しあわせな結婚

しあわせな結婚3話

しあわせな結婚3話あらすじネタバレ

メディアでも見ない日はない多忙な弁護士、原田幸太郎(阿部サダヲ)は、入院先の病院で会って以降、交際期間0日で結婚した、鈴木ネルラ(松たか子)の過去を知り、動揺しています。

15年前に、幸太郎と出会う前に、同じ大学の同級生で、婚約者の布施夕人(玉置玲央)が情緒不安定になり、彼から無理心中を迫られたのち、彼を階段から転落死させた疑惑があったからです。

ネルラは、刑事の黒川滝司(杉野遥亮)からもマークされています。

また、幸太郎と出会えたことで、新しい生活に向けて、心を取り戻したいと思っていることや、事件以降、記憶喪失になり、その後遺症として、フラッシュバックが起こることも幸太郎に打ち明けたのでした。

幸太郎は、隠し事の多いネルラとの生活に不安を抱えながらも、彼女を夫として守っていくことを心に決めます。

(幸太郎)一緒に生きていくために頑張ろう、ネルラ。

朝、孝(岡部たかし)が朝食が出来たと呼びます。

(孝)パン、置いといたよー

幸太郎はまだ寝ているネルラを起こさないようにして先に置きました。

(幸太郎)いい匂い

(孝)今日はバターロール

(幸太郎)おじさんこの家の鍵を持ってるんですか?

(孝)いや?

(幸太郎)あ、いえ。

(幸太郎)今日テレビだろ。メイクとか持っていくだろ

起きてきたネルラが不安げに幸太郎に言いました。

(幸太郎)今日バターロールだって。どうしたの?

(ネルラ)結婚した時、公益を守るために法律を運用するのが法律家の仕事だって言ったの覚えてる?

(幸太郎)覚えてるけど

(ネルラ)それでも私と一緒に乗りきってくれるの?本来なら真実に突っ込んでいくのがあなたの生き方でしょ?公益を守るための法律家の仕事でしょ?それを私の為に変えられるの?

(幸太郎)もう決めたんだから、そんなこと言うなよ

(孝)ちょっとパン多いかな。

(幸太郎)そんなことないです、有難う御座います

(孝)おはようネルラ、なんか喧嘩したの?

(幸太郎)喧嘩といいますか意見の相違といいますか

(孝)それがケンカじゃないの?

(ネルラ)帰って孝ちゃん

(孝)じゃあ今日も頑張ってね

(幸太郎)伯父さんにあたるなよ

(ネルラ)幸太郎さん、公益を守るための法律家の仕事とは

(幸太郎)迎えが来てるから

幸太郎は仕事に向かうと言ってネルラから離れます。

ネルラは気まずい雰囲気に、孝を自分の同じマンションの部屋に帰るよう、促すのでした。

仕事へ向かうなか、幸太郎は孝が焼いてくれたバターロールを食べながら、ネルラの言う通りだと悩んでしまうのでした。

(倉澤)お疲れ様ー今日怒っていたね。美味しかったバターロール。来週から社長肝煎りの報道番組があるんだけどMCにどうかって局長が言ってるの。やる気ある?

(幸太郎)ないよ。俺の本業はは弁護士だよ

(倉澤)プライベートも絶好調で仕事も絶好調で怖くない?人生ぽっくり逝っちゃうから気を付けてよ

(幸太郎)気を付けるよ。おっ!

ここで、偶然、同じ局内で、アイドルの衣装デザインを手掛ける、ネルラの弟、レオ(板垣李光人)に会いました。

(倉澤)どなた?

(幸太郎)奥さんの弟

(倉澤)奥さんそんな若い人なの?

(幸太郎)年が離れてるんだ

倉澤と別れた後、幸太郎はレオに倉澤の存在を伝えました。

(レオ)音楽番組の収録があって。超特急の衣装。誰?

(幸太郎)ニュースホープの一番偉い人

その後、幸太郎はレオを自分の控室に通して、話すことになりました。

(レオ)個室なんだーすごい

(幸太郎)レオのところはどうだ?

(レオ)9人グループだからリハーサル室に入れられてる。弁当もあるじゃん

(幸太郎)持って行っていいよ

(レオ)あのプロデューサーとどういう関係?いや俺そういう勘鈍いんだけど、さっきの人にはそういう勘感じちゃったな

(幸太郎)ん?もう50だから色々あって当然だろ

(レオ)言っちゃうよ、姉ちゃんに

(幸太郎)お姉ちゃんは昔のことをいちいち問うようなそんな子供じゃないの

(レオ)弁護士は口がうまいねえー。

(幸太郎)口がうまくないと弁護士やってられないの

(レオ)家にいると、冴えない感じだけど、弁護士通して喋っているとなんかかっこいい。魂感じた。舞鶴のこと聞いた?

(幸太郎)舞鶴ってお父さんと伯父さんの郷里だろ?舞鶴でなにがあるの?自分から言い出したんだろ

(レオ)ネルラが言ってないなら言えない

レオと幸太郎がたまたま同じテレビ局で、会った写真をレオはネルラに送ります。

それを父、寛(段田康則)に見せるネルラは、事件の再捜査が進んでいることも話しました。

(寛)学校じゃないのか

(ネルラ)今日、創立者の記念日でお休みなの

(寛)いい写真じゃないか。それお父さんにも送ってくれ

(ネルラ)警察が来たの。あの事件をもう一回、調べるって。

(寛)あれは決着したはずだろ

(ネルラ)そう思ってたんだけど再捜査がじゃじまったんだって

(寛)取り調べを受けたのか?

(ネルラ)そうじゃないけど、刑事が来て、再捜査するって言われた。そういうの揺さぶりっていうだって。幸太郎さんが言ってた。

(寛)幸太郎くんにも話したのか?

(ネルラ)話した。法律家としての筋を曲げても私のこと守ってくれるって言ってた。すごくいい人なの

(寛)そんなに良い奴だったのかー

自分の弁護士事務所で新人弁護士として雇っている長年の友人の臼井義男(小松和重)に、15年前の件で調査を頼んだ、幸太郎。

(臼井)おう、じゃあ言っていい?奥さんが15年前、執拗に取り調べを受けた理由が分かったよ。言っていい?布施はアトリエから発見された時、階段のおどっりばで頭から血を流して倒れてた。

臼井のさらなる調査で、ネルラにとって不利な状況が起こります。

(臼井)2階で争った形跡があって。僅かだけ血痕が見つかっている。となると、転落する前に何らかの理由で出血していたと考えられる

(幸太郎)争った形跡?2階?でも布施は頭部の打撲が致命傷となって死んだんだろ?解剖でも証明されているんだろ

(臼井)揉み合っている間に相手を傷つけ、階段から転落した。階段から転落した時、確実に殺すためにもう2発、頭を殴った。目撃者もいないから誰も証言できないわな

その夜、ネルラから、レオより上の弟、五守(ごしゅ)の命日であることを聞かされました。

(ネルラ)今度の土曜日、舞鶴に行ってくれない?弟の命日なの

(幸太郎)弟?生きてるよね

(ネルラ)もう一人いたの。レオの上に。

幸太郎は鈴木家に位牌と仏壇があったことを思い出しました。

(幸太郎)あの位牌はもう一人の弟のなんだ

その仏壇は、レオより先に生まれえた弟、五守のものあることがわかりました。

(ネルラ)死んだ弟は、五守っていうのよ。

(幸太郎)セロ弾きのゴーシュで五守!

(ネルラ)五つの守りと書いて、五守。その五守が母が死んでから1年目の7月に海で死んだの。6歳だったのよ。1年前に母を亡くしてから夜になると泣いてばかりの五守を元気づけようと、伯父と私で勝浦の海に連れて行ったの。とっても喜んで遊んでたけど、ふと目を離したすきに姿が見えなくなってしまって。通報してから海上での捜索が始まるまで2時間かかって。その捜索が伯父と私には長かった。見つかったのは4キロ先の沖だったの。遠くまで流されてしまって…。どんなに怖かったろうと思うと今でも胸が…。

(幸太郎)もう、いいよ…

幸太郎は弟を海難事故で亡くしたネルラの過去を知り、労います。

(ネルラ)伯父と私は五守を死なせた罪を同じ重さで背負ったし、妻と長男を立て続けに亡くした父の悲しみも半端なくて、私達は残ったレオをどんなことでも守らなきゃいけないって暗黙の裡に誓い合ったの。そういう思いで生きてきたのよ。うちの家族は

(幸太郎)それで伯父さんは結婚もせずに、君と玲央君を守ってきたんだね

(ネルラ)そうだと思う。凄い家に引きずり込んでごめんなさい

(幸太郎)すごい女に捕まったと思うけど、好きになったからいいよ

そんななか、寛は意味深に、事件のことで考えを張り巡らせていました。

そんななか、幸太郎はネルラ、ネルラの弟、レオ(板垣李光人)、伯父の孝(岡部たかし)、父の寛(段田康則)と共に、鈴木家恒例の家族旅行に出かけることになりました。

(レオ)ネルラまだ指輪ももらってないって

(ネルラ)私が要らないって言ったの

(幸太郎)済みません。突然結婚することになあったもので、驚いているうちに今日になってしまって。

(レオ)まぁ確かに、結婚指輪これ見よがしに用意している奴ってかっこ悪いけどな

(寛)お父さんここで結婚式やったんだ

場所は、ネルラのもう一人の亡き弟、五守の命日なので、舞鶴です。

鈴木家はとても仲が良く、家族の結束が濃厚です。

幸太郎は旅館の女将、並子にサインを求められて、応じました。

(並子)どうぞーお嬢様の好きなお茶の子団子でございますー

(ネルラ)嬉しいお茶の子団子

(幸太郎)へぇお茶の子団子

(並子)ご結婚おめでとうございます。有名な旦那様でよろしゅうおしたなぁーうちの仲居達が大騒ぎしてましたけど、それはあかんって止めましたわ

(幸太郎)サインくらいしますよ

(並子)あきまへん!私にだけお願いしますーおおきにー家宝にします。

(ネルラ)サインぐちゃぐちゃじゃないの?

(幸太郎)芸能人じゃないんだから

温泉に入り、食事を楽しむ、鈴木家と幸太郎。

サザエの汁を余すことなく堪能することを幸太郎にすすめる、孝。

そこで、幸太郎はサザエの食べつくし方を知っていると伝えました。

(幸太郎)僕、瀬戸内海の生まれなので、さざえは散々、小さい頃から食べて育ったんですよ

(寛)岡山のサザエは美味いという説もある

(幸太郎)そうなんですよ!お義理父、よくご存じで

(寛)元魚屋だからな

(孝)岡山の魚も贈ってもらってよ

(幸太郎)僕、両親を亡くしてから、親戚付き合いもしていないし兄弟もいないので。僕は家族旅行行ったことないですね。鈴木家とは正反対です。

(孝)お父さん何やってたの?

(幸太郎)洋品店です。足袋とか靴下とかシャツとかパンツとか売ってました。すごい地味なのが嫌で東京で生きている自分を小さいころかっらイメージしていました。

(孝)なんで弁護士になったの?医者とかでも良かったんじゃない?

(幸太郎)頭が良かったので、勉強が出来たので。フランキー堺が刑事になっているドラマを見たので検事になろうと思いました。

(レオ)5個も注文した。こういう家族って鬱陶しいでしょ

(幸太郎)いやいやだいぶ慣れたよ

(ネルラ)私、お風呂入ってくる

(孝)家族風呂にしたら?

(ネルラ)一人がいい

(孝)俺らももうひと風呂浴びるかレオ

(レオ)いいよ

(孝)幸太郎君も一緒にどう?

(幸太郎)僕も一緒に行こうかな

ところが、寛は幸太郎を呼び止めました。

(孝)幸太郎君は残ってくれ。ネルラは子供の頃、かけっこが早くて、歌と踊りが大好きな元気な子だった。ご飯もよく食べて、コロコロ太っていた時もあって可愛かった。小学校の終わり頃、妻が宝塚を見に連れていって、タカラジェンヌになるなんて言い出したこともあった。そこからダイエットしていまみたいにすらっとしたんだ。今とは別人だった。中学から絵に興味を持って、難解の芸大の油絵科に一発で合格した時は驚いたよ。でも母が死に弟も死に、一度は大学にもいかなくなってしまった。親としても焦ったよ。自分の人生諦めたらだめだ、死んだお母さんとも弟もが望んでいないと言って、やっと復学させたんだ。大学院にも進み、修復という道を見つけてやる気になったときは本当にほっとしたよ

(幸太郎)絵画を再生させることで自分も再生したんですね

修復のイタリアに留学することをすすめたのも私なんだ。あの子が羽ばたくことを願って送り出した。だけど日本に戻ってあの事件が起きて、ネルラは本格的に心を閉ざしてしまった。将来への夢も捨ててしまったし、笑顔も消えた。だけど君と出会って生き返りつつある。綺麗な服を着て食事会にも行くようになった。声を出して笑うようになった。スマホで君の写真を見せてきた。そんなことは考えられないことなんだ。君のおかげだ。

(寛)再捜査のことはネルラから聞いた。どうか、ネルラを守り通してやってくれ。君が与えてくれたあの子の幸せを君の手で守り通してやってくれ、頼む

(幸太郎)あっ…!

幸太郎も思わず、寛の父性に泣いてしまいました。

(寛)私が泣こうと思ったのに、先越されてしまったなー

カラオケで盛り上がる鈴木家。

ネルラは、相川七瀬の「夢見る少女じゃいられない」を熱唱。

幸太郎は松任谷由実の「春よ来い」を歌いました。

孝と寛は幸太郎を巻き込んで、昭和の名曲「君だけに」を歌いました。

幸太郎は鈴木家の家族の一員として、徐々に馴染んでいきます。

翌朝、寛に早く起こされた幸太郎は、孝も巻き込んで、釣りをしました。

(寛)起きろ~起きろ~

(幸太郎)釣りは運動神経なんですか?

(孝)(寛)そうだ!

間もなく、ネルラとレオと合流。

(孝)勉強できる奴って運動神経いいからな

(孝)兄貴はね、中学で手から、真j目に魚屋をやっていたんだけど、親父が死んだら突然店も土地も売り払って、小さな缶詰工場買ったんだ。驚いたね。それが日本一の缶詰メーカーカンツルの始まりだ。

(幸太郎)カンツルというネーミングが絶妙ですよね

(孝)俺がつけた。鈴木寛のカン、舞鶴のカン、缶詰のカン。東京に進出して、30年持つ非常食にする缶詰を売り出して、世界的にブレークするまで、あれよあれよという感じだった。プライベートはつらいことがいっぱいあったけど、仕事は順調だったんだ

(寛)役員会で解任決議出されて追い出されるまでな

(レオ)ワンマンはすぎたんだ

(孝)お父さんにそんなこと言っちゃだめだ

(レオ)はい

(孝)毎回思うけど舞鶴の魚は美味い

(寛)もう来年から釣りはやらない。朝から疲れた

(レオ)釣り竿握ったほうがいいよ老化防止の為に

(寛)そんなものやらなくてもいい

(レオ)甘やかなさない

ネルラはふと、電灯を見て、夕人とのトラウマがフラッシュバックします。

旅行から帰って来た鈴木家。

(ネルラ)お疲れ様

(幸太郎)怒涛の旅だった。イワシばっかり食べた

(ネルラ)もう来年は行かないって言わないでね

(幸太郎)お父さん、もう釣りはやらないから大丈夫だよ

幸太郎とネルラは、レオがネルラのウェディングドレスのデザインを描きました。

(レオ)これネルラ。

(幸太郎)上手いね、さすがプロ

(ネルラ)素敵なデザイン画だけど、私はこういうの着る年じゃないし

(レオ)もう発注しちゃったよ

(幸太郎)並んで撮るのが苦手なんだ

(レオ)並ばなくていい写真、トニーに相談してもらうから

(幸太郎)トニーリーって誰?

(ネルラ)トニーレオって一番、今とんがっているカメラマンよ

(幸太郎)レオくんの人脈凄いな

(レオ)トニーに話付けてある

ネルラは写真を撮った後、幸太郎に詫びました。

(ネルラ)ごめんなさい。付き合わせちゃって

(レオ)撮って良かったって思うよ。

あくる日、ネルラとウェディングフォトを撮っている最中に、ネルラは事件のことがフラッシュバックして、倒れてしまいました。

(夕人)そんなつもりはなかったんだ。ネルラ、ネルラ一緒に死のう。ネルラがいないと生きていけないよ

(ネルラ)もう顔も見たくない。なんで私が一緒に死ななきゃならないの

夕人から首を絞められるDVも受けていたネルラは、正当防衛で抵抗しました。

揉めて気絶した2人の横に、佇む白いスニーカーの男。

(幸太郎)ネルラ、どうしたの?

ウェディングフォト以降、ネルラは元気を失い、口数は少なくなりました。

(幸太郎)ネルラ、朝ご飯作ったけど食べるか?じゃあまだ寝てな?

幸太郎とネルラの食卓も気まずい雰囲気になります。

(幸太郎)この大根おろし辛いな、辛くない?夏大根だからな。ちょっと鯖が硬かったかな

ネルラは幸太郎が喋りかけても無反応です。

ところが夜にうなされて事件のことを朧げに思い出しました。

(ネルラ)誰?なにしてるの?

(幸太郎)ごめん、まぶしかったね。

(ネルラ)あの日、電気がチカチカしてて誰かが歩いていた。足が見えた

(幸太郎)それ、事件の日のこと?覚えてたの?記憶亡くしてなかったの?

(ネルラ)揉み合って頭を打ったけどしばらくして気が付いた。血を流して倒れているあの人の向こうを誰かが歩いてた

(幸太郎)もう一人誰かが歩いて得た?

(ネルラ)わかんない

(幸太郎)男とか女とか

(ネルラ)男の足跡だった

(幸太郎)顔は、顔は覚えてない?

(ネルラ)覚えてない

(幸太郎)もう一度聞くよ。事件現場には布施とネルラ以外に第三者がいたんだね。その足が布施を殺した可能性は高い。君が揉み合った時、布施は生きていた。でも君が意識を取り戻したときには布施は死んでいた。その足に心当たりはないの?

(ネルラ)わからない

(幸太郎)布施はその頃荒れていた。金銭トラブルとかなかった?布施にお金を貸していた画商とかいなかった?

(ネルラ)知らない!覚えてない。警察みたいよ、幸太郎さん。尋問しないで

(幸太郎)第三者の犯行が証明されれば、君への嫌疑が晴れる。だから聞いてるんだよ。全部君のためだ。警察は犯人にするために君に色々聞くけど、君を守るために聞いてるんだ。そんなことも分からないのか?!

(ネルラ)そんなことわかってるし、感謝もしてる。でも検事と被疑者みたいなのはいや!

(幸太郎)検事と被疑者じゃない!俺達は夫婦だ。俺を信じろと言っただろ。舞鶴にも行ったし、写真も撮っただろ。

(ネルラ)わかってるよ!

(幸太郎)一緒に乗り切ろうって約束したじゃないか!じゃあなんで突然黙ったりするんだ!何日も口利かなかったりするんだよ。なんでもっと思い出したときに俺に話さなかった?依頼者に信頼されていない弁護士ほど、みじめなものはないんだよ

つい、弁護士という言葉を放ってしまった幸太郎。

ネルラは、幸太郎が自分に夫としてではなく、弁護士として接していたのかとショックを受け、体が強張りました。

(ネルラ)弁護士なの?

(幸太郎)俺もう無理だ

幸太郎は頭を冷やすために家を出て行き、一人暮らしをしている自分の部屋に帰りました。

(幸太郎)こうしてまた俺は一人暮らしに戻った

しあわせな結婚3話感想・みどころ

鈴木家に家族として馴染めるようになった、幸太郎。

孝が言っていたように、母親と弟の死、そして、夕人との出来事…。

ネルラにとって、幸太郎は、出会うべくして出会った運命のpartnerかもしれません。

しかし、事件のことをふと思い出した彼女に、いくら協力的な姿勢だとしても、あの聞き方は、警察の取り調べのようでしたね。

繊細で硝子細工のような心を持つネルラにとって、警察で取り調べを受けていた時のような苦痛だったと思います。

「君のため」と幸太郎は言うけれど、確かにネルラを支えたいから、助けたいからなのだろうけど、妻のネルラのいうことが全部事実なのか、知りたがる好奇心のほうが勝ってる気がします。

幸太郎の不器用な愛情が、ネルラをイラつかせ、事件のことを思い出させることによって、怖がらせた印象を受けました。

ネルラが夕人と揉み合って、頭を打った時に現場を見ていた白いスニーカーの男性は、孝か寛ではないでしょうか。

鈴木家は、温泉旅行のシーンなど含めてほっこりしますが、ネルラを守るために、全員が真実の鍵をそれぞれ持っているように見えました。

この夫婦は、時間を置いたらまた幸せになれるはずなのにな。

幸太郎は本当に奇妙な家族の一員になりましたね。

 

 

 

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