まんぷく 第96話のあらすじ
立花萬平は、作りたいラーメンの条件を「第1 おいしいこと」「第2 安く買えること」「第3 便利であること」「第4 常温保存できること」「第5 安全であること」の5つに定めた。
しかしまだ、具体的な形は見えない。
萬平がラーメンの発明に取り組む一方で、息子・源と娘・幸は悩みを抱えていた。
泥だらけ・傷だらけになり帰宅した源と幸は、萬平が池田信用組合の理事をクビになったといじめられていたと告白をした。
まんぷく 第96話の感想
福子と萬平さんの知らないところで、幸はいじめに遭っていました。
そのことを幸から聞かされた源は、福子と萬平さんには秘密にし、源が幸を守ると約束をします。
源と幸が苦悩を抱える一方で、幸せな人もいました。
茂とタカです。
タカの妊娠を知った茂は、翌朝、立花家を訪れ、そのことを報告します。
茂は、タカの妊娠の報告で訪れたというのもありましたが、前夜、タカの話も聞かず立花家に来て、仕事が終わったら萬平さんの手伝いに駆けつけると言っていたことができなくなってしまうことになったのも気がかりだったのでしょう。
だけど、新しいラーメンのイメージは萬平さんの頭の中。
喜びに満ち溢れている茂は、タカの側にいることをまず優先にすることにしました。
幸せな報告で明るい朝となった立花家。
しかし、登校する子供達の表情は曇っていました。
香田家では、吉乃がタカのお腹に手を当て、自分も子供が欲しいと言います。
しかし、吉乃は忠彦さんのような人と出会うことができていません。
それを聞いて皆驚きます。
鈴においては血相を変えるほど。
茂が仕事に行くと、タカは寂しそうにしていました。
吉乃はそんなタカを見て、好きな人が家にいてくれたらいいと思うようになったのです。
さらに、忠彦さんの姿を見て、自分の好きなことをやっている人に魅力も感じていました。
そんな吉乃の話を聞いた鈴は、しっかりした人と結婚するようにと言います。
そう言えば福子にも似たようなことをずっと言っていましたね。
そんな鈴の思いに反し、忠彦さんは1人ご機嫌です
萬平さんのラーメンの開発は亀のような速度ですが、一歩一歩着実に進んでいます。
萬平さんはこれまでの3つの条件に加え、さらに2つの条件を加えました。
三種の神器をヒントに、冷蔵庫がなくても保存できるもの、福子がタカに栄養のあるものと卵を持って行ったことをヒントに、妊婦や子供が安心して食べれる安全なものを加えます
5つの条件をまとめると、「第1 おいしいこと」「第2 安く買えること」「第3 便利であること」「第4 常温保存できること」「第5 安全であること」です。
しかし、依然としてラーメンの形は萬平さんには見えません。
そんなところに、泥だらけ・傷だらけの源と幸が帰ってきます。
幸は涙を流していました。
源と幸は、萬平さんが池田信用組合をクビになり、“ルンペン”になったと言われたのです。小学生の子供が“ルンペン”という言葉を知っているだなんて…
きっとどこかで大人が言っていたのでしょう。
萬平さんがルンペンになったと言われた源は、萬平さんはラーメンを作ると言うと笑われてしまい、喧嘩になってしまったのです。
源は、「お父さん、ラーメンなんかやめて!」と大きな声で萬平さんにお願いをします。
幸は、「貧乏は嫌や!」とさらに泣きます。
幸だけでなく、源もいじめられ、我慢をしていたのです。
福子も萬平さんも情けなく、そして、憤りを感じていたことでしょう。
福子は、源と幸にこう問います。
「うちは貧乏になったけど、毎日ご飯を食べてるでしょう。あなたたちはちゃんと学校に行ってる。あなたたちが不便な思いをしたことは何かありますか?」
この問いは、気品を感じます。
そして、どんなに生活が変わろうと、子供達を守ってきたことが伝わってきます。
このあたりから、どんどん目が潤んでしまいます。
福子は、萬平さんは本当は物作りの人だと子供達に教えます。
そう言えば、塩を作ったり、ダネイホンを作ったりしていた時の姿を子供達に見せたかったと萬平さんは言っていました。
理事長としての姿ではなく、物を作る萬平さんの姿を子供達に見せることはとても大切なことだったのです。
福子は、源と幸をバカにした友達も、萬平さんが作ったラーメンを食べて美味しいと笑顔になってくれると言います。
そして萬平さんも、皆がびっくりするようなラーメンを作ると子供達に約束します。
福子は、源には「今に見てろと思ってなさい」と…、幸には「何を言われてもニコニコしてなさい」と言いました。
何があってもニコニコ…というのは三田村会長の教えでもあります。
子供達の前でボロボロと涙を流す福子は悔しかったのでしょう。
萬平さんは子供達に不憫な思いをさせていると思う反面、成功させてやるという活力になったに違いません。