まんぷく第13週のあらすじ
脱税の罪で逮捕された立花萬平は、重労働4年・罰金7万円の刑を課せられた。
罰金7万円は納めることができたが、追徴課税10万円を求められ、ダネイホンの商標と泉大津の製造会社を売却し、たちばな栄養食品は解散をすることになってしまった。
福子と母・今井鈴は、泉大津の会社兼自宅を引き払って、姉・香田克子の家に再び居候を始める。
しかし、突然やって来た財務局により会社の売却費用が入金されている福子の口座が差し押さえられてしまう。
それを聞いた弁護士・東太一は、萬平の許可を得ると裁判所に源泉所得税徴収決定処分の取り消しを請求をした。
すると今度は、財務局は東太一法律事務所に家宅捜索に入り、所得に関する強制調査強制捜査が行われることとなった。
萬平を目の敵にする進駐軍に福子やその他家族は違和感を感じていた。
同様に違和感を感じた太一はが東京の税務代理士に確認を取ると、奨学金は非課税であるという通達が出ていた事実が発覚した。
萬平が不当逮捕だったことがわかり、そのことを新聞に載せると、世論は一気に萬平の味方となった。
しかし、萬平を釈放してくれるならば源泉所得税徴収決定処分の取り消しを請求を取り下げると交渉を提案することになったのに、当の本人の萬平は訴えを取り下げないと言い始める。
まんぷく第13週の感想
涙のたちばな栄養食品の解散。
売却費用については黙秘。
これで追徴課税から逃れられると思っていたら、個人財産の差し押さえをするために財務局がやって来ました。
産後で横になっている福子がいるのにお構い無しに上がり込み、通帳と印鑑を探すために家の中を荒らします。
進駐軍の命令だから仕方ないと言うのですが、財務局の姿に人間の優しさを全く感じることができませんでした。
しかしそれでも、福子は笑顔を忘れませんでした。
笑顔を忘れてはいけないという三田村会長の言葉を福子はしっかりと覚えていたのです。
ただ、この頃の財務局もとても苦しい思いをしていました。
進駐軍からの圧力。徴税目標。
さらに、徴税目標を達成できなければ懲罰を受けなければいけなかったのです。
財務局の理不尽さに、太一は、裁判所に源泉所得税徴収決定処分の取り消しを請求することを萬平さんに提案します。
勝ち目があるかどうかはわからないけれど、抗議の声をあげなければ何も始まりません。
だけど、財務局もそう引き下がりません。
今度は、東太一法律事務所に家宅捜索に入り、所得に関する強制調査が行い始めました。
これはあまりにも酷い!
理不尽にも限度というものがあります。
どうしてこれほどまでに目の敵にされるのか…。
今やダネイホンで有名の萬平さんは逮捕されたことで十分見せしめとなっています。
有名だからという以外に何か後ろめたいことがあるのではないかと福子は推測します。
そんな時、太一は何かに気づいたのか、あることを確認する行動に出ました。
その行動とは…東京の税務代理士に確認をすること。
確認した結果はとても驚くものでした。
大蔵省主税局から各税務署に奨学金は非課税であるという通達が出ていたのです!
ということは…萬平さんは不当に逮捕されたということになるのです。
福子が感じた進駐軍と財務局の後ろめたさとはこれでした。
しかし、進駐軍を責めたところで日本の法律に従う気はないと開き直られるだけ…。
世良さんの提案でこの事実を新聞に載せることになりました。
大阪の新聞には世良さんの伝で、東京の新聞には太一の伝で真実がが載せられました。
世論はあっという間に萬平さんの味方になりました。
太一は、訴えを取り下げる代わりに萬平さんを釈放してもらうという駆け引きを提案します。
ただし、訴え取り下げるということは税金を納めなければいけません。
何も悪いことをしていないのに税金を納めるのも納得はいきませんが、萬平さんは捕まったままで財産も差し押さえというのも納得いくものではありません。
萬平さんなのか10万円なのか。
しかし、釈放されてお金が無くても、萬平さんなら新しい発明をしてくれるに違いないのです。
思い返せば塩作りだって捨てられた鉄板と海から始まったものです。
ダネイホンもまた、三田村会長の投資はあれど、何もないところから試行錯誤し成功したものです。
萬平さんの釈放を何よりも優先すべきことです。
しかし、当の本人である萬平さんは訴えを取り下げないと言い始めました。
売却費用の12万円は泉大津で塩とダネイホンを作った皆の汗の結晶。
ここで折れたら皆に申し訳が立たないと…。
そして、10万円を納めるということは負けを認めることで、それは信念に反すると言うのです。
10万円を納めてもいいから萬平さんを釈放して欲しい福子と、信念に反するから10万円を納めたくないという萬平さんに、太一は板ばさみなってしまいます。
ただ、福子は萬平さんがそんな風に言ってることを知りませんでした。
太一から萬平さんの気持ちを知らされると、福子は説得のために東京へ向かいます。
福子は萬平さんと面会をすると、萬平さんの気持ちを尊重しつつも、三田村会長の話をし始めました。
三田村会長が亡くなったと聞き、萬平さんは驚きます。
死期が近づいているというのに、本当に穏やかな顔で福子を励ましてくれました。
「生きてさえいれば希望はある」
三田村会長に言われた言葉です。
しかし、今の萬平さんには希望はなく、死んでしまっていると福子は言うのです。
萬平さんは、皆を笑顔にし、皆を幸せにする発明家。
それが萬平さんが生きている証。
だけど、今の萬平さんには発明家ということが微塵も感じられません。
福子は本当に頼りになるすごい奥さんです。
福子が女学校を卒業した時、鈴は福子と2人暮らしになることをとても不安に思っていましたが、福子がいなければ萬平さんは数々の困難を乗り越えることはできませんでした。
萬平さんが夫であれ、今回もこうやって厳しく言うことができることを本当に素晴らしいと感じます。
源や生まれたばかりの幸のことも踏まえ、これから先のことを考えて欲しいと福子に言われると、訴えを取り下げ、福子と子供達と新しい人生を生きることを決心してくれました。
萬平さんは正義感は強いですが、こう頑固なところもあり、困ったところもあって、冷や冷やさせられてしまいます。
兎にも角にも、年内に何とか一見落着しました。
「まんぷく」は、安藤百福さんという人物をモデルにしたドラマです。
なので、萬平さんが逮捕されるということもこれで終わりかと思うと、ホッとします。
今週は、三田村会長が亡くなるという悲しいこともありましたが、福子が第2子を出産したり、戦後なかなか登場することのなかった野呂さんとの再会と嬉しいこともありました。
萬平さんが不在の中、忠彦さんや世良さんの支えもとても安心するものでした。
ところで、真一さんはどうなったのでしょう。
真一さんのことだから、どこかいい会社に勤め、たちばな栄養食品で学んだことを生かしていそうです。
まんぷく 第14週の予想と期待
「まんぷく」、年内の放送は第13週第77話まで。
第14週第78話は新年1月4日から。
予告を観ると、どうやら新天地で新しい生活を始めるようですが、何せぽつりぽつりとしか語られないため、何も予測ができません。
理事長?
萬平さんがどこかの理事長になるのでしょうか。
福子はウエイトレス姿!
しかも、パーマをあてたっぽい?
そして、「私達もそろそろ」と言うタカ。
タカの卒業までまだ時間はあるはずなのですが、茂との新しい展開が待っているということなのでしょうか。
新年からとてもワクワクした内容になっていそうです。