俺のスカート、どこ行った? 第4話
放送日:2019年5月
日本テレビ土曜ドラマ
第4話あらすじ
豪林館学園高校では2年生が様々なところで仕事をする職業体験が行われる。
のぶお(古田新太)や里見先生(白石麻衣)は探偵事務所での職業体験で、東条(道枝駿佑)や若林(長尾謙杜)とともに魚住探偵事務所へやってきた。
東条は最近、明智(永瀬廉)らと離れて、ぼっちでいることが多くなっていた。
工場には明智や駒井(堀家一希)らが体験に来ていたが、工場長に生徒達は邪魔者扱いされて全く仕事を体験させてもらえないでいた。
納得出来ない明智達は工場長と言い合いになり、勝手に帰ってきてしまう。
そんな中、魚住探偵事務所の魚住(前野朋哉)の祖母・豆子は、食堂で食べきれない分を食べてくれた上に食事代金まで払ってくれた作業着の若い男性を探して欲しいということだった。
その探していた男性とは、工場に職業体験に来ていた2年3組の生徒・駒井だった。
人探しをしていたのぶお達が学校へ戻ると、工場長や明智達がモメている真っ最中だった。
散々若者の悪口を言う工場長に対して、ついにのぶおが「職業体験を受け入れた時点でわかっていたことだろう?」と言うも、まだ工場長は高圧的な態度でいた。
のぶおは床に額を何度も打ち付けて土下座をし、謝った。
「どれだけ時間をかけても伝えた方がいいのよ、感謝と反省は」とおばあちゃんが言った。
おばあちゃんもまた、駒井にお礼を言って払ってもらったお金を返す。
そんな光景に心を打たれた東条は、若林に「ごめん」と頭を下げる。
土下座をして頭を地面に打ち付けようとする東条に、若林は許すと言った。
職業体験!田中先生のツッコミが面白い
今回は職業体験をする話でしたが、最初から先生達のやり取りが面白くて笑わせてもらいました。
長井先生の「ダメです〜」「なしです〜」という返しも良かったし、最初はのぶおのことをよく思っていない長井先生が嫌だなと思っていましたが、徐々にそのキャラクターやのぶおのことを受け入れてくれている感じがとても好きになりました。
屋上でのお昼ご飯、相変わらず東条は明智と離れて行動してるようでお昼ご飯も一人なのかな?と思うと心苦しくなります。
誰もが経験したことのある学生時代、ひとりでお昼ご飯を食べるのが好きなんて人はいないはずです。
せっかく屋上に来たんだから、そのままのぶおや若林と一緒にお昼ご飯を食べるシーンがあっても良かったかな?と思いました。
おばあちゃんと食堂のシーンで、食べ切れないから・・・と残り物を他人にお裾分けするのは、申し訳ないですが嫌な方も多いかと思ってしまいました。
探偵事務所で職業体験をすることになったのぶお達、里見先生もなかなか毒舌キャラで良かったです。
「私、ワクワクするとこうなるんです」「ワクワクさせないようにします〜」のところとか、田中先生のツッコミがとにかく面白くて最高でした。
探偵事務所が暇すぎて生徒達の言葉に「こら〜」とツッコむところなんて、何度もリピートして観させてもらいました。
桐山漣さんは仮面ライダー出身でイケメンなのに、まだあまり知名度も高くないところが残念だなと思っています。
このドラマをきっかけに、もっと知名度が上がってくれれば良いなと期待しています。
リアルにウザイ工場長に腹が立つ!
探偵事務所の職業体験の方は暇だけど楽しそうな感じではありましたが、工場の職業体験ではとっても腹の立つ工場長が出てきました。
うまくできない駒井に、工場長が怒って見学だけでいいなんてことを話していましたが、職業体験に来ているんだから仕事ができないとかわからなくて戸惑ってしまうのは当たり前のことで、それを踏まえた上で職業体験を受け入れたはずなのになと疑問を感じました。
相手が高校生だからなのか上から目線の言い方で話しているのを見て、いつもは嫌な奴の明智が怒るのも仕方ないほどでした。
明智は今のところ嫌な印象ばかりなんですが、もしかして友達想いの良い奴なのかもしれません。
工場長は「これだから若い奴は・・・」と言っているのに対しても、これは言いたくもなるだろうと感じました。
確かにすぐに反抗的な態度や言葉を発したのは、やはり職業体験をさせてもらっている身でいけないことなんだと思います。
でも、工場長も大人として、人の上に立つ人間としてあまり全うではないかなと思いました。
里見先生の前回ののぶおに対する恋心が芽生えたのか?もしかして、のぶおにお母さんのような母性を感じて懐かしく思ったのか?と色々考えました。
今回はおいなり返しで嬉しそうな表情をしていたし、やはり恋愛感情がある展開になるのかなと予想しています。
土下座シーンに感動
川崎が「お礼を言うためだけにわざわざ人を探すのか」とおばあちゃんに話していましたが、そのあとのおばあちゃんの言葉がとても印象的でした。
「ありがとうとごめんねが言える人はうまく生き残れるもんよ」って、確かにそうかもしれないって思いました。
心の中で「ありがとう」「ごめんね」と思っているだけでは伝わらないし、それでは誤解されてしまうこともあるでしょう。
わざわざ探してまで・・・と思うかもしれませんが、それでもお礼が言えないって心残りになってしまうと思うんです。
普通に話しかけてきた東条に対して、若林が「なんで普通に喋りかけられるの」って冷たく放った時は衝撃的でした。
東条を心配するような表情を見せていたから、逆にひとりになった東条を助けてあげるのかなと思っていました。
でも、これはリアルな反応だと思いますし、簡単に許しちゃいけないようにも思います。
学校にて、のぶおが工場長にビシッと言ってやったシーンはすごくスッキリしました。
下手に出て謝るところは謝る、けど言うことはしっかり言うっていうのが素敵です。
あれであのまま土下座だけで終わってしまったら、モヤモヤしてしまうところでした。
土下座のシーンはなんだか感動して、涙が出るほどでした。
人のために謝るって悪いもんじゃないなと思わせてくれるシーンでした。
東条と若林の友情
東条が若林に謝る、土下座して頭を打ち付けようとするのは間違いでしたが、人の感情としてはすごく正しいと思いました。
東条が「じゃあ」はないだろ、って言っていましたが、そのあとの「一緒にタピる?」はひとりぼっちの東条に若林から言ってあげてほしかった台詞でした。
これをきっかけに東条にはのぶおや田中先生とも仲良くなってもらいたいですし、一緒に楽しくお昼ご飯を食べているシーンを観て安心したいです。
それにしても、このまま最終回まで明智と東条は和解しない展開なのでしょうか?
明智の涙の理由とかのぶおが薬を飲んでいた件についても疑問で、伏線を出したならもっとテンポよく回収していってもらわないといつまでもモヤモヤが残ってしまうなと次週に期待しています。