にじいろカルテ７話あらすじネタバレ
「あとどれくらいしたら私は何も分からなくなる？」橙田雪乃（安達祐実）は、まだら認知症の症状の進行による不安を募らせていきました。
紅野真空（高畑充希）の虹ノ村診療所にて、定期健診を受け、前回答えられた自分の年齢が答えられなくなった雪乃。
そこで、真空は雪乃の夫、晴信（眞島秀和）から託されたノートの記録を雪乃に説明。
覚悟していた雪乃の瞬間がやってきたのです。
覚えていることと覚えてないことが混濁してきて、覚えていないことが今後、多くなると冷静に医師として雪乃に伝えた、真空。
症状が出始めてから何も思い出せなくなるのがなんと１０日だというのです。
真空が診断する際、手が震えている事に気付いた雪乃は、「きついことを言わせてしまってごめんね」と謝りました。
真空の繊細さを雪乃は患者として、友人として知っています。
自身が思い出せなくなることへの不安を隠し、平然を保とうとする雪乃を気遣い、真空は気分転換に「往診」に行かないかと誘います。
真空は高齢女性の一人、山下が早く「お迎え」がきてほしいと訴える様子を勇気づけます。
夫よりも先に逝くと、嘆かずに元気でいてほしいと励ますのでした。
真空に連れられて、浅黄朔（井浦新）と蒼山太陽（北村匠海）と共に、車に乗り込んで、佐和子（水野久美）の家を訪れた雪乃。
浅黄は佐和子の家の庭で収穫をして大喜び。
一方で、雪乃は、１枚の婚礼の写真を見つけます。
実は、虹ノ村には古くから伝わる虹ノ洞穴の伝統的な婚礼がありました。
今はウェディングドレスが人気で、隣町の結婚式場で挙げることが多いのだと語る佐和子。
森の守護神前のバス停があり、その祭殿に結婚式を挙げる為の虹の風穴があるとのことです。
雪乃もその１人だったというが、結婚式の記憶がない雪乃は顔を曇らせました。
結婚式をしたことを覚えていないのです。
佐和子のことを会話で、忘れた雪乃。
真空は思わず、雪乃を抱きしめました。
雪乃を撮影したアルバムを見て、晴信がどれだけ雪乃を愛しているかを確認します。
その後、真空はみんなに電話をし、夜に急きょ、虹ノ村商店街に村のみんなを集めて宴を開きました。
雪乃は自分の結婚式当時の写真を自宅で見ますが、覚えていないことを申し訳なく思います。
ところが、夫の晴信は「俺が覚えているから」とフォローする晴信。
大盛り上がりのなか、みんなは、雪乃と春部の結婚式を提案。
最初は戸惑う晴信でしたが、愛する妻の願いを叶える為、一念発起。
途絶えていた村の伝統行事の復活に、筑紫（半海一晃）、緑川（泉谷しげる）、白河（モト冬樹）をはじめ、当人よりも村人たちが大張り切り。
そのことで、日向と、氷月が面倒を見ている近所の年の近い男の子に結婚式に参加したいと言い、大人一同、温かく見守ります。
日向に結婚を申し込むひろしですが、日向は冷静で「自分達にはまだ早い」と断り、大人たちは２人の微笑ましさに大笑いするのでした。
翌日、虹ノ村のみんなで、結婚式の準備に取り掛かるのでした。
村の決まりで、まずは晴信に声をかけた男性陣の朔、太陽、緑川（泉谷しげる）、筑紫（半海一晃）、白倉博（モト冬樹）は、晴信を村の伝統で「生贄」と称して、手綱で縛り、守護神の場所へ連れていきました。
しきたり上の設定で、結婚式開催までは、山の神の生贄として、山奥の御堂に入れられてしまった晴信。
真空に伝統として、花嫁を引っ張っていく衣装に着替えさせられました。
緑川が祭殿に大切な御神体である勾玉の石を設置して備えます。
石を途中で落としそうになりながらも、緑川は下準備を整えました。
病気のせいで、今ここにいることも忘れてしまうと不安を口にする雪乃。
真空は雪乃をリヤカーに乗せて運ぶ中、「病気だからこそできる幸せ」と言います。
結婚式は雪乃が忘れてしまっても何度でも、「儀式」として出来るのです。
雪乃は真空の言葉に感謝し、この結婚式へ期待に胸を膨らませるのでした。
霧ヶ谷（光石研）も、無料大手動画サイトを使って、結婚式の様子を撮影するために、「リハーサル」として御神殿を撮影。
しかし、何度も「じじいず」の緑川、筑紫、白倉のように大切な石を落としてしまいます。
雪乃は結婚式が迫るなか、晴信に「君に愛されて私はとても幸せだよ。もう一度私を好きになってくれる？」と口にします。
晴信はそれに対し、「何度も素敵な出会いをさせてもらって有難う、最高に俺は幸せだよ。好きが増えていく」と本音を吐露。
雪乃と晴信はお互いの絆を改めて再確認するのでした。
その頃、浅黄や太陽が儀式上の関係で、イノシシを捕獲し、体に白い粉を塗って、儀式の山の神になって、「雄たけび」を上げます。
やがて、「マジョ宅くん」こと、雨尾結城（池田良）が衣装など、結婚式の必需品を届けに来てくれました。
雪乃は衣装を着る直前、村人たちと共に、準備をするなか、真空に症状が進行して、忘れそうになることを伝えます。
そして、今の現状を覚えているうちに、動画を撮ってもらいました。
その後、記憶がとんでしまいました。
号泣し、突然の状況に戸惑う衣装に着替えた雪乃に対し、嵐も氷月も、真空も、この場にいる女性が、忘れてしまった雪乃に気を遣うのでした。
実は、雪乃は記憶があるうちに、真空に頼んで、自分へのメッセージを動画に撮ってもらっていたのです。
儀式は中断されてしまいましたが、真空たちは雪乃と晴信の結婚式を祝福した大きなイラストを村人たちと描いて完成させるのでした。
その動画を結婚式の記憶を忘れた頃、晴信と共に自宅で見ます。
「あなたには優しい友達がいて、支えてくれる人たちがいる。忘れてしまっても、自分には居場所があるから、大丈夫だよ」と自分に向けて、現状を伝えた雪乃。
そんな彼女を変わらず温かい目で見守る晴信は、「恋に落ちた？」と雪乃に聞き、雪乃は「いや、そこまでは・・・でも好意は持ちました」と答え、笑顔を浮かべるのでした。
来週は、真空、太陽、浅黄が激突？！新たな患者の登場と、真空への「恋心」に気付いた太陽は浅黄と険悪に・・・。
にじいろカルテ７話感想・みどころ
晴信と雪乃の夫婦愛に感動ですよ。
虹の村のちょっと変わった結婚式や、イノシシを捕獲するとか凄くユーモアがありますね。
でも、雪乃が病気で忘れても、もう一度結婚式ができるなんて・・・雪乃にとってメリットだし、何よりも、夫の晴信がどれだけ寛容的で人間的に素敵な男性なのかが伝わりました。
「何度でも素敵な出会いを体験させてくれてありがとう。僕は最高に幸せだよ」とか、雪乃が「君に愛されて私はとても幸せだよ、もう一度好きになってくれる」という会話のやりとりに胸が熱くなりましたね。
晴信、監察医朝顔の桑原くん並みに、なんて理想的かつ、素敵な男性なんでしょうか。
まだら認知症という聞きなれない稀な認知症の一つと闘病する妻に感情的になることなく、すぐ近くにいる人間だからこそ見守っている様子や、病気に理解がある心穏やかな人柄に感動です。
雪乃に対し、「ますます好きが増えていく」なんて・・・涙。
でも、雪乃は最終的には、みんなが奮闘した結婚式当日、記憶がすっぽり抜けて、混乱してしまいましたよね。
あの場面は心苦しかったです。
虹ノ村のみんなは本当に心が寛容的で、仏様のような人たちが多いですよね。
嵐も氷月も真空も、記憶がリセットされ、自分はなんで婚礼の服装をしているのかパニックになって、泣き出す雪乃を温かくフォローしていて、病気だとわかっていても責めるような心のない人はいない。
誰もが人の痛みに共感し、寄り添うことができる虹ノ村の村人は、仲間意識が強くて、温かくて、雪乃にとって真空とはまた違った自分の居場所を見つけたのではないでしょうか。
病気で忘れることが多くても、安心して、生きていけるって思えたからこそ、雪乃は自分への動画メッセージで「自分の居場所を見つけた、あなたは大丈夫だよ」って言えたんだなって・・・。
来週は、太陽と浅黄が、真空への恋心に近い異変に気付いたり、新たな患者の危機に直面します。
