PICU3話あらすじネタバレ
朝、入院患者の子供たちの為に戦隊ものをDVDに焼いていた志子田。
母、南(大竹しのぶ)から湿布を貼ってほしいと頼まれ、対応。
志子田は患者の一人、理玖にDVDを渡しますが、配信世代な今どきの子供な理玖はDVDを知りませんでした。
志子田武四郎(吉沢亮)の元へ網走総合病院で救命医をしている矢野悠太(高杉真宙)から電話がありました。
その際、彼から不穏な様子を感じ取った志子田ですが、矢野は「何でもない」と言って電話を切ります。
そんな悠太の元に、杉本亮平(結城滉星)の息子、杉本淳之介(松野晃士)がトラックにはねられ、搬送。
戦隊もののおもちゃを持ちながら道を歩いていた矢先の事故。
彼は大腿部骨折他、第4肋骨と第5肋骨が折れ、肺を損傷している可能性もありました。
外科医がオペ中だったので、淳之介は設備の整った大きな病院へ搬送しようと決断。
濃霧がひどく、釧路までヘリコプターを飛ばせないとの知らせが入りました。
悠太はこのまま救急車で向かおうとしますが、山あいの道を進むので、3時間経過すると言われてしまいました。
今、救急車で網走にいる悠太と志子田は、ドクタージェットの要請を植野(安田顕)に頼みますが、5時間かかるとのこと。
そこで、丘珠病院で受け入れる為、防災ヘリを使うことに。
血圧低下で輸血が必要な淳之介は、緊張性気胸の状態に。
さらに心肺停止になりましたが、何とか心臓マッサージをして心拍数が回復。
淳之介の容態を見て、右肺を全摘出したほうが良いとの判断が。
淳之介は理玖の隣のベッドに寝て、入院。
理玖は搬送されてきた当時の大やけどの傷も修復し、意識もはっきりして話せるようになりました。
淳之介の手に好きな戦隊もののシールが貼ってあるのを見た理玖は、淳之介が話せるようになったら、喋りたいと話しました。
さらに、淳之介の父、亮平は28歳にして、新生児と2歳の子供の世話に追われ、長男の淳之介にかまってやれない状況です。
「下の子がまだ幼くて、後で行くから、一人で遊んでいてって言ったせいで・・・あの子、きっと怒っていたんだろうな、この家の子でいるのが嫌になったのかも。」
妻はいるものの、淳之介の事をちゃんと見てやれなかったことを悔やむ、亮平。
一人きりになった時に起きてしまった不運な事故に、亮平は自分を責めます。
志子田は、植野に子供の命が助かったとしてもその後が重要な深刻さを痛感したことを告げます。
植野はそんな彼の成長を身近で見守ります。
悠太は携帯に職場からの不在着信がきて、病院に戻ろうとします。
志子田は夜も遅いし、悠太の服が淳之介の血で汚れたので、家に泊まるように促すのでした。
志子田の家で、妊婦で幼馴染の桃子(生田絵梨花)や、河本(菅野莉央)らとジェンガや夕飯を囲むなど、リフレッシュする、悠太。
その頃、綿貫(木村文乃)や、救急科科長の渡辺(野間口徹)から皮肉を言われます。
綿貫は、綿貫の元夫の上司で、彼が仕事を辞めたことを告げました。
綿貫と渡辺はどうやら綿貫が今闘う「裁判」で深い因縁関係にあるようです。
「君が問題を起こしたから元旦那さんもうちの病院を辞めたんだ。この丘珠病院にある医療機器だって君が存続できたとしてもどうなるかな」
渡辺が去ってから、淳之介に一生懸命話しかける理玖。
大火傷が何とか回復し、普通に話せるようになった理玖は、淳之介と友達になりたがっていました。
そんな2人を理玖の母、(紺野まひる)と、淳之介の父、亮平(結城滉星)。
亮平は全部の右肺を摘出を葛藤。
やはり志子田は全部摘出は淳之介の為になるのか悩み、意見してしまいました。
それでも植野や浮田(正名僕蔵)は肺の温存をそれでも拒みます。
7年前、淳之介と同じ状況の男の子を担当した時、植野は肺の温存を考えていました。
その子は植野の髭がかっこいいと言ってニヤリと笑う程、回復したように見えました。
しかし、彼は術後管理中、容態が急変して亡くなったのです。
植野は肺の温存には24時間体制の必要さ、人手不足を痛感。
植野の過去のトラウマを聞いた志子田は、術後管理を安全に行えるように自分に3日間だけ時間をくれるよう、頭を下げました。
あちこちの病院に電話をして、協力を求めますが、どこも断られてしまいました。
植野に頭をもう一度下げて頼みますが、彼は首を縦に振りません。
淳之介の人生に影響を及ぼす、彼は後何十年も生きるのに、肺の全部摘出を本当にしていいのかと問いかける、志子田。
実は、植野もできれば署名が集まることを期待しました。
諦めかけていたその時、志子田を見かねて、東上(中尾明慶)、今成(甲本雅裕)羽生(高梨臨)、鈴木(松尾論)、浮田(正銘僕蔵)、が集まってくれました。
PICUの人材が一丸となり、淳之介をサポート。
おかげで自発呼吸ができるようになった淳之介。
亮平は妻からの手紙や、理玖の励ましも淳之介に伝えました。
淳之介が出て行ったのは、父の亮平にブレスレットを作りたかったとのこと。
ブレスレットを作る為に、歩きまわって廃工場まで歩き、そこから事故に遭いました。
「僕、パパと闘いごっこがしたかったんだ。戦隊ヒーローのブレスレット、僕のはあるけどパパのはないから。隣のお友達の声も聞こえたよ」
淳之介には理玖の声が届いていたのです。
京子は志子田の影の努力を知り、彼にDVDと息子の理玖の回復に、礼を告げるのでした。
その頃、綿貫は渡辺との裁判で本格的に闘おうとしていました。
PICU3話感想・みどころ
子供の命の重みを今日も痛感するエピソードでしたね。
搬送されてきた淳之介は一刻も争う状況でしたが、志子田の掛け合いと努力で助かって良かった。
子供の肺の温存、術後管理体制の厳しさが伝わり、植野が淳之介の右の肺を全部摘出したほうが彼の命を繋ぐことができると判断したのも無理はないと思います。
過去に淳之介と同じ症状の子供が、会話ができるほど回復したのにもかかわらず、術後管理中に人材不足で亡くなる…。
植野の髭をかっこいいと興奮する無邪気で可愛いあの子を思うと、植野が頑なに、温存を提案する志子田の意見に頷かないのがわかります。
2話に登場した理玖との幼い友情も微笑ましく、病気に負けないように闘う様子に胸打たれました。
今日も、ただただ、子供が無事でいてほしいと願わざるをえませんでしたね。
子供の命だけじゃなく、綿貫の闇に包まれた過去も露見。
渡辺(野間口徹)は綿貫の元夫の職場の上司、しかも、裁判中。
1話で子供を授かった時はあんなにキラキラした笑顔を浮かべていたのが、ロボット人間のように頑なに周囲に心を閉ざしたような彼女の秘密に次回は迫ります。