという規模の大きい話なのです。
立花家の夕食、萬平さんは心ここにあらずという状態です。
そんな萬平さんを笑顔にしようと思ったのか、福子はモデルの説明を子供達にして欲しいと萬平さんに言いました。
萬平さんは、100円札の板垣退助を例えにしますが、子供達には全く伝わりません。
そこで、福子は“萬平印のダネイホン”の看板を出してくると、萬平さんがモデルだと説明をします。
これは身近でとてもわかりやすい。
福子は、自身が笑顔になるだけでなく、周りも笑顔にする努力をしていました。
しかし、福子が努力する一方で、池田信用組合はさらに窮地に陥っていきます。
貸付金の返金を梅田銀行に求められていることを知った組合員たちが、預金を全額下ろしたいと窓口で大騒ぎ始めたのです。
萬平さん、まずはこの事態、どうやって収拾するのでしょう。