桜の塔5話あらすじネタバレ
漣(玉木宏)は父の葬儀のことを思い出していました。
葬儀にて、幼少の頃(小林優二)、週刊誌の相澤(松田賢二)に声を掛けられた漣。
「君のお父さんは立派な人だったけど警察官としては三流だった。その事実が知りたければお父さんと同じ道をたどればいい」と嫌味を言われたことがありました。
爽(広末涼子)もその場にいて、千堂に嫌味を言われる漣をフォロー。
今から23年前に、警視庁で幅を利かせる「薩摩派」の派閥の幹部が中心となり、組織ぐるみで行っていた押収品の銃の横流し事件。
漣に勇仁のことを追求された千堂は、卑劣な脅しをかけて、自殺へ勇仁を誘導した事実を認めます。
千堂は不気味なまでの自信をにじませ、「俺はお前ごときが倒せる相手じゃない」と強気な姿勢です。
前途を絶たれ、怒りと悔しさに震える漣ですが、彼は察知します。
狡猾な千堂だからこそ、他の事件でも不正行為や汚職に手を染めていると睨み、殺された父の復讐を誓います。
「告発したければすればいい」と脅し、子供だった漣が、父のことで後々苦労することをわかって、漣の父、勇仁に自殺を交番で迫ったと告白する千堂。
冗談だと笑った千堂ですが、やがて彼は、話したことは全部、事実だと笑いながら話します。
しかし、映像は千堂だと特定が厳しい映像でした。
もう一台、現場には防犯カメラがあったことを思い出す銀之助(橋本じゅん)。
銀之助と漣、爽(広末涼子)は千堂が悪びれもせずに、漣の父を死に追いやり、高い地位にのさばり、被害者遺族の漣の心を踏みにじるような発言に怒りを隠しきれません。
漣は告発材料をあぶりだすべく、千堂らと次期警視総監のを争う「東大派」の吉永(光石研)に相談。
千堂の失脚を望みつつも、漣と手を組むのは危険だと判断した吉永は協力を拒否するのですが、ふと、独り言のように「5年前の傷害事件でなぜ犯人が捕まらないか違和感がある」と疑問を抱くのでした。
千堂に対し、勇仁が亡くなった時に千堂からもらったライターのことを口にした吉永ですが、千堂は他人事のように「同じようなライターはどこにでもある なぜ私をそんなに疑うのか?」と言い、吉永すらこれ以上、事実に踏み込むことはできません。
漣は一方で、千堂が指揮をとっていた5年前の犯人が捕まらない未解決事件について捜査を進めることに。
千堂の一人娘、優愛(仲里依紗)と婚約関係で、結婚を控える漣。
優愛と爽、富樫(岡田健史)、漣とバーベキューをして親交を深めます。
優愛を信用させて、漣の父の死の真相、千堂が過去に指揮をとった事件の真相を探ろう試みた爽と富樫。
しかし、優愛は漣と仲が良い爽に、「幼馴染とかこつけて漣に好意があるのでは?」と疑い、食事シーンが嫌な空気が漂います。
爽は、「私は若い男が好きで、漣は眼中にない」ときっぱり優愛に伝えました。
場の空気が爽の対応で和やかになり、バーベキュー大会は終わります。
優愛はその夜、漣に「くだらない嫉妬をしてごめん、爽も結婚式に呼ぼう。パパが結婚式の参列者が気になっている」と言い、家庭では空気を明るく変え、反省。
そこで、漣は5年前の勇仁が解決できなかった千堂が指揮をとっていた事件のことを探るため、優愛に千堂家が使っていた車のことを訪ねます。
当然、優愛は何かを感じ、聞かれたくないような態度をとるのでした。
漣は銀次郎と志歩(高岡早紀)と作戦を立てることに。
過去の事件と、勇仁が殺害された事件に関連性があるのでは?と疑う漣・銀次郎・志歩。
志歩の店に、行き、志歩や銀次郎・そして、漣の結託により、外様派を追い出された元刑事、佐久間が5年前の事件に関係していて、100万円の見舞金を持って被害者を訪ねたことがありました。
翌日、佐久間と接触した漣。
犯行現場にあった車は偽造車で、本当の車は千堂の車だったと佐久間は漣に話します。
さらに、漣は当時、少年時代、父の葬儀で声を掛けてきた記者、相澤に協力してもらい、千堂の悪事を暴く行動に出ることに。
漣は千堂を追い込むために動いていますが、新人時代、千堂を信頼していた若かりし頃を思い出しました。
しかし、千堂が人を傷つけ、権威を振りかざして、漣の父を自殺に追い込んだ卑劣な行動や過去の数々を暴き、千堂を破滅に追いやることをさらに決意。
漣が千堂と対立していることや、漣が勇仁の復讐をするために動いている様子を気に掛ける、馳(渡辺大知)や、悪態をつきながらも心配している新垣(馬場徹)の心配をよそに、漣は千堂を告発することに。
5年前、見知らぬ男、鬼嶋が車に乗って一人でいる優愛に声を掛け、優愛は男に襲われそうになりますが、優愛は鬼嶋を突き飛ばし、男は亡くなりました。
千堂は父として、警察の力を活かし、優愛を守るために事件を隠ぺいしていたのです。
これが5年前の未解決事件の真相でした。
漣は優愛に事件のことを追求し、「俺がお前を守る・・・優愛は罪を償うと言っていた」と漣に話します。
千堂は漣が自分を告発すると言った会話の内容を録音しているか確認したり、記者の相澤に対し、シャブをやっている俳優のネタを提供する代わりに、5年前の事件の真相について記事にすることを無しにすることを電話で連絡。
漣は相澤の寝返りに失望。
佐久間も、漣と離れてから改心してはいなく、漣の味方ではなくて、千堂の協力者でした。
さらに、志歩も、千堂に難病の母を治療するための支援を受けていて、漣の味方のふりをしている千堂側の人間だったのです。
千堂は漣をさらに、精神的に追い込みます。
「父の勇仁は、お前に遺言を言ってから、死んだ」と高笑いします。
さらに、漣が昔から千堂に憧れていた部分も新人時代はあった、それなのになぜ、父を・・・と涙ながらに訴えても、千堂は冷酷な態度を変えません。
千堂は漣だって過去に権力を利用して這い上がってきたと指摘。
たとえば「ガキに銀行を襲撃させたこともあった」と過去の漣の失態について口にします。
千堂はここで、漣を警視庁の座から引きずり下ろしたいところだけど、優愛を支えてくれることに免じて、5年前の事件の真相を漣が握り、自分を脅迫したことについては黙秘し、もみ消すことにすると話します。
漣は千堂が何かと自分の行動を先読みして、精神的に相手を追い込むやり口や、千堂の悪事を警察を含め、世の中に暴けない苦悩に激しい怒りと悔しさを痛感。
爽の実家の中華料理店へ行き、そこで、彼女にその悔しさを言葉足らずに伝えます。
爽はこれ以上、漣が苦しむ姿を見たくないと言って、漣を後ろからハグして慰めるのでした。
漣は後日、新たな決意を固め、今までの「上条漣」としての考えや行動を切り捨て、なんと、優愛と結婚。
第2の父の汚名を晴らすための新章が始まろうとしていました。
次週、結婚した漣の新たなる黒い目論見が次々と明るみになる!
桜の塔5話感想・みどころ
千堂が最恐で強すぎて、おまけに歯が立たないんです!
漣が作戦を立てて、仲間の銀次郎(橋本じゅん)や、志歩(高岡早紀)らに協力を求めるものの、志歩は彼女自身の母の難病治療のため、千堂に援助を受けていて、最初から漣の味方じゃなかったという衝撃の事実。
漣のことを気にかけつつも、母のことで弱みを握られている志歩の立場もしんどいですよ。
漣が本当にことごとく千堂に精神的に言葉や態度、さらには愛する父の命まで奪われても、まだ追い詰められ、ねちねちと警視庁での立場や、漣の過去を知った上で、非情な扱いを受けていて胸が詰まりました。
新人時代の漣が、元々は勇仁と同じ道に進み、警察官となった頃、一番に信頼を寄せ始めていた上司が千堂だったという切なすぎる事実。
千堂に対し、憧れを抱いていた初々しい漣は微笑ましかったですね。
「あなたに憧れ、あなたの存在が救い」とまで慕ってきた漣の心を靴で踏みつけるかのようにボロボロに追い詰めていく千堂の冷酷さが伝わりました。
漣の周りには、爽や、富樫などまだ、数少ない味方がいることが救いですね。
漣が勇仁の葬儀に参列していた時に声を掛けてきた記者、相澤。
大人になった漣は、千堂のことをネタにしてもらおうとするけれど、千堂にその行動を先読みされてて、歯がゆかったです。
漣と手を組むのかと思いきや、千堂が大物俳優がシャブをやっているネタを提供する代わりに、5年前の優愛が起こした正当防衛とはいえ、鬼嶋を殺した事件について記事にすることを慎む条件をあっさりのんだところは、私も見ていて悔しかったです。
相澤、なにあっさり懐柔されてるんだよ!と言いたくなります。
優愛のことを父として守る反面、出世のためなら人を傷つけても構わない千堂と、自分勝手で、父が望むまま、なんでも与えてくれた環境に育ち、漣に対しても、「かまってちゃん」な大人げない行動や発言を繰り返し、婚約者として漣を純粋に信じている部分もある優愛との温度差も、今後、見ごたえがあると感じました。
爽に嫉妬するほど、漣に関しては一途に想いを寄せている優愛、が事実を知った時、千堂とはまた違った波乱の「戦争」がぼっ発しそうで楽しみです。
優愛と結婚し、今までの「上篠漣」としての生き方を変え、別の方法で千堂への復讐、父、勇仁が自分に遺言を残しながら、千堂に強要されて亡くなった悲痛な無念を晴らすため、生まれ変わった漣のさらなる反撃に期待したい5話でした。