この世界の片隅に 第6話
放送日:2018年8月
TBSテレビ 日曜劇場
この世界の片隅に 第6話のあらすじ
昭和20年。呉に空襲がやって来た。じわじわと迫りくる戦争。
ある日のこと。北條家では、ご近所の刈谷幸子と周作との同僚・成瀬を誘い、お花見に行くことにした。
その道中、すずは遊女・白木リンを見かける。
家族から遅れを取りながらも、すずはリンに声をかけ言葉を交わす。
それから数日後。
義父・円太郎が勤める工場が爆撃されたと聞く。
円太郎が見つからないことに義父・サンと義姉・黒村径子は動揺を見せる。
そんな北條家が危機にいる最中、周作は文官から武官になるため3ヶ月家を開けることとなった。
戦争の被害が大きくなり、径子は離れて暮らす息子の元に会いに行くため、切符を買いにすずと径子の娘・晴美と出かけるが、なかなか切符が買えないことから、すずと晴美を円太郎のところに向かわせる。
円太郎の元へと向かう中、すずと晴美2人に空襲が襲いかかる。
この世界の片隅に 第6話の感想
いよいよ本格的に飛んできた爆撃機を見て、想像以上の数、想像以上の爆弾の数に恐怖を感じました。
空中で破裂し、破片が落ちてきていたけれど、あれは爆弾が破裂して、その破片ということなのだろうか。
破片の数、そしてどう落ちてくるか予想ができないことから、それにもまた恐怖を感じました。
そして、戦争では爆弾だけが命を奪うわけでなかったのだと初めて知りました。
お義父さんが助けに来てくれて本当に良かったと思いましたが、まさかそのまま眠りこけてしまうとは。でも、そういったふと心に隙間を与えてくれるシーンがないとこのドラマを観続けることは難しいかもしれません。
前回予告を観た時に径子が晴美の名前を叫んでいたので、晴美がすずと一緒だった時のことだったのだと安心をしました。
しかし、その後、何かの爆発に巻き込まれるとは思わず、あのシーンを観るからにやはり晴美の安否は心配です。
お義父さんの安否も確認できなかったことを考えると、周作もこれから安否が確認をできるのかどうか、それにすずが耐えることができるのか心が痛くなります。
すずも周作も本当に愛し合っているのだと今まで以上に感じることができたことから、周作と離れ、すずも自分も不安な生活を送らなければいけないとなると、すずの胸の痛みは計り知れないものでしょう。
今回は様々なストーリーが交わるようで交わらない感じがしました。
すずとリン。リンにお茶碗を渡したのは牽制だったのか。リンも感づいているけどすずに伝えない。
また木を登るシーンでリンが屋根裏のことを話した時に、すずとリンはお互いの過去の関係を知る日が来るのだろうかといつも気になってしまいます。
周作とリン。お互い気持ちにけじめがついているのだろうか。周作とリンは何故別れなければいけなかったのか。それはやはりリンが遊女だからなのか。
周作が知り合いに会ったと聞き、すずはそれがリンだと感づいているけど伝えない。お茶碗のことも伝えない。繋がるようで繋がらない3人。
幸子と成瀬。意外と幸子は成瀬にベタ惚れのようで、こんなに早く祝言をあげることが決定するとは思いませんでした。周作の思いは胸の奥にしまったのか。幸子は周作に思いを知ってもらうことはないのかもしれないと思うとなんだか複雑な気持ちになりました。
最近、このドラマを観ている中でとても癒されるシーンがあります。
それは、すずと晴美の会話。「すずさん」「晴美さん」と呼び合い、すずは晴美に必ず敬語。すずは大人だけれど子供っぽさがあり、2人の会話に可愛らしさを感じます。
前回から現れた北条と名乗る老女は誰なのかすごく気になっていたので今回心のつっかえが取れました。
晴美がすずに絵を教えて欲しいと言っていたので「晴美?」と思ったけれど、晴美の姓は黒村。すずに子供ができていたのですね。
この世界の片隅に 第7話の期待や予想
すずと晴美を襲うもの。それは一体は何なのでしょうか。命が奪われるような一瞬。
緊張が走るシーンとなるのでしょう。
すずと晴美は助かるのだろうか。
周作が不在となった北条家ですずはどんな気持ちで生活をし、この時代を乗り越えていくのか。すずの逞しさを確認できる回となりそうです。
B29が飛んできたところをみると、広島に大きな傷痕を残すことが次回は予想されます。
戦争と無縁の現代の日本。戦争の現実。日本で過去に実際に起きたこと。それをきちんと受け止める心が必要な回になりそうです。