この世界の片隅に 第5話
放送日:2018年8月
TBSテレビ 日曜劇場
この世界の片隅に 第5話のあらすじ
昭和19年12月。
共同井戸で水汲みをしていた北條すずの元に幼馴染で海兵団に所属する水原哲が現れた。
すずに会いに来た水原は北條家に泊めて欲しいと言う。
仕事から帰宅した周作は水原と以前会ったことを思い出した。
周作は水原が語る昔のすずの話を聞き不機嫌になる。
周作は水原に納屋で寝るよう告げると、そこにすずを向かわせた。
水原とすずは一晩共に時間を過ごすことになるが、すずは周作への憤りを募らせ、とうとうそれをぶつけることとなる。
この世界の片隅に 第5話の感想
周作と水原さんさんの再会にはほんとドキドキしました。
嫁いだ幼馴染の家に泊まるのは確かに図々しく感じるけど、この時代の「もう会えないかもしれない=死」という現実が、家族のみんなも水原さんの想いを無碍に扱うことができないのだろうととても複雑な気持ちになりました。
すずと水原さんを一晩一緒に過ごさせた周作の気持ちはもっと複雑だったことでしょう。
鍵を閉めたシーンを観て、その行動は周作には大きな覚悟があったことを感じました。
そして、この時代、缶詰はとても貴重なもので、それを見せられたら嫌とは言えないのも仕方のないことなのだと思いました。
水原さんがすずに寄り添う姿を観て、水原さんはやっぱりすずのことが好きだったと確認でき、すずにとっても水原さんは特別な人だったことを知りお互いに思い合えてたことにほっとしました。
周作と水原さの立場などを観て、この時代の男の人の心情を感じ取ることができた回でしたが、それとは反し、周作の鈍感さには観てるこちらも気が抜けるような複雑な心境になりました。
近所の人達みんな幸子の気持ちを知っていて、周作の鈍感さにポカーンとする姿は思わずこちらも苦笑いをしてしまうほど。
幸子は周作の話を受け入れたけれど、実際のところどうなっていくのか、それが描かれることはあるのかとても楽しみです。
お兄さんが亡くなって、骨箱の中の石、それが何を意味しているのか周作の言葉を聞いてとても悲しい気持ちになりました。
この時代は生きていることも死んでしまったことも確認できないとても辛い時代なのだと思うとやるせない気持ちになります。
それにしても、北条家みんな風邪をひいているのに、何故すずだけうつらないのか。みんなこのまま寝込んでいて欲しいと言うすずの言葉。すず様と懇願する家族。このシーンはこれまでの中でとても和んだ場面でした。
ザボンザボンと言う北條家のみんなの言葉にそれがなんなのか全く想像がつかず、柑橘が出てきてみて、それがザボンなのだと初めて知りました。
ザボンを買いに行った時にすずはリンに会いに行ったけれど、何故あのお茶碗を渡したのか。「私はあなたと周作さんの秘密を知りました」という牽制でもあるのか。リンはそれをどう受け止めるのか。すずの行動をとても謎に思いながら観ていました。
この世界の片隅に 第6話の期待や予想
いよいよ広島にも沢山の米軍機が飛んできました。
戦争は北条家にどのような影響を与えるのか。
全く予想だにしない展開になりそうです。
現代。近江佳代は北条と名乗る女性と再会。
老女はすずなのか。現代に生きる老女から何が語られるのか。
戦争が始まることがわかったことから、どのような構成になっていくのか予測がつかず、それが次回の楽しみとなることでしょう。