桜の塔2話あらすじネタバレ
銀行強盗事件で手柄を立てた警視庁捜査共助課の理事官、上條漣(玉木宏)。
2016年、爽は道場で待ち構えていました。
爽は漣の過去に触れ、それが漣の癪に障り、彼から投げ飛ばされたことから、仕返しに柔道の技で投げ飛ばしました。
同期である警備部所属の新垣広海(馬場徹)と警務部所属の駒道忠(渡辺大知)と共に、警視正への昇進候補にも選ばれます。
だが、警視庁のポストの空きは、2人分・・・。
漣の上司である刑事部長、千堂大善(椎名桔平)、警備部部長、権藤秀夫(吉田鋼太郎)、警務部部長、吉永(光石研)は警視総監、荒牧雄彦(段田安則)に推薦すべき人物を絞るため、会議を開くが、いつしか派閥争いの小競り合いに発展し、話し合いは難航・・・。
しかし、投票者の半数は吉永率いる「東大派」、権藤率いる「薩摩派」の2派閥に所属する者で占められていました。
権藤、吉永、荒牧の間で、売り言葉に買い言葉で対抗心を燃やす3人。
荒牧は、「1週間後に投票で決める」と前代未聞の提案をしてきました。
「外様派」な千堂の下にいる上條は極めて不利な立場にあります。
1日おきに女性が矢で狙われる事件が発生するものの、負傷者はゼロ。
被害者たちはPTSDになるほど卑劣な犯行であることも明らかになりました。
犯行時間がバラバラで、犯人逮捕が厳しいと伝える上條。
この事件の捜査と連続通り魔事件の指揮を担当することに。
元警察官で父(岡部たかし)の同僚だった刈谷(橋本じゅん)に協力を頼みます。
それでも、上條は野心を燃やし、通り魔事件が社会的に大きな反響を呼べば、捜査指揮をとる自分の評価も上がるとにらみ、静かなる闘争心を募らせていきます。
そんななか、動画サイトでは、「Mr予言者」(渡邊豪太)が5件目の通り魔事件を予想し、犯行現場に遭遇するところまで配信したことで、再び世間の注目を集めます。
お笑い芸人を目指していたMr預言者ですが、失敗し、「ふゅーちゅーばー」に転身。
富樫はMr予言者の動画を発見し、捜査会議の際に事件の様子をアップした彼のことをみんなに伝えました。
Mr予言者を訪問した富樫と爽ですが、Mr予言者は自分が疑われていることを察知し、自分は犯行に加担しておらず、仲間の撮影者もいると証言。
しかし、Mr予言者は2人が去った後、事件現場の様子を教えてほしいと「情報屋」に連絡。
その情報屋は、漣でした。
犯人及び事件の法則を分析し終えていた漣が裏で仕組んだパフォーマンスだったのです。
そうとは知らず、警視庁刑事部捜査一課の主任、水樹爽(広末涼子)は捜査を続行。
一方、犯人に殺意がないと確信した漣は自らの野望を優先して、さらに反響を大きくしようとする画策。
協力者の刈谷や、漣の行動を知っているバーのママ、志歩(高岡早紀)も漣が暴走して周りが見えなくならないようにと注意します。
犯人を泳がせながら、Mr予言者を利用して、世間を騒がせる事件に発展させ、手柄を立てることで昇進への野望を燃やす漣。
ところがその矢先、上條も予想しなかった事態が起こります。
犯人は公園にいた幼い男の子を狙い、母親を動転させたのです。
その夜、権藤(吉田鋼太郎)、吉永(光石研)、荒牧(馬場徹)はキャバクラを楽しみ、「薩摩派」「東大派」「外様派」を知らないキャバ嬢の明深(井本彩花)に説明。
3人は派閥争いの件を話し、自分達が如何に優秀かをひけらかしていました。
翌日、爽(広末涼子)は以前の銀行強盗事件で服役している蒲生(森崎ウィン)から、自分が罪を犯した当時、連絡をとっていた相手からこの警察内にいる誰かの声がしたという証言を受け、漣だと勘づきます。
帰り道、複雑な心境を抱く爽。
漣は同じタイミングで、爽から「今の漣は、お父さんに立派な警察官として働いていると自信をもって言える」と言われ、また心を刺激されます。
ふと、父、勇仁(岡部たかし)が仕事で関わっている時に、何らかのトラブルに巻き込まれ、泥酔して荒れていたことを思い出しました。
勇仁はトラブルで、精神的に追い詰められていました。
幼い漣が呑み過ぎる父を注意すると、勇仁は漣を怒って突き飛ばしてしまいます。
とっさに自分が我が子にしたことを顧みた勇仁は漣を抱きしめながら謝りました。
そして、気が付けば、漣自身も父と同じようにお酒を飲み、気を紛らわそうとしていました。
翌日、爽、牧園(関智一)、轟(駒木根隆介)は、Mr予言者がまた事件が起きると動画で騒動を起こしている姿に遭遇。
犯人は厚川という男だと特定し、次の犯行予告とその場所を訴えて聴衆の注目を集めていました。
漣は、星座の関連性から犯人は日中に犯行に及んでいた行動を突き止め、次の犯行場所は斜め向かいの空き家であると爽に報告。
予想が外れたMr予言者はショックを受けます。
そして、その家で厚川という男を逮捕。
Mr予言者に遭遇した際には、「なんでここが次の犯行場所だと分かったの」と追及。
「あいつが言ったんだ・・・次の犯行場所はここだって」その「彼奴」とは漣のことを意味していて、爽は犯人逮捕に至ったものの、幼馴染の漣の裏工作にもやもやした気持ちを抱くのでした。
その夜、事件を見事に解決したことで、上條は千堂の自宅で、彼から昇進を約束されました。
またその際に、娘の優愛(仲里依紗)と結婚を前提に交際をしたいと申し出て、千堂の許可を得ます。
千堂は祝杯をあげると口にします。
千堂家を後にしてから爽に彼女の実家のラーメン屋に呼び出された上條。
爽は通り魔事件で、ふゅーちゅーばーのMr予言者がネットで「ばずりたい」という気持ちを利用し、出世の評価を得るために、最初から犯人が厚川だと知っていながら、手柄をたてたと指摘。
爽に対し、「憶測にすぎない」と店を後にしようとしたところ、信頼している幼馴染だからこそ、爽は刑事としてあるまじき行為を繰り返す漣の行動が許せません。
漣に銃をわざと突き付け、漣が今話した記録もボイスレコーダーに録り、このことを警視庁に伝えると脅します。
漣は元々、とても正義感があり、人の為に手を差し伸べる人間だったと話す爽。
それに対し、元々、自死してしまった父、勇仁が生前、「警察に殺される」と怯えていたこと、そして、警察のトップになり、見事に自分は黒く染まってしまったが、出世し、警察の膿を出すつもりで警察になったと本音を吐露する漣。
もしも、自分のことをなんとかしたいなら、自分を今持っている銃で楽にしてくれとこぼす漣・・・。
怒号を浴びせ、爽をわざと追い詰めますが、爽は最初から漣を撃つつもりはなく、空の弾が零れ落ちました。
漣が去ってから娘を心配する爽の父、鉄朗(小松和重)。
爽は大切な人だからこそ、漣を思い、助けることができなかったと後悔。
翌朝、Mr予言者が「面白い動画を撮影したかった」と言い、女性を刺した疑いで逮捕されました。
漣は父の事実を明らかにするため、警察を続け、プライベートでは優愛と正式に交際し、また新たな事件を追う事を決意。
桜の塔2話感想・みどころ
上條は父が「警察組織」に殺された、追い詰められた原因を探り、警察という組織のなかの「膿」を出し、そのためには不正をしてでも出世を目指す・・・なんて生きづらい生き方を自分で選んでいるんだろうという印象でした。
爽は漣の「善」の部分を知っているからこそ、元々の優しい性格だった彼に戻ってきてほしい、本来は周りを傷つけても、出世を目指すような人じゃなかったと訴えますが、上條漣自身が時が経過して、経験と共に価値観が変わったことを理解してほしいなとさえ思います。
シングルファザーの家庭で育てられてきた漣は、幼い頃、父が仕事熱心で、自分を懸命に育ててくれたことを思い、悔しくてやりきれないのでしょう。
漣は強盗事件で脚を負傷した女性のことなど弱者の痛みに敏感であるところは変わっていないです。
Mr予言者を演じた、ゲストの渡邉豪太さんの怪演が凄かったです。
優しい顔つきで、他の作品では子供思いの父親役など、爽やかな役が多いので今回のキャスティングは意外だなと思いました。
架空の動画配信者、Mr予言者はかなりひねくれていましたね。
漣に都合の良いように踊らされている様子は、無様でしたが。
汚職警察ギリギリのことをしている漣ですが、彼のちょっと「普通」とズレた警察人生は、最終的に父、勇仁の真実を暴き、どんな結果をもたらすのか放送が今後も楽しみだと思う2話でした。