まんぷく第14週のあらすじ
社員への奨学金が認められず、不当に逮捕され追徴課税を求められた立花萬平だったが、不本意ながらも追徴課税を納め釈放された。
釈放されて1週間。
居候をしている香田家には萬平の話を聞きたいと多くの新聞記者が押し寄せていた。
萬平は居留守を使っていたが、新しく設立される池田信用組合の理事長になって欲しいと熱心な依頼を受けた。
しかし、萬平は金融の素人。
引き受けるかどうか悩んだ萬平は義兄・小野塚真一に相談することにした。
まんぷく第14週の感想
社員への奨学金が認められず、脱税で逮捕されてしまった萬平さん。
重労働4年・罰金7万円の刑が課され、東京の子会社とダネイホンの販売権利を売却し7万円を納めるも、10万円の不当な追徴課税を求められ、ダネイホンの製造設備と商標を売却し、たちばな栄養食品は解散することになりました。
しかし、奨学金は非課税であることがわかり、福子と萬平さんは一連の事件を担当してくれた弁護士の東太一と国を訴え、不本意ながらも追徴課税を納める代わりに萬平さんは釈放してもらうことにしました。
釈放された萬平さんは、福子や息子の源、生まれたばかりの幸と一緒に幸せそうに眠りました。
2018年はこんな感じで幕が閉じました。
年が明けると萬平さんは釈放されてから1週間が経過していました。
萬平さんは福子と鈴と子供達と共に香田家に居候。
子供達と笑顔で接している萬平さんはとても幸せそうでしたが、魘される夜もあるようです。
憲兵に捕まった時は体的にもダメージを受け随分と苦しいものでしたが、今回の逮捕が2回の逮捕と違ったのは刑務所の中ということ。
刑務所の中のことは多くは語られませんでしたが、今までと違う苦しさがあったのでしょう。
そんな萬平さんの話が聞きたい、力になって欲しいと多くの人が香田家に訪れていました。
その中に、萬平さんと福子の運命を変える人が現れます。
それは池田からやってきた織物屋の主人・大鳥勘一。
池田の経済発展のために梅田銀行から資金援助をしてもらい、池田信用組合を作ることになり、その組合の理事として萬平さんに力になって欲しいと言うのです。
しかし、萬平さんは金融の素人。
福子と結婚する前も、経営に向いていないからと加地谷さんがその役を担っていました。
そんなことよりも、信用組合に大事なことは信用。
萬平印のダネイホンに多くの人が救われ、GHQや国を相手に戦った萬平さんを皆が応援し、萬平さんは今や誰もが知る存在。
そんな人物が理事になれば、池田の中小企業や商店街の人達が組合に入ってくれる可能性も高くなるうえ、池田だけでなく、大阪経済の発展に繋がるとまで大鳥さんは言ってくれました。
大鳥さんが帰ると、萬平さんを囲んで話し合いの場が持たれました。
福子は、人には向き不向きがあると、萬平さんが理事長になることに不安を抱えている様子です。
萬平さんは金融の素人ということもありますが、前に立つのが苦手なところがあります。
克子は、とは言ってもたちばな栄養食品の社長をしていたのだし、面白そうだから引き受けてはどうかと言います。
忠彦さんは、萬平さんは世の中にない何かを作り出す人なのだからと反対します。
誰よりも、萬平さんが理事になることに大賛成なのは鈴でした。
鈴は、萬平さんに堅気になって欲しいということもありますが、 “ 理事長”という肩書きに目が眩んでいたのです。
自分で決めて欲しいと福子に言われた萬平さんは、真一さんに相談することにしました。
たちばな栄養食品が解散し、若い社員達は再就職が決まっていましたが、真一さんだけはどうなったか語られていませんでした。
真一さんは会計事務所の手伝いとして働いていました。
真一さんは元証券会社の社員。
金融の世界には精通しているはずです。
萬平さんは、素人の自分でも務められるのかと真一さんに聞きました。
真一さんからの答えは、普通は考えられない…、だけど、萬平さんは世間には好感を持たれており、萬平さんが理事になれば組合員も集まるし、梅田銀行も納得するはずだというものでした。
しかしそれでは人集めのお飾りでないかと萬平さんは不服そう。
だけど、萬平さんがしっかり仕事をすればお飾りなんて言う人がいるはずもなく、そもそも萬平さんがお飾りで止っていられるとも思えません。
「理事長なんてやりたくてできるものではない。やる気次第で世の中の役に立つ」
真一さんのその言葉は萬平さんの信念に近いものがあります。
翌朝。
萬平さんは理事長を引き受けることを福子や鈴、克子に報告します。
そして、萬平さんは真一さんと共に大鳥さんの元へ向かい、真一さんも信用組合の経営に関わることを条件として提示しました。
証券会社で働いてきた真一さんが側にいてくれるのなら心強いことありません。
それでもまだ福子の不安は拭いきれないようでしたが、これまで福子が側で支えることで様々なことを乗り越えてくることができたのです。
本当に色々なことがありました
そう考えると、信用組合の理事長になることはとても容易いことではないでしょうか。
年が明け、変化は立花家だけでなく、香田家にもありました。
あれほど結婚が先延ばしになると反抗していたのに、タカは大学を受験していたのです。
結果は合格。
忠彦さんは、タカは大阪帝大にも行けると言っていましたが、本当に頭のいい女性だったようです。
香田家にまで財務局が来たりと色々あった中、本当によく頑張ったものです。
忠彦さんもこれでもう結婚を反対することはできません。
年末の予告で「私達もそろそろ」というタカの言葉がありました。
何に対しての“そろそろ”なのかはわかりませんが、タカと茂の関係にも何か進展がありそうです。
まんぷく 第15週の予想と期待
第15週は、高度成長期の始まりを思わせるような昭和な雰囲気が漂った予告でした。
萬平さんも理事長らしい姿で、福子も何のご縁かウエイトレスを始めた様子。
これからは美人画を描くという周りを驚かせる忠彦さん。16年目の浮気?…とこれまでとは違った楽しそうな波乱の予感がします。