未来への10カウント2話あらすじネタバレ
廃部を回避するため何が何でも新入部員を獲得しようと考えた松葉台高校ボクシング部の部長、伊庭(高橋海人)は、臨時コーチに就任したばかりの桐沢(木村拓哉)に頼み込み、新入生たちの前で公開スパーリングを実行。
その結果、3名の新入部員が入り、ボクシング部は廃部危機をなんとか回避。
公開スパーリング中に伊庭が肋骨を骨折。
ボクシング部を潰そうとしている校長の大場麻琴(内田有紀)の耳に入ってしまいました。
間地は友部に問い詰め、友部は言わないものの、ほかの生徒に伊庭のことを聞き、真実を確認。
葵は桐沢をフォローして庇うものの、猫林と大場は厳しく尋問を続けます。
桐沢は呼び出され、コーチを辞任することを促されました。
しかし、桐沢にコーチを続けてほしいと望むボクシング部の顧問、折原葵(満島ひかり)は生徒たちが桐沢を必要としていることや、ボクシングを続けたい生徒たちの気持ちを無視しないでほしいと必死で訴えます。
そこへ、伊庭が校長室に入ってきて、自分はケガしていないと訴えます。
折原と桐沢が誤解しているだけだと元気なふりをして、自分の脇腹を軽く叩く伊庭。
そんな彼の純粋さと愚かさを注意する桐沢と葵。
しかし食い下がらない伊庭は、麻琴に自分が勉強も部活も人一倍努力するから、桐沢を辞めさせないでほしい、自分たちにはボクシングが必要だと頭を下げました。
このことによって、ボクシングに消極的だった桐沢の心境に変化が生まれようとしていました。
しかし、猫林(生瀬勝久)に、大場麻琴(内田有紀)は、桐沢を辞めさせる理由を探すことを命令。
部員たちの練習を眺めているだけだった桐沢は、頭とあごをしっかり守って、右ひじを使って、右わき腹の肝臓を守ることなどを指導。
ガードポジションをしっかりまずは身に着けることが大事だと伝える桐沢。
そんな桐沢に向かってボクシング部の生徒たちはいきなりインターハイ予選に出場したいと要求。
1年間、自主練習だけだった今の松高の生徒たちは、基本すらもままならないし、リングにあげるレベルではないことを告げます。
ふと、水野(山田杏奈)はネットの動画を見て家でも練習を欠かさなかったと言い、ほかのみんなもそれぞれ努力して、大会に出たい意思があることを匂わせます。
そんななか、麻琴が部活の指導は本校教職員が行うことにするという大昔に作られた管理運営規定を持ち出し、桐沢を追い出そうとしていました。
大会まであと2ヶ月・・・「2ヶ月」という言葉に何かが引っかかる桐沢。
その後、外へふと出たときに見知らぬ男の子(川原瑛都)が車道でサッカーをしているところを注意。
彼はサッカーうまくなりたいと口にし、桐沢を意味深に見上げるのでした。
男の子は折原葵の息子、圭太でした。
学校では、葵が化学教師で元ボクシング部の顧問だった間地(八嶋智人)に対し、なんでボクシングをそんなに嫌うのかを聞きます。
かつて学生時代にボクシング部からカツアゲをされたトラウマが原因で、ボクシングを毛嫌いしているとのこと。
ボクシング部が潰れていく様子を見るのが楽しみだと笑う性根の悪さが滲み出ており、葵はドン引き。
職員室ではかつて、桐沢が焼鳥屋の「大将」だったことや、コロナの影響で店がつぶれたのではないか?と他の教師たちの間で盛り上がっていました。
その日の夜。
桐沢は、甲斐を訪ね、自分が生徒たちに何を教えられるのか自問自答しながら、甲斐のボクシングジムで必死に打ちこんでいました。
葵は自宅で、務めていた会社が完全リモートワークになったため、教師をしている姉に替わって甥っ子の圭太の面倒を見ている妹、楓に愚痴をこぼします。
「折原家の女運はお母さんも含めてみんなないからねーお姉ちゃんもかつては変な男にひっかかるし」と地雷を踏む楓。
そんな彼女をたしなめ、楓は母に結婚をせかされている不満を口にしつつも、圭太は女心がわかる優しい子だと場の空気を変えるのでした。
翌日。
なんと、大場麻琴は昭和60年代から続く、部活の顧問は外部の人間ではなく、本校の教職員が担当することを告げました。
そこで、桐沢は麻琴に、なぜ自分をそこまで辞めさせたいのか聞きます。
麻琴は彼女自身の事情で、松高にはボクシング部は廃部にすべきだという信念を崩しません。
桐沢にかつて振られたことは関係ないと言います。
何十年前のルールを持ち出しても生徒たちは納得しない、一度だけでも試合に出させたいと反論する桐沢。
「今までずっと自主練で外部の人間が教えることなどなかったから、桐沢さんにはあと少し猶予をあげる」
葵はボクシング部を維持する上での自分の力不足を謝ります。
桐沢は葵の力不足ではないとフォロー。
次に、桐沢は自身が公民の高校教師をかつてしていたことを葵に告げます。
葵は今、校長が非常勤講師を探しているからこそ、丁度いいタイミングだと大喜び。
公民の教師をする前に、焼鳥屋をしていたことを葵に話題として振られた桐沢。
その原因は、妻の史織(波留)を病気で亡くしたことを言い出せず、校長の麻琴に交渉して、公民教師をすることも含めて、桐沢の勤務継続を交渉することに。
しかし、麻琴は案の定かんかんに怒って否定。
京明高校は勉強もスポーツも文武両道であること、ボクシングは頭を使うスポーツだからこそ、並大抵の人間ができることではないと訴える麻琴の父で桐沢の元コーチ、芦屋(柄本明)と、葵。
納得いかない麻琴ですが、本来、公民を教えるはずだった女性教師が産気づいたので、本当に非常勤講師が必要になりました。
そこで、8年間高校で公民の教師をしていた桐沢は、2年生に教えることに。
ところが久々に教壇に立つ桐沢に不信感を抱く男子生徒、槇が。
周りの生徒たちも真面目くさった彼に反論。
そこで、桐沢は焼鳥の絵を描き、焼鳥屋の店長だったことを生かし、焼鳥の原価、ねぎま一本でどれだけの利益がでるかを教えます。
思いのほか、生徒たちは食いついてきました。
猫林はそれを麻琴に報告し、麻琴は不機嫌に。
その後、ボクシング部の生徒たちに、コーチとして教える桐沢。
そのなかで、生徒の一人、あかり(山田杏奈)は必死にジャブの練習に精を出します。
彼女はそのなかで、離婚したはずの義理父、今宮智明(袴田吉彦)からDVを母、響子と共に受けていた記憶を思い出しました。
虐待を受けていた彼女は父親を見返し、母を守るために強くなろうとしていたのです。
次週は、そんなつらい経験をしている水野あかりにフォーカスを当てたストーリーです。
未来への10カウント2話感想・みどころ
ボクシング部の生徒たちはみんなそれぞれの目標に向かってボクシングに情熱を持っていて、応援したくなりました。
麻琴はボクシングに熱すぎる父との溝や、人を殴ることもあるボクシングに対する強い偏見が感じ取れますね。
かわいらしいルックスで、桐沢がクビになる理由を探ってほしいと猫林に頼むところは小悪魔ですよね。
同じボクシング部のチームメイトだった彼女には父親以前にもっとボクシングを憎む理由がありそうで動向が気になります。
公民を8年間教えていたことと、焼鳥屋の大将であった経験を活かし、生徒たちが食いつく経済の授業を展開した桐沢の根が優しいところや少し世話好きな一面が覗かれましたね。
気だるさが出ていますが、彼なりに生徒たちと向き合っている真剣さが伝わります。
さて、注目なのが、ボクシング部の紅一点、あかり。
あかりは他の生徒たちとボクシングへの思いが熱く、何か彼女なりの壁となる存在に打ち勝つために、強くなりたいという眼差しを感じました。
そのきっかけは、予想していましたが、別れたと思われる義理父からのあかりと母、響子への許せない家庭内暴力とモラハラ。
あかりに対しても難癖をつけて、女性を軽視する最低な男でした。
母を守りたいと思う強い心と、男の力の差にどうしても負けてしまう悔しさが、今のあかりの土台といえますね。
桐沢はクールを装いながらも、目の前のつらい環境から逃げずに立ち向かう生徒とどう向き合い、彼女に何を教えるのか次週、楽しみです。