シッコウ~犬と私と執行7話あらすじネタバレ
「ある決意」を胸に、小原(織田裕二)に会いに行った、ひかり(伊藤沙莉)。
「私、小原さんに。ほ…」
しかし、緊張のあまり言い淀んでいると、またしても上野原美鶴(板谷由夏)の姿が!
「執行されてすっからかん。一口5000円でねー私のプロフ付きのメッセージも届くの」と話す上野原。
新たに始めたペット事業へのクラウドファンディングに、ひかりや保護犬カフェで働く由比千尋(ファーストサマーウイカ)を誘おうとします。
「なんだありゃ…」
「そういえば彼女は何を言おうとしたんだろう?ほあ、ほい、ほう、惚れ?」
ひかりが言い残した「小原さんにほ…」という言葉を自分に惚れているのではと勘違いをする小原。
栗橋(中島健人)は思わず、小原の不審な様子を心配します。
また、食事をちゃんと摂らない栗原を注意。
その後、渋川(渡辺いっけい)、日野(勝村政信)、間々田(菅原大吉)の間で3人のルックスの話で盛り上がりました。
そんな彼の元に、執行の依頼が。
「タンタンファイナンス」という消費者金融から金を借りた債務者の朽木茂雄が厳しい取り立てを恐れて失踪。
「小規模だが、生気の登録を行う、街金。」
長坪(笠松将)も同行。
「それぞれに立場があるからこそ、執行官は債権者にも債務者にも中立な立場である。」と話す、栗橋。
「現状を見ないふりをしている間に、雪だるま式に何もかもを押しつぶす、執行補助者は執行官だけの味方であるべき」
長窪も、ひかりに執行補助者としての心得をアドバイスしました。
残された妻からの連絡で、債務者の家に向かうことになった小原とひかり。
ひかりと小原の他に、施錠技術者の執行補助者、砥沢(六角精児)、須賀川悟(モロ師岡)は現場へ。
突然、債権者の「タイタンファイナンス」社員、土山次郎(波岡一喜)も同行すると言い出しました。
「私もどうしたらいいのかわからなくて…」
「嘘をつけ!あんたの旦那帰ってきたんだろ!3日前に帰ってきただろう!」
急に恫喝して、朽木茂雄の妻、睦子を怒鳴りつけた土山。
「土山さん、落ち着いて下さい!」
「朽木茂雄さんは3日前に出て行った。差し押さえる動産もありません。」
債務者の家に差し押さえられるものがないとわかると、小原はこの件を「執行不能」と判断を下します。
「でも俺はこの目で見たんだよ!朽木家は差し押さえるものは何もないのか」
「テレビや固定電話も、朽木さんの奥さんに必要です。」
「よかった…でも、失礼します。」
それに納得がいかない土山はまさかの行動に出ます。
小原に乱暴な言葉で食って掛かり、「裁判所の犬が腐りやがって!」と暴言。
「文句があるなら裁判所へ来てください!執行官である私が下した判断です。」
ひかりは、防犯用アプリでパトカーのサインを鳴らしました。
パトカーのサイレンに、土山は退散。
無事、ひかりたちは、難を逃れます。
「債権者に申し入れをする」とのことで、案件は解決。
「ねぇなんで連れてきたの?あの人。」
三戸夏奈(駒井蓮)は、ひかりに上野原美鶴(板谷由夏)を連れてきたことに不満です。
ペット保護カフェの店長、由比千尋(ファーストサマーウイカ)は、動物を利用して金儲けに利用するなと反論。
鴻沼雪乃(中川紅葉)も美鶴を心配します。
ふと、近隣の民家で動物虐待の通報を受け、ひかり、三戸、由比は同行。
男子高校生からの通報でした。
「以前もあの家、気になる家庭だって引っかかっていた。」と由比。
部屋の中に入ると、高齢女性が倒れていました。
「社長にも根っこには犬を愛する心があったんだ。」
無事、犬の保護活動と、女性の保護にあたる、3人。
帰宅した栗橋は、ひかりが夕方の件で疲れて、「青柳ハイツ」の待合室で転寝しているのを目撃。
栗橋は「草食系男子じゃいつまでもダメだ。」という小原の言葉を思い出し、ひかりにキスしようか迷いました。
そこで、青柳に声を掛けられ、どうにか置きました。
「タイタンファイナンス」に関する別案件が舞い込んできます。
代理弁護士の横沢が訪問。
「債権回収ではないのです、今回の案件。賃料の支払いが遅れ、ボヤ騒ぎが。鹿山田ビルはタンタンファイナンスにもうビルは貸さないとのことです。また電気を流さないことでタンタンファイナンスは電気が使えません。3日以内に仮電気を2Fに流すことに協力して下さい。」
「電気が流れる場所は塞がれているので、そのお手伝いを我々、執行官で行います。」と小原。
電気の供給をストップしていたのを止めて、ビルに電気を通す執行という前代未聞のケース。
タンタンファイナンスは暴力団との接点があるとのことで、合流した、電気工事士たちは複雑な顔。
電気を止められた債権者のタイタンファイナンスに足を踏み入れた、ひかりたち。
そろばんで事務作業をしていた、土山に気付いた、ひかり。
代理弁護士の横沢の案内で、屋上の電気室へ。
電気室は荷物で塞がれていました。
鹿山田ビルの鹿山田順彌(山内圭哉)が大勢の組員を連れて小原たちの前に立ちはだかります。
「鹿山田ビル様、どうか、電気を流していただけるよう、ご協力お願いします。」
小原は丁寧に話すものの、内心は鹿山田達に怯んでいました。
「元は悪いのは、あちらさんやからなぁ」
小原の熱意を思い出した土山は、気持ちを新たに鹿山田と立ち向かおうとします。
「…執行官」
ところが、間もなく警察が来て、鹿山田一派は黙ります。
「邪魔しない代わりに一切、手を貸さないで。」
「構いません。」
砥沢が電気室のドアを開け、電気を通す作業が着々と行われました。
ケーブルが切れていて、設備が古く、時間がかかるという作業員。
鹿山田も折れて、問題は無事、解決。
電気を止められていたタンタンファイナンスに、電気を流す仮執行が。
無事、執行がなされ、横沢はひかりと小原に深々と頭を下げました。
あんなに横暴な態度をひかりたちにとっていた土山は社員と一緒に、電気がついたことを喜びます。
「改めて執行官の立場がわかりました。弱い人達のことも。取り立てはきっちりします。もう少し債務者をおもんばかる努力はしますよ。」
その後、本日の執行が解決し、ひかりと小原は話します。
「この世は誰か一人が悪者というわけじゃない。そういえばあの話」
「実は、あの…ほ…法律の事、教えてほしいんです。」
「法律?」
「変なきっかけですが、執行補助をときどきやらせてもらって。そうするとなんだかもぞもぞしてきたんです。私が思っているほど困っている人が沢山いて、何もできない自分がもどかしいんです。もうちょっとでいいから小原さん達みたいにはできないけど、がっつりじゃなくてもちょこちょこでいいんで、法律の事を教えていただけませんか。」
「…やばい、抱きしめたくなった。」
「ええ…」
「あくまで人間愛としてだ。いきなり君を抱き締めたら罪になる。ここはひとつ、シェイクハンド。ようやく自分の好きな世界を人に好きになってもらえたような気分だ。」
「友達に推しを教えたら友達もその沼にはまった感じですね。」
ひかりと小原はまた、友人としての絆が育まれました。
「ケースクローズド…一件落着」とひかりは呟きました。
シッコウ‼~犬と私と執行官~7話感想・みどころ
上野原美鶴にまたしても、ペット事業に巻き込まれそうになったひかり。
なんとか由比の熱いパワーにより、阻止され、男子高校生からの通報で、なんとか近所の犬と老婦人を助けることができて何よりでした。
虐待ではなく、老婦人も手が回らず、限界だったのでしょう。
上野原はビジネス戦略で動物に関わっていますが、ひかりが言うように、犬への根本的な愛が感じられました。
電気を暴力団員から止められてしまった、タンタンファイナンス。
そのタンタンファイナンスの屋上の電気室から電気を流すという今までにない執行。
今日の執行は、動産を差し押さえられず、執行終了にせざるを得ない案件。
タイタンファイナンスの土山がそれにしても加害者と思うくらい怖すぎました。
一瞬、鹿山田ビルの鹿山田と同じヤクザの道を過去に経験した人かなと疑ってしまいました。
それでも、土山にもケースと向き合うためには厳しい態度で挑まなければならない小原とはまた違った仕事に熱意があったのだと思います。
土山のあまりにも暴力団員と間違えられるほどの恫喝ぶりに震撼。
しかし、彼も債務者をおもんばかる配慮を、小原とひかりから気づけて良かったです。
ひかりが言った、「ほ…」は、法律の勉強をし、執行補助として駆り出されることの多いなか、人の役にもっと立ちたいとのことでしたね。
小原の勘違いが少し可愛すぎましたよ。
惚れているわけないでしょう。
小原が健気なひかりを最後に、人間的な愛で、仲間として、同志として抱きしめたくなる感情は分かりますよ。
また、小原とひかりの「ざわざわ」が引き立つ新しい案件と2人のバディに期待したい7話でした。