ナイト
ドクター８話あらすじネタバレ
朝倉美月（波留）は、成瀬暁人（田中圭）が里中悟（古舘祐太郎）から脳外科に移るよう、誘われている姿を目撃しました。
「もう少し考える時間がほしい」
「外部に募集をかけるから早めに返事がほしい、先輩と一緒に働けることを楽しみにしている」
思わず、悟の言葉に複雑な思いを抱える成瀬。
美月は思わず突っ込むと、素直に脳外科の高梨英樹部長（益岡徹）からも脳外科医を勧められていると話しました。
成瀬は美月たちのことを気にかけており、なかなか決意が踏み出せないとのこと。
幸保と深澤にそのことを話した美月。
幸保は、ナイトドクターは追加募集をしても応募はないし、脳外科医に成瀬が転科したら、今のチームがうまく回らないと口出し。
それでは成瀬の気持ちはどうなるのか？と反論する美月。
ここで深瀬も納得いく答えがなく、気まずくなったまま、夕方に出勤。
成瀬にさっそく、いつもとは違う丁寧なかかわり方で、話しかけた幸保。
しかし、成瀬は八雲得人院長（小野武彦）や本郷亨（沢村一樹）がナイト・ドクターとして受け入れてくれたことに恩を感じ、決めかねています。
高岡幸保（岡崎紗絵）と深澤新（岸優太）の部屋に行った美月は、成瀬の事情を思わず話してしまいました。
美月に、影響力を受けた幸保は、今の仕事にやりがいを感じ始めていたのです。
幸保は成瀬を引き止めようと懸命なようでした。
そんな時、くも膜下出血の患者、宮田が、救急隊の星崎（泉澤祐希）によって、運び込まれます。
彼は激しい頭痛を訴え、そのまま入院。
夫のことを頼むと頭を下げる宮田の妻、静香。
成瀬は進んで執刀にあたるが、通常の動脈瘤でないので、解離性脳動脈瘤でした。
そこで、手術を苦渋の決断で、断念。
手術の様子を見ていた深澤や桜庭瞬（北村匠海）は、ショックを受けます。
成瀬は血管を傷つける可能性があるので、無理に手術をするとハイリスクが伴うと、静かに説明。
明朝以降にならないと判断ができないと伝えた美月と成瀬を、静香は責めるのでした。
「明朝以降に見守るって、このまま主人に何かあったらどうするの？何のために運んできたと思っているんですか？！」
何より諦めざるを得なかった成瀬の衝撃は大きく、桜庭は今回の件をきっかけに、成瀬が脳外科医に移るのではないかと美月に話を切り出すのでした。
成瀬は、患者の手術の件を里中に話し、脳外科専門の高梨に伝言してもらうことを相談。
しかし、高梨は留守で、居合わせた里中が執刀することになりました。
岩田静香に、里中は、この状況なら手術で改善すると診断した里中。
岩田の件は無事、解決しますが、成瀬は自分から彼の手術を名乗り出ておいて、無力なことをますます痛感。
帰ろうとする成瀬に、本郷は「脳外科に行くことを迷っているなら自分は止める気ないし、背中を押す気もない、お前の本当にやりたいことをやれ」と告げるのでした。
休暇の美月は深澤の妹、心美（原菜乃華）に、誘われたダブルデートで、彼女のボーイフレンド、岡本勇馬（宮世琉弥）、深澤と共に、キャンプに向かいます。
心美は体調が少し安定し、朝倉美月や深澤らが、医者がサポートする条件で、キャンプに出掛けることができたのでした。
深澤は、妹が心配でたまりません。
「重い者は持たないこと、もしも具合が悪くなったら俺か朝倉に言うんだぞ」と思わず声を掛けます。
それでも、深澤は心美が入院中に兄の恋愛成就の為に描いた恋愛のアドバイスノートを見ながら、美月との距離を縮めようとしていました。
深澤の兄としての優しさを理解し、寄り添う朝倉。
深澤も入院生活から非日常を味わい、普通の高校生と同じように楽しむ心美を嬉しそうに見守ります。
ここで、彼は、心美の病気を理解するように勉強を続けていたら、ナイトドクターを辞めることになるかもしれない。
自分の手で、ナイトドクターを辞めず、医療の未来を変えたいと口にします。
美月はその思いを受け止めるのでした。
心美は、ナイトドクターの仕事にやりがいを感じていて、美月と働いていくうちに変わっていったと口にします。
「もし今後、お兄ちゃんが弱音を吐いて今の仕事を辞めようとしたときは思いっきり喝を入れてほしい、私の病気のことでいっぱいいっぱいだったと思うから。それから先も公私ともにお兄ちゃんをよろしくお願いします」
心美もまた、兄を思い、彼の今後を見守ろうとしているのでした。
キャンプから帰宅後、宮田の手術が成功したことを悟中から、知った美月達。
次に、嘉島が慌ただしい口調で、料理人の安西が搬送されてきたことを知らされます。
「安西さんは料理中に倒れてしまった。脳外科医の高梨に診てもらう、ナイトドクターは手出しするな」
手が痙攣し、自分が病院にいること自体、気付いていない安西（橋爪淳）。
高梨が朝まで別件で戻れないので、ナイトドクターたちに責任転換する嘉島。
ナイトドクターとして、容体が急変した安西だけでなく、新たに運ばれてきた男性患者も担当。
ここで、桜庭が到着し、ヘルプに入ります。
腫瘍からの出血がひどい安西のオペ。
「緊急開頭して、何もできないのは家族にどう説明する？」とプレッシャーを掛ける嘉島。
ここで、成瀬は再び、インオペを決意。
「このまま患者を見殺しにするつもりか？」と嘉島が再度、圧力をかけても、状況的にこれ以上の手術は厳しいと判断する成瀬。
「先輩、それは患者さんの為を思ってのことですよね？わかりました、私も先輩の指示に従います」
美月を含めたナイトドクター全員がインオペを中断。
翌日、別の仕事から戻った高梨に嘉島はナイトドクターが途中で手術をインオペしたと連絡。
思わず脳外科医専門の里中と共に患者の画像を確認した高梨はある変化に気付きました。
手術に同席した里中は、「これって・・・」とピンときます。
高梨と里中に任せ、美月と成瀬は手術室を体質。
「あのままオペを続けていれば、危険な状態だった。成瀬はそのために脳圧を下げて自分たちに後は任せてくれた。優秀な医者の先輩がいて助かりました。」と里中は成瀬に感謝。
無事、手を動かす喜びを覚えた安西。
ここで、院長の八雲が安斎を見守りにきました。
「八雲先生、こちら八雲先生の病院だったんですね」
「どうですか？お体の具合は？」
「おかげさまでばっちりです。これでまた八雲さんに美味しい料理を食べていただけますね」
「また是非、いらしてくださいね、手術してくださった高梨先生にお礼を言おうとしたところ、体調を夜通し管理してくれたナイトドクターのみんなにお礼を伝えたほうがいいと言われまして」
「彼らはもう帰りましたよ、朝まで患者の命を繋ぐスペシャリスト・・・ナイトドクターですから」と微笑む八雲。
その頃、成瀬は転科を真剣に検討し、後輩よりも技術が劣っていることを痛感。
患者が朝を迎える、その技術を活かし、１人でも多くの患者を救う為にナイトドクターを続けることに。
脳外科医の研修を受け、知識を増やしてレベルアップすることを誓う成瀬。
桜庭も、働き方が多用してもいいし、その意見には賛成し、自分は経営とナイトドクターの両立を改めて志します。
深瀬もいつか妹の病気を治せる医者になる目標を掲げ、幸保もナイトドクターを続けながら、玉の輿に乗ることを決意。
しかし、その夜、心美の容体が急変。
次回、桜庭の体調にも異変が！心美と彼の件をめぐり、深澤と桜庭は対峙する！
ナイトドクター８話感想・みどころ
成瀬の転科というシリアスなエピソードにフォーカスを当てるとともに、妹の心美の幸せと、病気を治したいと願う深澤の優しさが伝わる温かい回でしたね。
美月や幸保、深澤の心境も変わり、ナイトドクターとして一歩ずつ成長している彼らを応援したいですね。
成瀬の心が迷い、脳外科医として新たな場所にいるべきか、それとも、ナイトドクターを続けるべきか葛藤する複雑な心境が伝わりますね。
一度は、脳外科専門に任せさるをえなくなった宮田を里中や高梨に任せた時の無力や失望感は胸が詰まりました。
成瀬の心にかなり迷いがあったのでもしかしたら転科してしまうのではないかとハラハラさせられましたね。
脳外科に任せた患者に希望の光が差し込んだようになり、本当に良かったです。
特に料理人の安西（橋爪淳）や、宮田夫妻の命が繋がった瞬間は感動しました。
特に、料理人の安西が手が痙攣していたけれど、高梨や里中のお陰で一命を取り留め、料理人の命ともいわれた手が、普通に動かせるようになった瞬間や、解離性脳動脈瘤だった宮田が、妻と老後に、旅行に行ける生きる希望が見えたシーン・・・。
今回はいつも以上に緊迫した空気が漂い、嘉島の皮肉も全開で少しイラっとさせられたところもありましたが、ナイトドクターのみんなで絆を深めたり、「なんでも器用にできる先輩」成瀬の人間的な弱さが垣間見れた濃厚な展開だと思います。
深瀬は妹の心美に、いつ彼女の人生や容体に変化があるからこそ、医者の自分と美月が同行したうえで、彼氏の勇馬とのデートを楽しむ妹を微笑ましく見守っていて、心が温まりました。
唯一無二の家族だからこそ、父親のように少し口うるさくなるのも無理ないですよね。
心美にとってはうざいかもしれないけど（笑）。
２人の男性医師のそれぞれの方向性や、ナイトドクターたちの明るい未来が見えた展開でしたが、なんと、心美の体調急変や、桜庭の持病も、また異変が起こり、波乱の展開が予感される８話でした。
桜庭演じる、北村匠海さんの容体が安定することを願います。
