桜の塔3話あらすじネタバレ
警視庁捜査共助課理事官としての仕事が評価され、警視正に昇進が決まった上條漣(玉木宏)は警務部へ移動。
警務部部長の吉永晴樹(光石研)から警察内の不正を取り締まる警察中の警察と言われた監視官のポストを与えられ、警視庁捜査一課の主任、水樹爽(広末涼子)らが半月前に暴力団から押収した拳銃を横流しした主犯を秘密裏に探るように命じられます。
馳(渡辺大知)は上條のことを気に掛けていました。
その様子に、新垣(馬場徹)は馳に嫌味を言いますが、警察学校時代の過去の話をして少し、笑える空気に。
「東大派」派閥を率いる吉永が、「外様派」の刑事部長、千堂大善(椎名桔平)の息がかかった漣を抜擢した裏に、何か別の思惑が潜んでいる可能性が・・・。
警察官の身辺を隅々まで把握できる警務部には、上層部の弱みを探し出すまたとないチャンスが転がっているのも真実。
ふいに、千堂の娘、優愛が割って入ってきて、漣を父親がこき使うからデートがなかなかできないと愚痴をこぼします。
その割に外泊が多いと娘にチクりと言う千堂を漣は静かに見守るのでした。
密かに警視総監の座を狙う漣は吉永の信頼を得て、横流し事件の調査で成果アップを図る漣。
千堂からは「今のお前さん監察官の仕事は手に余る」と言われ、あまりのめり込まないよう忠告を受けました。
爽は轟、高杉、富樫(岡田健史)と雑談をかわしながら、昼食を食べ、業務にかかる前に漣と話しました。
漣は監察官の仕事をしている近況報告を爽に話し、拳銃を横流しした主犯は水樹班にいる可能性があり、爽に押収当時の流れを聞いた漣。
押収品保管倉庫に拳銃を届けた高杉賢剛(長谷川朝晴)と、轟啓一(駒木根隆介)のどちらかが怪しいと睨みます。
下手に動いて種難に勘繰られるのは得策ではないと考えた漣。
確実に犯人を逮捕するため、爽と協力し、罠を仕掛けますが、読み通りに事態は進みません。
横流しの事件の根底には「隠された何か」があると考えた漣は、警務部に所属する同期、馳道忠(渡辺大知)に事件に関連する資料の精査を頼みました。
上條を警務部にいれたことも「派閥争い」が関連していると指摘する権藤(吉田鋼太郎)と荒牧(段田安則)。
漣と爽は、爽の父、水樹鉄朗(小松和重)が経営している中華料理店で、拳銃横流し事件について作戦会議をします。
保管庫を調べたら拳銃に同じ形の偽物が紛れていることが発覚。
預ける前に銃をすり替えた可能性を示唆する漣。
轟と高杉を疑う漣に対し、2人の疑いを晴らすなら、爽が躍起になっているのではないかと指摘。
爽はむっとしますが、漣と共にヤクザの拳銃事件横流しの話し合いを続けます。
さらに漣は情報屋、刈谷銀次郎(橋本じゅん)と高級クラブのママ、志歩(高岡早紀)にも今回の件に協力してもらう相談をしました。
後日、拳銃が隠された人気のない廃墟に立ち入った爽ら水樹班は銃を発見。
漣は優愛と共にディナーをしていると、轟と高杉に銃の保管を任せると爽から電話が。
次に、漣は爽に、警視庁内でデスクに盗聴器を密かに仕掛けていたことを話し、一緒にその音声を聞きます。
そこで、外様の漣は自分の陰口を上層部から叩かれていることを知るのでした。
やがて、轟と高杉の疑惑は調査を進めて晴れますが、富樫がなんと2人の会話を立ち聞きしていました。
水樹と上條が交際しているのではないかという幼稚な噂が警視庁内で流れ、それを確認する為に後をつけていたと白状した富樫。
一方で、爽と漣は警察に内通者がいて、轟と高杉を巻き込んで利用しているのではないかと疑っていました。
轟と高杉本人は自分達が拳銃の横流し事件に関与していると疑われていることについて不満を警視庁内で、富樫に愚痴を吐いていました。
警視正への昇進を見送られ、精神のバランスを崩している彼は、なんとか平静を保ち、確認作業に取り掛かりますが、不審な様子に漣は気付きます。
漣は忙しくしている馳に、轟と高杉はやはり怪しいから調べてほしいと頼みます。
引き受けてくれますが、どこか張りつめていて緊張感のある彼を心配する漣。
お気に入りのお酒を少し馳に渡し、ここで彼と漣の父について話をします。
漣は父が弱くて、仕事人間で、警察の圧力に打ち勝つことができなかったとこぼします。
馳はそれに対し、漣の父は人のために一生懸命で強い人だとフォロー。
翌日、ヤクザに拳銃の件でお金の用意ができたか聞いたのは、なんと、高杉。
高杉はブツ(麻薬)を持っていて、ヤクザにお金と麻薬を手に持って、交換条件でやり取りしていました。
漣と爽が理由を問いただすと、警察として犯人を逮捕してもまた再犯を繰り返す人がいることに心身ともに警察の仕事をすることに疲れたと話した高杉。
借金を元々、抱えていて、その返済に充てる為に銃の横流しをしていたのでした。
さらに、富樫を抱き込んで利用し、以前、家宅捜査の時に押収した保管庫から、押収品の銃をすり替えて、横流しをしていた高杉。
高杉を拘束した直後、馳が精神的に不安定になり、漣に電話をしてきました。
馳は高杉に怪しい経歴があったことを話した上で、自死を仄めかす連絡をしてきました。
馳も仕事で、不正経理を働いており、さらに、裏金作りに吉永(光石研)に利用され、精神的に苦しくなって薬を飲みます。
漣は馳を救うため、警視庁に戻りますが、馳は倒れており、漣より先に新垣(馬場徹)が馳を救急搬送。
馳は大量の錠剤で服毒自殺を図ろうとしますが、なんとか一命を取り留めます。
次に、漣は吉永が馳を利用して、裏金作りと、架空請求書の書類を造らせ、不正経理を行わせていたことを指摘。
パソコンの不正経理のデータは吉永の味方の刑事2人に削除されていましたが、馳は自死トラブルを起こす以前に、漣の携帯にその証拠を送信していました。
漣は、荒牧が高杉の甥だったことで、御咎め処分が軽いこと、さらに、馳は被害者なのに不正経理をしたことから不利な立場にいることを吉永たちに言われ、納得がいきません。
さらに、漣が今回、監督不行き届きで、馳が自死未遂をすることになったので、漣にも責任があり、監察官として立場も不安定になると予告した千堂。
そして、今回の横流し事件でさらなる真相を突き止めた漣。
仕事終わりに、爽と警視庁を出た漣を怪しく見つめる優愛(仲里依紗)。
警察OBとして、高杉を裏で操る内通者がいると突き止めた漣。
高杉に銃の横流しのノウハウまでその人物は教えたのです。
それは果たして、漣の父にかつて元警察官の志歩か、刈谷か?!
来週、漣の父の死の真相とその警察内部の闇がさらに渦巻きます。
桜の塔3話感想・みどころ
警視庁での裏切り者は高杉(長谷川朝晴)でした。
おっとりしていて優しい駒木根が横流しの犯人だったりして・・・と推測しましたが、高杉だったとは。
それにしても高杉、警視総監の荒牧(段田安則)の甥っ子だからって処分が軽すぎるよ!
高杉の処分が退職で軽く、光石研さん演じる吉永の不正経理に無理やり加担させられていた馳が警視庁で不利な立場になるなんて可哀想すぎます。
それと、権藤、吉永、千堂の間での「派閥争い」が本当に呆れます。
3人共権力を握り、部下たちを思い通りの駒のようにしか思っていなくて、いい年層の大人が、誰が一番、警視庁内で逆らえない存在になるか競うなんて大人げないと思いました。
漣の父のことだってこの3人のうち誰かが絶対に「上の力」を活かしてもみ消ししてるに違いないですね。
千堂の娘、優愛は自由奔放で嫉妬深い!仲里依紗さんの可愛いけど、怒らせたら父の千堂を利用して漣の警視庁での居場所すらも奪いそうな危うくて怖い雰囲気にゾクゾクさせられます。
漣のことが好きで、漣の幼馴染で同僚の爽が仕事が終わって退勤するだけなのに、彼女が漣を見つめる目は父の千堂とはまた違ったただならぬ予感を感じさせました。
漣、気を付けて!と言いたくなります。
今回、高杉の件で内通者がいるという更なるラストが待ち受けていましたが、どちらも漣の味方であるはずの、志歩(高岡早紀)と刈谷銀太郎(橋本じゅん)です。
裏切りが裏切りを呼ぶ黒い警視庁とその関係者といった具合で終わった3話、来週、漣の父の死の真相がもう明らかになりそうです。