日本一の最低男~私の家族はニセモノだった~

日本一の最低男~私の家族はニセモノだった~5話 保育士、一平誕生

日本一の最低男~私の家族はニセモノだった~5話あらすじネタバレ

一平(香取慎吾)は、正助(志尊淳)らと生活するなかで、ホームドラマを演じるのが苦痛ではなくなってきたと気付きました。

一平は事務所で真壁(安田顕)に自分の心境の変化を伝えました。

「面倒なことも多いけどな、最近ホームドラマを演じるのが苦痛じゃなくなってきている」

「いや、お前さ何のために家族を演じているのか分かってるよな?選挙に当選する為っていう本来の目的を忘れるな。」

「分かってるよ、家族なんてただの踏み台」

「黒岩先生はお前に期待してくれているんだ。次はないぞ」

「ああ」

商店街を歩き、息子の朝陽(千葉惣二郎)の迎えに行った、正助(志尊淳)は偶然、真壁の事務所から出てきた、一平を目撃

「パパ、今日のご飯なぁに?」

「なんでしょう」

「パパのご飯、大好きだよ」

そんな折、正助が働く「フォーピース保育園」では、新園長に鮫島ふみ(中山忍)が就任します。

絵をまだ描き続ける大河に声をかける、ふみ。

「みんなと一緒にかけっこしないと?」

「あ、ほら、大河くん、行こう?」

「小原先生、集団行動を学ばせないと社会に出て困るのは子供ですよ。」

「はい」

なにかとあたりの強い新園長の、鮫島に戸惑う、正助。

連絡帳を書く正助をベテラン保育士の林千鶴子(伊勢志摩)は気遣いながらも現場の不満を漏らすのでした。

「どんどん書かないと終わらないよね。事務作業を減らせばちょっとは楽になるのに」

その後、新任園長、鮫島ふみ(中山忍)は、他の保育士に挨拶と理想を語りました。

「前任の園田先生に代わって新任に着任しました、鮫島です。早速ですが、選ばれる園になるための改革に、着手したいと思います。都内では少子化の影響で子供の獲得競争が始まっています。うちの園も年々経営が厳しくなっています。そこで、最近、保護者の方に人気の、英語やプログラミング教育を来月から開始します」

そこへ、千鶴子が口を挟み、意見しました。

「英語やプログラミングも大事ですがまずはもっと目の前の子供達と向き合った保育がしたいです。」

「でも、現場の数は足りていますよね?うちは国の配置基準通りの保育士がいますので」

「実際、それでは人手が足りていないのはお分かりなんじゃないですか?日本では5歳児クラスは1人で25人ですが、ドイツでは多くても13人」

「ここは日本です!国の配置基準通りに保育士がいるのに人手が足りてないなんて怠慢じゃないですか?」

さらに、若手保育士、栗田好美(八木優希)も意見します。

「それじゃあせめて連絡帳をパソコン入力にして一人一人に書くのをやめませんか?」

「はぁ、若い人はすぐ楽をしがる。連絡帳は手書きだからこそ保護者の方に温かさが伝わるんです。」

すると、一全から過酷な労働環境に不満を持つ、栗田好美(八木優希)ら5人の保育士が一斉に園を病めるように言い出します。

「園長先生、私達、今月末で辞めさせてもらいます、前の園長の時から考えていたんです。私達、もう限界です。」

その後、正助は栗田を気に掛けます。

「栗田先生」

「小原先生、済みません。この園は私達、現場の意見、何一つ聞いてくれないから」

その夜。

「正助君大変そうだね」

「いやーこれからもっともっと大変になりそうだよ」

「なんで?」

「うん、うちの保育園、同僚が半分近く退職しちゃって。新しい先生が来るまでパートの先生に来てもらうことになったんですが、正直、いつまで持つか」

「それよく聞く一斉退職じゃん」

一平からフォーピース保育園の状況を聞かされた真壁。

「ビッグチャンスじゃないか!お前その保育園で働けよ」

真壁は一平に保育ボランティアとして入り込み、園を立て直すように持ち掛けました。

「冗談だろ?俺が子供嫌いなの知ってんだろ?そもそも俺、保育の資格持ってないから」

「保育ボランティアなら子供の資格持ってなくても働けるだろ?」

「保育園で働いた経験はお前が選挙戦で子育て支援を訴える為に絶対に使える。ほら、ここに書ける実績になる。子供を利用しろ。保育園で働くお前の写真がここに載る。ここを見ろ」

「見える、俺が当選する姿がくっきり見える」

そこで、一平は保育園ボランティアを介し。

「大森です、最近までニュース番組でプロデューサーをしていました。保育業界の取材経験があります。子供が大好きで弟の子供の面倒を見ています」

「僕がフォローするので」

「小原先生がフォローするなら良いでしょう」

早速、子供達の前で明るく振舞う、一平。

「今日から新しい先生の代わりにボランティアで来る、小原先生のお兄さんの大森先生です」

「大森一平です。子供大好きなので宜しくお願いします」

「みんな、こんにちは、おっはー!」

「先生、何でニンジンはオレンジなの?」

「人参にはカロテンがあるからだよ」

「先生、ごはん多いよー」

「はい、どうぞ」

一平と違い、正助は子育てをしていることもあっててきぱきと対応します。

一平は子供達のお昼寝時間に、正助を気遣います。

「連絡帳、全員分書くの?」

「はい、うちの園では一人ずつ書くのが決まりになっていて」

「まじか、お昼も休めないじゃん。もう一人増やさないと無理ゲーすぎるでしょ」

「うーん正直なところ、子供達一人一人に合わせた保育をするためにももう少し増えてほしいんですが」

「なんで増やさないの?」

「うちの園も経営が厳しいみたいで」

そこで、新園長の鮫島に取り合ってみます。

「園長先生、保育士さんをもう少し増やすことって出来ませんか?足りてないと思うんですが」

「これから少子化でどんどん子供の数が減るのに先生を増やすのは簡単な事じゃないんです。」

「いやでも、現場の人手が足りてなくて、お昼の休憩も出来ないんですよ」

「昔はもっと大変でした。現場で工夫してもらわないと。そろそろお昼寝の時間終わりますよ」

「正面突破は無理か」

その後、一平は朝陽を迎えに行く途中で、佳代(山村紅葉)に遭遇。

「おばあちゃん荷物持ちますよ」

「年寄り扱いするんじゃないよ」

「どうみても年寄りじゃん」

「聞こえてるよ、昔から耳が良いんでね、有難う、はい飴ちゃん」

間もなく、今永都(冨永愛)に遭遇。

「最近なんでいい人ぶってるの」

「そんなんじゃないよ。さっきのおばあちゃん知ってる?」

「ああ、佳代さんね。おもちゃ屋さんだけど今は辞めてる」

「じゃあ時間あるんだ」

「あ、なんか悪いこと考えていたでしょ」

一平はその夜、佳代に会ったことで、作戦を考えます。

「正助君、人足りないって言ってたよね。手伝ってくれる人見つけた」

そして、佳代がボランティアに参加。

思ったよりもうまくいきます。

「大人が1人増えるだけで余裕ができるね」

「そうですね」

「前から聞こうと思っていたけどなんで保育士になろうと思ったの?こう言っちゃなんだけど自分の子供だけでいっぱいいっぱいにならない?」

「一平おじさん何になりたかったの?」

「ヒーローかな。多くの人に尊敬されて頼られる人。朝陽はなにになりたいの?」

「新幹線を運転する人」

「良いね。あれは遠くまで運んでくれる人。一平おじさんも乗せてくれる?」

「じゃあパパとお姉ちゃんとおじさん乗せてあげる」

ふと、正助は園の迎え時間に保護者から注意を受けました。

「小原先生、これこちらの保育園ですよね?うちの子が映ってます。それと、この先生、大森先生ですよね」

「申し訳ありません。厳しく注意して聞かせます」

正助は一平に初めて疑いの目を向けました。

「お帰り、遅かったね」

「一平さん、これ一平さんですよね?なんで保育園の写真勝手に投稿しているんですか?ひまりや朝陽の写真も。もう二度と保育園の写真は投稿しないで下さい」

子供達を温かく見守る、一平と佳代。

しかし、転んだ子供の湊の怪我の管理を怠っていたことで、湊の母から夜に電話がありました。

「もしもし、うちの子、今日、ボランティアのおばあちゃんに追いかけられて転んだって言うんですよ。病院に行ったら捻挫してました。そんな報告受けてないんですけど」

「申し訳御座いません。厳しく言って聞かせます」

翌朝、一平と佳代は、鮫島から厳しく注意を受けました。

「困りますよ!きちんと報告してもらわないと!」

「いや、報告する程の怪我じゃないよ。」

「湊君、昨日園庭で転んで怪我をしたのに佳代さんが隠していたんです。」

「隠していたわけじゃないよ。傷も出来てなかったし、大した怪我じゃなかったよ」

「俺もその場に一緒にいましたけど、大した怪我では…」

「病院に行ったら捻挫していたそうです!保護者の方にきちんと報告しないと。お2人とも今日のところはお帰り下さい」

そんななか、正助が一人、謝りました。

「申し訳御座いません。今後気を付けます」

しかし、鮫島の怒りは収まりません。

「私は最初から反対だったんです!地域の良く分からないボランティアを入れるのは。もう大森さん、佳代さんには辞めてもらいます!」

「それではまた人手が足りなくなります!」

真っ先に反論する、千鶴子。

しかし、鮫島は頑固で折れません。

「小原先生の提案を受け入れたせいで、こんな大問題になったんです。今いる人で何とかやってください」

「すみませんでした」

その頃、一平は真壁にも厳しく注意されました。

「保育園を追い出されるどころかたった3日で追い出されるなんて、

「政治家なんて1を10にして話す仕事だろ?たった数日でも一斉退職に苦しむ保育園を救ったって書いたって間違いじゃないだろ?」

「それは1を1万にしてるんだよ!いいか?政治家っていうのは過去を追求されやすい職業だ。あとでなんと言われるか」

「ああ、分かってる!分かってる!後で頭下げて戻るよ」

真壁に説教され、モヤモヤした気持ちと焦りが残る一平なのでした。

保育園では、正助が千鶴子から退職を考えている話を切り出されていました。

千鶴子は正助に問いかけます。

「小原先生、私も辞めます。鮫島先生は現場で働くへのリスペクトがないんです。どうしてここにこだわるんですか?」

ベテラン保育士の千鶴子(伊勢志摩)の言葉に返す言葉がない、一平。

商店街で、一平は大河と母親、加奈子に遭遇。

「一平先生なんで今日、お休みしたの?」

「一平先生、小原先生がいることで毎日楽しく通えるようになってたんです。保育士さんがころころ変わるのでうちも転園を考えています、安心して子供預けられないんで」

一平はその夜、都に相談。

「子供ってめっちゃ面白いよね。なんでレンコンって穴が開くのって聞かれて考えたことなかったな。なんかあった?言ったらすっきりするかもしれないよ」

「正助君に迷惑かけちゃって」

「どんな迷惑?謝らないの?」

「謝りたい」

「珍しく本気で反省してるじゃん。いつもの一平さんなら適当に言い訳してたでしょ。本当に反省していたら謝り方とかそういうの忘れて、自分の気持ち正直に伝えてみたら?謝るってそういうことでしょ」

「パパ、一平おじさん疲れちゃったのかな。パパの分までサポートするって頑張ってたんだ。ねぇお姉ちゃん?」

「うん、まぁね」

朝陽とひまりから一平の影の努力を知った、正助。

洗濯物を畳む正助に謝る、一平。

「正助君、迷惑かけてごめん。俺、子供達を見守っていればいいって思ってた。昔、保育園の先生にヒーローになりたいって言ってた。保育園の先生だけは素晴らしい夢だね、一平君きっとなれるよって言われてその言葉がめちゃくちゃ嬉しかった。保育園は子供の居場所で保育士はその未来を支える存在なんだって。だから守りたいんだ子供達の第二の居場所。正助君たちが子供達と向き合える環境を作るために一つ策がある。労働環境の改善に取り組む人たちを取材したことがあってね。」

翌朝。

正助は鮫島に頼みます。

「園長先生、もっと保育士を増やしてほしいんです。もっと子供達と向き合う保育がしたいんです。その為に現場のICT化、そして保育士の数をもっと増やしてほしいんです。」

「無理ですね、ICT化するにもお金がかかりますし、保育士を増やせるほどの余裕もありません」

そこで、一平と大森は、保護者達にビラを配ります。

「保育園を良くするためにご協力いただきたいんです」

「保育士の方々はきちんとユニオンにも加入し、園長に交渉したんですが改善されなかったんです。」

大河の母にビラを配り、捻挫をした湊の母に謝りに行く一平と正助。

「先日は私の不注意で大変申し訳御座いませんでした。」

「本日は今後の保育園の方針にご協力いただきたくて」

夜には保護者達を集めて、保護者会を開きました。

「皆様本日はお忙しいなかお集まりいただきまして有難う御座いました。そしてまずは心よりお詫び申し上げます。保育士の退職が相次ぎ、皆様にご心配をおかけしてしまったこと本当に申し訳御座いません。」

「正直、フォーピース保育園にはこれ以上、子供を預ける気にはなりません」

「保育士さんがこんなに辞めるのは普通じゃありませんよね」

「安心して子供を預けられない」

ここで、正助は保護者達に納得いく説明をします。

「皆さんの仰る通りです。労働環境が悪い為に先生達がみんな限界を迎えている。その結果、退職が続いていると思います。」

次に一平も説明します。

「実際にボランティアをするなかで痛感しました。子供達と一緒に遊びながら、泣いている子どもにも寄り添う。さらに親御さん達の連絡帳や事務作業までこなす。忙しい日常の中で先生たちは子供を一人一人に目を向けようと努力していらっしゃる。でも時間が足りない。人手が足りない、それが現実です。」

「子供一人一人と向き合いたいのに余裕がありません。でもその影響を受けるのは大切な子供達なんです。例えば大河くん、大河くんは画用紙一杯に夢を描く芸術家です。ですが僕達が忙しすぎて、その絵を描かせてあげられなかったらどうでしょうか?その結果、大河君の中にある大切な可能性を見逃してしまうことになってしまいます。芽衣さんはどうでしょうか?芽衣さんはおままごとが大好きで、今日は先生がお父さん役ねって誘ってくれます。でも先生達が遊びに加わる事が出来なくなったらどうでしょうか?芽衣さんが学ぶはずだった想像力や社会性は奪われていきます。そして湊君、湊君はやっと折り紙が大好きでやっと兎作れるようになりました。ですがその挑戦を見てくれる人がいなかったら湊くんが感じるはずだった自信や達成感は消えていってしまいます」

「どうしたら状況は変わるんですか?」と港の母。

「煩雑な事務作業や手書きの連絡帳、それらを効率化するだけで先生達は子供達ともっと向き合える筈なんです。しかし現状、現場の声が届かず必要な改善が進んでいません。そこで先生達は最後の手段として、僕達の時間が割き、そこで僕達はストライキを予定しています。」

「ですが、ストライキをしている間も僕達は子供達を別の場所で預かるつもりです。」

「ストライキを行うことで一時的な混乱を招くことがあります。それでもここで声を上げなければ子供達の未来を守れない。そしてこのこのストライキは何かを壊すためのものではありません。子供達の未来を守るための闘いなんです。保護者の皆様の支えが必要なんです。皆さんどうか力を貸して下さい!」

翌朝。

「一平さん僕最初からあきらめてました。一平さんと一緒にいて気付きました声を上げたら何か変わるかもって」

その後、大河の親が小原家を訪ねてきました。

「現場の先生の力に協力します」

そこで、子供達を小原家に集めた一平と正助。

「今日はやることをみんなで決めましょう」

「僕、運動会やりたい」

「走るのやだ」

「私も」

「じゃあみんなで楽しめるものをしましょう」

「僕やりたい」

「私、やりたい」

「じゃあ今日は、佐那さんとすばるくんね」

「みんななにやりたいですか?」

「折り紙したい」

「おままごと大会したい」

「僕はやりたくない。みんなで大きな絵を描いてみたい!」

そこで、退職した鶴子と栗田にも協力してもらい、体育館で子供達の好きな事を取り入れた保育を開始。

最後はみんなで大きな画用紙に絵を描く企画を取り入れました。

「子供をただ見るだけでなく、ひとりひとりと向き合える」

途中で参加した、今永都も画材を持ってきて、手伝います。

「あの人ほんと周りを巻き込む。いつもめちゃくちゃだけど何かを変える力がある。まぁ基本的には最低な人なんだけどね」

体育館での保育の様子を見ていた鮫島。

「園長先生、改めてお願いします。あの、英語教育やプログラミング教育が大事なのは分かります。ただそれよりも今は、保育士の数を配置基準のせめて1.5倍にして子供達一人一人と余裕をもって向き合う事って出来ませんか?」

「簡単にはできないと言いましたよね?」

「分かってます、一歩ずつでいいからやってみませんか?改善して例えば、連絡帳を写真にしてアプリに保護者全員に送ります。ICT化をして現場の働き方を改善します。先生方とも話して改善案をまとめましたので。済みません、お願いします。業務を少なくし、保育士が子供達と向き合う時間を増やします。そのうえでさらに保育士を増やして、時間的な余裕を確保したいです。先生が増えれば集団保育だけでなく、子供達一人一人の興味に合わせた保育ができます。一人一人の好きにきちんと答えてあげられる、そういう保育がしたいんです。」

「現場の保育士を増やしてそのコストに会うだけのメリットが園にはあるんですか?」

「保護者の方々の要望も取り入れています。今の保護者さん達は転園を考えています。きちんとした体制が整えるなら弟さんや妹さんをフォーピース保育園に預けると約束してくれました。フォーピース保育園は鮫島さんの園でもあります。鮫島さんの大事にしている集団行動もルールや協調性を学ぶために大切なことだと理解しています。みんなで理想の保育園を話ながら作りたいんです。」

「私の理想は保護者の方に選ばれる保育園です。小原先生の提案で、子供達が集まりますか?今すぐにこれをすべて改善する事は難しいです。まずは現場の書類業務の負担を減らしましょう。手書きの連絡帳、保育計画をパソコンで作成出来るように改善します。保育士も増やせるように努力します。あなたの為じゃありませんから。小原先生の提案のほうが子供達が集まる。そう思っただけです」

保育園の仕事が終わり、真壁に近況報告する、一平。

「子ども食堂も成功して、政策として売ったらレル実績が出来たな。保育園の大ピンチを救ったお前の話を聞いて黒岩先生褒めてたぞ」

「俺も俺のこと褒めてやりたいぐらいだよ。首になった立場からよく掘り返せたよな」

「ピンチに強いというのは政治家にとって大切な資質だ。」

「この調子でどんなピンチも乗り切って必ず当選してやる」

正助はその頃、家で掃除をしていました。

そこでゴミ箱の中から一平が選挙に当選しようとしているチラシを見ました。

「ただいま」

「一平さん、選挙に出るんですか?これって選挙に出る時に使う奴ですよね?保育園での勤務経験や、ひまりの不登校についても書かれています。もしかして選挙に出る為に僕達と暮らし始めたんですか?子供達のことを利用しようとしているんですか?ちゃんと答えて下さい」

「選挙に出るつもりなのは本当だけど」

「利用しようとしてるじゃないですか!ここに家族のことも書いてある!SNSも辞めてくれるように言いましたけど、消してないですよね!答えて下さい!一平さん」

日本一の最低男~私の家族はニセモノだった~5話感想・みどころ

本日のエピソードは、保育業界で働く視聴者の共感を得たのではないでしょうか。

人手不足で、保育士が足りていないことによって、子供達に向き合う時間もないこと、保育士が休憩時間すら心休まる時がない事。

そして、保育士が多忙で、子供の怪我の深刻性に気付けない事です。

今回、正助の保育園に新園長して赴任してきた、鮫島ふみこ。

演じるのは、姉の(故)中山美穂さんから、役を引き継いだ、妹の中山忍さん。

ステレオタイプなベテラン保育士で、連絡帳の手書きの強制や、現場の保育士だけで毎日を乗り越えることを重んじていましたね。

一平も正助も反論しにくい圧力がありましたが、根本では子供達を思っていることが伝わりました。

保護者に選ばれる園を作りたい彼女の方針は、令和の昨今では時代錯誤なところが多いですね。

一平と正助は子供達により向き合う保育を練り、大成功。

一平ってやっぱり最低になりきれない優しさが目立ちます。

選挙で当選するためになんでも利用しようと目論むものの、結局は根が優しい性分なのが周囲に良い意味でバレてしまいますよね。

都も言っていたように、いつの間にか周りを巻き込む才能が一平にはあると思います。

そしてラストは、一平が選挙の為に子供や家庭に寄り添おうとしていることが正助に発覚!

せっかく保育業務を通じてまた一つ家族になれそうな正助との間がギクシャクしてしまいました。

一平、最低男の化けの皮が剥がれたけど、どう挽回するか今後も楽しみな5話でした。

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