元彼の遺言状８話あらすじネタバレ
篠田（大泉洋）は６年前にある島で起きた殺人事件に巻き込まれ、殺人犯として追われている身だと麗子（綾瀬はるか）に告白。
十ヶ浜強盗殺人事件以来、篠田は身分を偽って各地を転々としながら生きていました。
３年前に到着した軽井沢で栄治（生田斗真）に出会い、別荘の管理人にならないか？と言われたことや、「篠田敬太郎」という亡き栄治と麗子が通っていた大学のOBのふりをして、匿ってもらったのだと言います。
「僕はやっていない・・・だけど、僕はここにいたら、麗子ちゃんに迷惑がかかるかもしれない」
麗子は栄治がそうしたように、篠田の普段の人柄を知る限り、信用することに。
あくる日、麗子は篠田に弁当を作るように指示し、遊びに来た紗英（関水渚）に西園寺製鉄社長、西園寺一蔵（金田明夫）の屋敷へ向かいます。
今朝、一蔵から仕事の依頼があったのです。
麗子たちが、一蔵の屋敷に到着すると、家の前にはやじ馬が集まっており、警視庁捜査壱課の刑事、橘（勝村政信）らの姿もありました。
一蔵が遺体で発見されていて、風呂場で倒れている彼の第一発見者は息子の渉（駿河太郎）でした。
しかし、渉は、遺体の男は父じゃないと困惑。
鑑識によれば死亡推定時刻は１２時間ほど前だったとするのですが、麗子が一蔵と話したのは今朝の８時、今から3時間前です。
渉は弟がいるけれど、父親とは不仲だと麗子に告げました。
また、父が大切に集めていた高価な時計がないと騒ぎます。
やがて、弟がやってきましたが、渉は弟が勘当されたくせに遺産目当てと批判。
たちまち西園寺兄弟は喧嘩し、渉は弟、恭介（石垣佑磨）に遺産は渡さないと威張ります。
大人げない2人に呆れる紗英と篠田。
その後、麗子と篠田は、本物の西園寺が生きて、ホームレスをしていることを特定。
普段から立派な時計をつけていることから清潔にしている特徴が。
西園寺は亡き妻と共に、ホームレス仲間のサクを気にかけ続けていて、ボランティアをしていたのです。
西園寺はともに「孤独」であることがきっかけで、サクのホームレス生活を身をもって体験し、自分と環境が異なる人の状況を理解。
サクが風呂場で倒れていたのも、西園寺の偽装。
西園寺には娘がいて生きている間に娘に会わせたかったと吐露。
サクの遺体をキレイに洗ったことで、サクを風呂場に放置。
父、西園寺は他人のことを思いやることはできたけれど、息子たちは父の遺産に関心がありました。
西園寺は残した遺言書を破棄し、会社の権利は部下に、自分の遺産はホームレスの支援にあてると言い残すのでした。
息子たちがどうこれから父と向き合い、自分を改めるかが大事とのこと。
麗子は商談成立し、今夜は、夕食を食べに行くことに。
紗英は「暮らしの法律事務所」でみんなで着るTシャツを作ったので、黒丑（望月歩）に渡してくると言って去って行きました。
高級レストランで、シャトーブリアンなど料理に舌鼓を打つ篠田と麗子。
しかし、橘（勝村政信）が現れ、「田中守、強盗殺人容疑で逮捕する」と言って、篠田に手錠を掛けます。
麗子は篠田のことを橘にあらかじめ通告していました。
「法の下に裁かれるべき人間は裁かれなきゃいけない」
麗子の裏切りに呆然として、連行されていく篠田。
篠田のことについて以前、調査を頼んでいた麗子。
篠田の逮捕に動揺を隠せない紗英や望月。
麗子にはある考えがあり、あえて篠田をきちんと逮捕させました。
津々井（浅野和之）とバーで会った麗子は、篠田の身元引受人を頼みます。
しかし、保釈中にトラブルが起これば自分のキャリアに傷がつくので、断る津々井。
当時は見つからなかった十ヶ浜強盗殺人事件について、橘の調書にさらっと目を通す麗子。
その後、拘置所にいる麗子に、篠田は不満を訴えてから、津々井が篠田の保釈人になる手続きをして出所させ、「暮らしの法律事務所」に連れ帰ります。
麗子の力じゃ及ばないから、警察の力を借りなくてはいけないと話を切り出しました。
「罪を犯した人間は、貧乏だろうが裕福だろうが、裁かれなければならないけど、無実の人はきちんと濡れ衣を晴らさなくてはならない、どうして自分の事件のことから目を背けるの？」
十ヶ浜強盗殺人事件の真相は、事件の第一発見者は篠田（大泉洋）。
小説家を夢見て、十ヶ浜のホテルで働いていたものの、事件が発生。
状況的に自分は無実なのに、犯人に眠らされていたこともあり、犯人だと疑われていたのです。
だからこそ逃げ続けていたとのこと。
麗子は、篠田の保証人を引き受ける条件として、暮らしの法律事務所を畳むことを提案。
その条件を飲んだ麗子。
篠田の冤罪を晴らすために、十ヶ浜へ向かうことになりました。
元彼の遺言状8話感想・みどころ
今回は、裕福な親子の間で起きた事件は、父の西園寺がホームレスの知人を助けて、息子たちに本当に大切なことに気づかせるために仕組んだことが発端。
４０近い息子たちですが、2人とも父の遺産が目当てなことは共通していて、心底、「毒親」だと思っていた父が人間的に立派な人であることに気づいてほしいと思いました。
ホームレスと、裕福な生活を送る人、置かれた立場は違えども、人として打ち解けることができた西園寺とサクさん。
人と人が育む温かさが、西園寺親子が精神的に成長する一歩になったことでしょう。
今回はいつものことのような騒動よりも、篠田という人間について深堀りした内容になっており、とても見ごたえがありました。
篠田の本名が、田中守で、状況を聞けば、罪を犯していない無実で、やはり冤罪である人柄が証明されましたね。
篠田として生きる田中の真実に迫り、彼を信じて麗子と津々井が協力し合う場面も応援したくなりました。
篠田が十ヶ浜強盗殺人事件に巻き込まれ、犯人にされてしまったきっかけの場所に足を運んだ2人。
篠田の罪、さらなる真実が解き明かされることを次週、期待しましょう。
