まんぷく 第93話のあらすじ
昭和33年。年が明けて1週間。
子供達は新学期が始まり学校へと出かけて行った。
立花福子も家事に仕事に日常の忙しさに追われる。
萬平は、忙しい福子に家事で1番何が大変かと尋ねた。
福子が1番大変なことは食事を考えること。
昼間、福子とラーメンを食べた思い出話をしたことから、萬平は再びラーメンを食べた思い出を思い出す。
そしてそのラーメンの思い出は、新しい発明へと繋がっていくこととなる。
まんぷく 第93話の感想
狭い借家で立花家はささやかなお正月を迎えましたが、真一さん・トシちゃん・世良さん・鈴・香田家・神部家のおかげで賑やかなお正月へと変わりました。
年が明けて1週間。
昭和33年の松の内が閉じる頃でしょうか。
子供達は新学期が始まり、学校へ出かけて行きました。。
これまで仕事的にも立場的にも忙しかった萬平さんはゆっくり子供達との時間が取れているのではないでしょうか。
そして、それは福子とも…。
しかし、福子は萬平さんが無職であろうと家事をし、パーラー白薔薇へと仕事へ出かけないといけません。
萬平さんは1人で畑の種蒔きをしながら、世良さんに言われたことを思い出します。
これまで、幻灯機・根菜切断機・塩・ダネイホンと、この世にないものを萬平さんは作ってきました。
世良さんは、萬平さんがこれから何を作るのかとても楽しみにしていたのです。
家事を終えた福子は、萬平さんと一緒に種蒔きをします。
福子は、疎開していた時のことを思い出したと萬平さんに伝えます。
そして、戦争が終わり、2人でラーメンを食べた時の話もし始めました。
しかし、思い出に浸っている暇は福子にはありません。
萬平さんの昼食の準備をして、仕事に出かける時間です。
パーラー白薔薇に、テレビが置かれることになりました。
当時、冷蔵庫・洗濯機・テレビは三種の神器と言われていました。
しかし、現代ではテレビ離れが進み、神器と言われたのは嘘のようです。
当時、どれほどテレビがすごいものだったのか、香田家で確認をすることができます。
忠彦さんは絵を描き終えると居間に向かいました。
居間では、鈴と克子とタカがテレビを観て大笑いをしています。
絵を描き終えたと言っても誰も聞いてくれません。
忠彦さんの絵の出来上がりをとても楽しみにいた時もあったのに…。
大笑いをしていた鈴が突然鳴き出します。
家にテレビの無い福子のことが不憫になったのです。
萬平さんと結婚なんかするからだといつものように言ったと思えば、またテレビを観て大笑いします。
情緒不安定か!、思わずそんなツッコミを入れたくなってしまいました。
立花家では子供達が帰宅し、萬平さんと子供達がお風呂からあがると、食事の準備がされていました。
萬平さんは福子に、1番大変なことは何かと尋ねます。
洗濯機や冷蔵庫があれば楽になるという萬平さんの予想に対し、福子が1番大変なことは食事を考えることでした。
萬平さんは食べることはとても大切だということをよく言っていました。
萬平さんは、また、ラーメンを食べた日のことを思い出します。
難しい顔をする萬平さん。
その暗い表情は明るい表情へと変化します。
萬平さんはラーメンを食べた日々のことをさらに思い出していました。
福子と初めてのデートで食べたラーメン。戦争が終わった後に食べたラーメン。泉大津で食べたラーメン。塩軍団と一緒にラーメンを食べた日々もありました。
ラーメンです。ラーメンの神が萬平さんに降りてきました。
萬平さんが食べることの大切さを感じたのは憲兵に捕まった時でした。
食べることの大切さの裏側にあるのは作る大変さ。
戦後、並ぶほど皆温かいラーメンを求めていました。
そんなラーメンを何故家で食べることができないのか。
この時代、ラーメンを家で食べるという文化はありませんでした。
しかし、ラーメンをは皆幸せになれるのです。
家で食べることができたらどんなに幸せなことでしょう。
萬平さんは皆が幸せになれることを見つけたのです。
「ラーメンだ!」そう声をあげる萬平さんを見て、福子と源は口をポカンとした表情をします。
幸は不思議そうに萬平さんを見上げます。
しかし、「ラーメンだ!」一言では福子には何のことがわかりません。
福子は寝言で咲の名前を呼びます。
お正月の晴れ着に身を包んだ咲が枕元に立ちました。
萬平さんがラーメンと言い出して意味がわからないと福子は咲に相談します。
咲は、脈略はなくていいんじゃないかと言います。
だけど、あまりに唐突過ぎて驚いたのでしょう。
心配しないで支えてあげなさいと咲は励ましました。
福子が咲の夢を見ている一方で、萬平さんは寝言でも「ラーメン」と呟いています。
どうやらラーメンのことしか考えられなくなった様子。
いよいよ「まんぷく」のメインとなるラーメンの開発が始まるようです。
朝であっても、時々のラーメンシーンだけでも食べたくなってしまいましたが、これから毎日ラーメンの話なのかと思うと、毎日ラーメンが食べたくなりそうです。