女神の教室~リーガル青春白書~1話あらすじネタバレ
「人を知らなければ良い法律家にはなれない」をモットーに、東京地方裁判所の裁判官として働く、柊木雫(北川景子)。
被告人への質問に40分もかけてしまう程、1つ1つの案件に時間をかけすぎて、日々の仕事を効率よくこなせない面がありました。
仕事帰りに、彼女は西南大学法科大学院の合否結果に反応する学生たちを見かけました。
プライベートでは、東京地検公判部所属で、裁判員裁判の公判担当の、検察官、横溝太一(宮野真守)や、小さな事務所の街弁として、一般民事などを引き受ける弁護士、安藤麻理恵(佐藤仁美)という2人の友人にも支えられています。
そんなある日、柊は、裁判所所長からロースクールへ派遣教員として突然の勤務辞令を受けました。
柊木は裁判官との兼務と思っていたのですが、まさかの専任。
友人の麻理恵と太一から励ましのLINEも送られ、彼女はめげることなく、青南大学法科大学院へ。
年齢や性別は関係なく、司法試験を受けることもできるロースクールです。
藍井(山田裕貴)は里崎に日頃の指導をべた褒めされるものの、相変わらずの不愛想で何を考えているか分からない態度です。
教務主任の里崎健一郎(小堺一幾)に案内され、学生達に「刑事訴訟法基礎」を教えることになった、雫。
自己紹介すると、学生の一人、雪乃(南沙良)から何か問題を起こしたから、ロースクールに来たのではと疑りました。
前期期末試験の答案を返却し、一人一人の名前を呼んで返却する彼女の行動に早速、学生たちは怪訝な顔をします。
さらに、政界の答案にも赤字でびっしりとコメントを書き、学生の一人、照井雪乃(南沙良)と、優等生で評判の真中信太郎(高橋文哉)らから、司法試験の対策には無関係だと指摘されてしまうのでした。
「試験に受からない限り、ここで学ぶ意味がない。時間もお金もどぶに捨てるようにむだになります」と雪乃。
彼女は昼休みも、雫の講義に不満を持つ他の学生に突っかかり、反感を買いました。
続いて行った抗議も、公立の悪い実務の講義を行い、ますます、学生からの評判は最悪。
「青南ロー」で学生たちから好評な教員、藍井仁(山田裕貴)。
柊木は学院長の守宮清正(及川光博)から、「彼は自主ゼミで司法試験合格者を輩出するエース教員」と知らされます。
天野向日葵(河村花)と桐矢純平(前田旺志郎)は、藍井の厳しい講義についていくのに必死。
一方で優等生の雪乃と真中(高橋文哉)は、スラスラと藍井からの問いに答えていきました。
柊木は、早速彼の授業を見学し、実に無駄がなくて、できの悪い学生を置き去りにするスタイルに疑問を感じるのでした。
柊木は守宮(及川光博)に歓迎会に誘われます。
そこには、藍井の姿があり、守宮は産休で休んでいる教員の代わりに、2人で実務演習を受け持ってもらいたいと告げました。
しかし、藍井と柊木は教育方針の違いから衝突。
司法試験にみんなで受かる為に学生たちは必死なのだと切り出す、藍井。
実務を知らずに正しい選択ができると思うのかと反論する、柊木。
学生たちに公平に接しない藍井に激怒。
守宮は実務演習で、弁護側と検察側に分かれて、学生たちと模擬裁判をやってもらうので、そこでお互いに理想の教育をぶつけあってみては?と藍井に提案。
柊木に対し、裁判官に戻ればいいなどと、相変わらず嫌味ったらしい口を利く藍井。
柊木が止めたタクシーを奪って帰宅。
そこで、友人の横溝太一(宮野真守)ともう一回、お酒を飲んで藍井の愚痴を聞いてもらった柊木。
年に5回しか受けられない司法試験にかけ、将来の為に砂をかむような努力を続けているため、藍井のような存在に学生たちが縋り付くのは仕方ないと納得。
翌日。
30歳の男性が、藍井に必死に頼んで彼の塾に入れてほしいと懇願。
しかし、一度、不合格だった彼は、藍井にあっさりと見捨てられてしまいました。
「もっと早く、君を諦めるべきだった」
男性はショックを受け、大泣きするのでした。
その姿を偶然、通りがかって見かけた桐矢(前田旺志郎)は胸を痛めるのでした。
そして、優秀な真中と雪乃、桐矢、天野、水沢(前田拳太郎)架空の裁判のテーマとして、夫からのDVを受け続けた架空の主婦をめぐる裁判の案件に立ち向かうことに。
水沢と天野は衝突し、2人の間で一人、お人好しで優しい桐矢は、肩身の狭い思いをしていました。
一方で、真中と雪乃は互いに協力して、藍井の厳しい難問に立ち向かっています。
桐矢は必死に学生たちをまとめようとする柊木をフォロー。
水沢、桐矢、向日葵に朝活で模擬裁判の練習を提案した、柊木。
冒頭陳述だけでも書き始めようと必死になる桐矢。
クールにかわす水沢。
天野は夫を殺害した容疑で、拘置所にいる架空の主婦、Xの立場を予想しながら推論を展開。
Xは事件を起こす前に夫と映画を見に行ったと手帳に記録していたことに疑問を感じたり、激しいDVを受けていて、Xが男性知人Bに家庭からの被害を即相談する事も疑りかかる3人。
当初はすれ違っていた天野、水沢、桐矢は3人で議論を展開。
模擬裁判当日。
DV被害者、Xを演じる天野。
公訴事実を読み上げる、真中。
里崎は起訴内容に間違いはないかと確認すると、X役の天野は犯行を行っていないと目に涙を浮かべました。
なんと、Xは「無罪」。
真中は弁護側、雪乃は検察として、Xが長年、殴打などのDV被害を受けていたと主張。
桐矢、水沢はXが映画を夫と観に行った矛盾を指摘。
もし、XがDVを夫から受けていなかったからとしたら?と家庭。
確かに複数の痣があるものの、夫からだと確定できず、知人男性BがXから受けたという事実はなく、この事件は第三者が犯行に及んだという事になる。
誰が夫Aを殺害したのか?もし、Xが知人Bと関係にあったとしたら?
映画館に夫と行くことを知った知人Bが夫Aを殺害したのではないかと追求。
知人Bの指紋が検出されていないアイスピック。
続いて、知人Bも演じる、真中。
腕にはっきり痣があったのを見たし、Xと恋愛関係にはないと否定。
Bに脅迫され、体にある痣はBによってつけられたものだとX役の天野は闘いを続けます。
しかし、検事役の雪乃は苛立ち、柊木に不満を訴えるのでした。
柊木は天野たちを否定するのもよし、裁判を続けることを提案。
藍井は、天野たちをバカにし、ミステリー研究会の発表だと小馬鹿にします。
そんな彼に対し、天野は模擬裁判とはいえ、主婦Xの立場を熱心に汲み取り、一人の女性の人生をそんな簡単に決めてしまっていいのかと本気の反論。
そして、被告人Xは無罪という結果を出した、里崎。
疑わしきは罰せず、被告人は犯罪を行っておらず、検察側の証言や判断が不十分。
学生たちを麻理恵に合わせ、真中と天野は帰ろうとします。
ここで、学生たちは内山久子という中高年女性を麻理恵が尋問する様子を見学。
万引きは今回が初めてだという内山。
財布に13円しか入っていなくて、内山の反省する姿を見る、学生達。
何と、内山はやり慣れた万引き犯があり、3度も犯罪歴がある、本物の被告人。
みんな自分の為に必死だから嘘をついたり、逆ギレする被告もいる、法に携わる者としての責任であり、やりがいとも感じていると言葉を続ける、麻理恵。
裁判の現場での仕事の極意を学ぶ青南学院の学生達。
雪乃は柊木にそれでも、自分達の時間を無駄にされた、レベルの低い下ローに通うような学生で、司法試験に受かるまで必死だと反発。
ここで柊木は、青南法科大学院出身で、自分は全然エリートじゃないことを伝えました。
どの事案にも必ず「人」がいて、様々な事情を抱えた人が存在していて、なんだか見え方が変わらないかと問いかけます。
他の学生たちがそれぞれの用事に急ぐなか、桐矢だけは柊木の講義が面白かったと伝えました。
柊木は少しやりがいを感じました。
その頃、藍井は守宮から、柊木が卒業生であることを聞かされました。
今日の実務演習は学生たちにとって有意義があったものだと言われ、複雑な心境の守宮。
天野はふと、放課後に真中に声を掛けられ、今日の模擬裁判での活躍が良かったと言われました。
柊木から裁判所に来る「人」の多様な背景について教えられ、天野が被告人の立場に沿った証言を行えるようにアシストしていたことを真中に伝えた、天野。
しかし、真中は表裏な顔があり、本当は天野、水沢、桐矢を内心、馬鹿にしています。
翌日。
里崎(小堺一幾)の講義を受ける学生達ですが、柊木は意識を失って倒れている30歳の学生、田辺でした。
急いで救急車を呼ぶことにした、柊木。
田辺が倒れてしまった理由やいかに…?
女神の教室~青春リーガル白書~1話感想・みどころ
年不相応なくらい純真で、真っ直ぐな志を持った裁判官で、派遣教員の雫。
柊木雫を演じる、北川景子さんの持ち前の明るさが太陽のように目立ち、作品に爽快な風を吹き込んでくれる気がしました。
学生たちに「人」の立場に立って、原告側、被告側の状況を理解して裁判を進めることを教え、彼女が今後、学生たちを司法試験に受かるまでサポートする背中が楽しみです。
柊木が受け持つ学生達も個性豊か。
今までは天然で平凡な学生役を演じることもあった、南沙良さんによる、雪乃。
とても頭がキレていますが、どんな相手でも論破する程の知力を持ち、周囲からは嫌われて距離を置かれているところが目立ちました。
彼女がなぜ、このロースクールに入ったのか?また、あまりにも非合理的な柊木に反発し、法の世界で働きたい理由がとても気になりました。
最もこのドラマで華やかなオーラを放ち、成績が低い学生達にも分け隔てなく接する、真中。
「君の花になる」では、クールで不器用なアイドル、佐神弾だった高橋文哉さん。
表向きは爽やかで優しい笑顔、誰がどう見ても人当りの良い青年ですが、模擬裁判の際に口に出るのは、天野、桐矢、水沢を「馬鹿か」などと小声で毒づく本性。
自分のなかで無理をしてまで周囲には表向き優しい顔をする彼の人間性にざわつきがとまりません。
この作品のなかで、最もお人好しで「まとも」なのが、桐矢。
演じる、前田旺志郎さんの陽気で、友達になりたくなるような気さくさに救われますね。
そして、柊木と激突し、独自の凝り固まった思考と、自分についていけない学生は冷酷にも切り捨てるカリスマ教員、藍井。
ミステリアスな風貌で、掴めない存在感がある藍井役には、山田裕貴さん以外考えられないと思いました。
これまでの山田裕貴さんが演じてきた役を見ても、シニカリストで、物語が進むにつれて、真の人間性が明らかになるキーマンを演じることが多かったですね。
今回の藍井も、講義態度や知性を見抜いて、学生を差別しながらも自分の地位を維持していく。
理想的かつ、少し机上の学問のような部分が見られる柊木と教師として衝突するのも無理はありませんよね。
この2人の教師が曲者揃いな学生達とどのように向き合っていくのか、司法試験に合格させていくのか待ち遠しい1話でした。